shunchi極楽日記


act 373「しゅんちの次女」 

しゅんちの2人目の娘「マオ」。
次男、次女というポジションはどうしても日陰の存在になってしまうものである。
兄や姉に常に主役を奪われ、着る物はお下がり、遊ぶおもちゃは使い古し、そして親戚の注目もいつも2番手である。
我が家の次女マオも例外にもれず典型的な次女ポジションを確保してしまってる状況なのである。

その証拠に


極楽日記初登場である。


長女カホの時は劇的な出産現場を書き納めたのに対し、マオは1歳半にして初登場というこの体たらくである。
このままでは将来、極楽日記を読めるようになった頃にすぐさま反抗期に突入しそうな勢い。
ということで今回はマオの事を書くことにしたしゅんちであった。


次女マオ。7月生まれの現在1歳の夏の女である。
マオはあまり騒がない割と静か目な性格である。
しかしこうと決めたら思い切りがよく静かなる闘志を感じる一面も持ってる。

しゅ「マオ!こっちにおいで!」

マオ「ダァ?」


テケテケテケテケ


ビタンッ!


しゅ「おわっ!転んだ!」


マオ「・・・・。」


スック


マオ「ダァ?」


テケテケテケテケ


何事も無かったようなこのたくましさである。

1人目と違って過保護にしないせいだろうかたくましいのも次男次女の特徴である。


ある日公園での出来事・・・

マオの最近のブームは滑り台である。
登山家のように物言わずもくもくと階段を上がりるマオ。
そして何やら意味不明な掛け声とともに滑り降りる。

マオ「・・・にーっち ごぉ〜」

たぶん「3,2,1 ゴー!」と言っていると思われる。


スイ〜〜〜ッ


ペタンッ


うまく着地できずしりもちを付くが、動じず再び階段へ。
すると他の子供が階段を登り始めた。

爺「ほれぇ ユカ!がんばれ!」

母「ゆっくりでいいからちゃんと足元みるのよ!」

どうもおじいちゃんと母親と父親の3人がかりで子供を公園に遊びに連れてきたらしい。
その子はおじいちゃんに捕まりながら必死に階段を登っていた。
どうやらユカちゃんという名前の女の子らしい。
マオは指をしゃぶりながらその様子を下から眺めていた。

父「よぉおし!ユカ!滑ってみろ!」

ユカちゃんはようやく上までたどり着き、とりあえず滑り台に座ってみる。
お父さんはなにやらカメラを取り出し、我が子の勇士をここぞとばかりに写真に収めはじめた。
まるでタマちゃんのお父さんを髣髴とさせた。

爺「どーした?がんばれ!」

母「あぁあ〜まだ怖いのかしらぁ」

爺「まだ滑り台は早かったかなぁ〜?」

3人がかりで大騒ぎである。

そうして半分抱っこされた状態で何とかユカちゃんは滑り降りた。

父「おおお〜〜〜ユカやったな!滑り台できたな!」

シャッターを何度も切るタマちゃんのお父さん(違)。

マオ「・・・・。」

ようやくマオに順番が回ってきた。
特にリアクションもせず黙々と階段を登り始めた。

マオ「・・・にーっち ごぉ〜」


スイ〜〜〜ッ


ペタンッ


爺「・・・。」

母「・・・。」

その孫ユカちゃんはマオとほぼ同じくらいの身長に見えた。
恐らく歳が近いのだろう。

父「・・・ゆ、ユカももう1回頑張ってみるか!」

母「ほ、ほら、ユカお友達もこうやって滑ってるじゃない。あなたも頑張りなさい!」

ユカちゃんが困惑している間にも再びマオは階段を登り始める。
そして上にたどり着き滑りスタンバイ完了。

マオ「・・・にーっち ごぉ〜」


スイ〜〜〜ッ


ペタンッ


母「・・・。」

父「・・・。」


痺れを切らしたおじいちゃんはしゅんちに話しかけてきた。

爺「あのー・・・こちらのお子さんはどのくらいなんですか?」

しゅ「えーと・・・1歳ですね。」

母「え!?」

父「うぇ!!?」

爺「え・・・・1歳と・・・な、何ヶ月?」

しゅ「えーーっと・・・1歳2ヶ月です。」


母「ちょっちょっちょっと、ユカより年下じゃない!!」

いきりたつ母。

爺「おいおいおい!」

父「ユカ!!こんなちっちゃい子も頑張ってるんだぞ!!」

どよめく3人と困惑するユカちゃんを尻目に更に滑り続けるマオ。

マオ「・・・にーっち ごぉ〜」


スイ〜〜〜ッ


シュタッ


母、父、爺「立った!!」


しゅ「お!マオ着地成功したねぇ〜。」

父「・・・。」

爺「・・・。」

父「あ、あっちに行こうかぁ〜・・・」

母「そうね!お、お砂場で遊びましょう。」

そういうと3人は滑り台を去っていった。

父「た、たぶん、滑り台が特に得意な子なんだろうな。」

母「そ、そうよね。ちょっとあの子が凄いだけね。」

爺「そうだそうだ。」

・・・・・

・・・



相変わらずマイペースに滑り台を滑るマオ。

しゅ「マオ!そろそろ帰るぞ!」


マオ「・・・にーっち ごぉ〜」


スイ〜〜〜ッ


ペタン


マオ「っかい!」

しゅ「ん〜・・・」

たぶん「もう1回」と言っていると思われる。

しゅ「帰るぞー!」

マオ「っかぁーーーい!」


しつこいのが玉にキズである。


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