しゅんちは先日の出来事のリベンジをしようとしていた。(act 86参照)
それは好きなネタを目一杯食べる事である。
前回行った寿司屋はネタに応じて料金の違うお店だったが、今回しゅんちが向かったお店は全品100円である。
中トロやカンパチも2段ベットにし放題である。
しゅんちは意気込んでお店に向かうのだった。
しゅんちが駐車場に車を止めると、同時にしゅんちの車の横に別の車が止まる。
その車からはOL風の二人組がでてきた。
しゅんちはちょうどその二人の後について行くような形で店内に入る。
店員「いらっしゃいませ〜〜〜!三名様ですか?」
二人で来たはずなのに三名と言われ驚くOL二人組。
揃って後ろを振り返る。
1人ぽつんとしゅんち。
しゅんち「あ・・・えっと・・・こっち一名です・・・。」
驚いた顔で二人のOLに同時に振り返られ、恥ずかしそうにうつむくのだった・・・。
店員「えー では、先に一名の方どうぞ〜!」
しゅんちはOL二人組を追い越し、一人カウンターに座る。
それにしても回転寿司に一人で来るってのはどうなんだろう・・・?
ファミレスに一人で入る時くらいの心構えが必要だったのだろうか・・・。
そんな事を考えながらお茶をすすり、目の前を流れる寿司を見ていると、なにか視線を感じたのだった。
どうも気になり視線の気配を見てみるとその主は待合場で待っている先ほどのOL二人組である。
しゅんち「(な・・・なんだ?俺を見ながらなにかひそひそ話しをしているぞ・・・。)」
もしや・・・
〜妄想中〜
OL A「ヒソヒソ・・・ねぇ さっき後ろにいたあの人、一人で回転寿司来てるみたいね。」
OL B「ほんとぉ・・・なんか寂し〜」
OL A「さっきさぁー 三名様ですか?って言われてすごい笑っちゃった〜。」
OL B「ほんと ほんと あはは」
しゅんち「(いや・・・まさかそんな事言われてるわけないよな。どうせ視線は気のせいだろう。)」
気を取り直しお茶をすするしゅんち。
しかし、視線が妙に気になる・・・
まさか・・・
〜再び妄想中〜
OL A「ねぇ あの人さ・・・ひょっとして友達とかいないんじゃない?」
OL B「だめだよぉ あんまり見ちゃ なんか悪いじゃん?」
OL A「孤独って言葉 似合いそうだよね」
OL B「言い過ぎよー あはは」
しゅんち「(・・・くっ ほっといてくれよ!)」
心の中で叫ぶしゅんち。
しゅんちはOL二人組がしゅんちを見ながらヒソヒソ話ししてるのを見て見ぬ振りをし、流れる寿司を眺めるのだった。
すると・・・二人は会話を終えたらしく、意を決したようにしゅんちに歩み寄ってくる。
あれ・・・なんでこっちに来るんだ・・・?
もしや・・・!
〜さらに妄想中〜
OL A「ねぇねぇ かわいそうだからさ〜 一緒に食べようって誘ってあげない?」
OL B「う〜ん・・・そうだね そうしよっか。」
しゅんち「(ま・・・まさかっ そういうことか!?)」
しゅんち心の中で大絶叫。
OLは徐々にしゅんちに近づいてくる。
しゅんち「(マジかよ!もしそうだとしたらすげえ展開だ!やべっ どうしよう 緊張してきた・・・)」
徐々に歩み寄ってくるOLを見て見ぬ振りで流れる寿司を見るしゅんち。
かなり不自然。
しゅんち「(いやいや・・・わかってるわかってる どうせそのまま俺の横を通り過ぎるってオチでしょ?わかってるって。わかってるって。はいはい俺はそんなめぞん一刻の五代君みたいに妄想ばかりしてるわけじゃないのよ。ホントホントそんなおいしい話しがあるわけないってわかってるって。いやいやそんなおいしい話しは目の前を回ってるお寿司だけで充分充分。そんなことより俺はこの目の前に来たハマチをたべ・・・・・・)」
OL「あのぉ・・・」
マジで来た。
しゅんち「(ほ、ほ、ほ本当にき、来た!!)」
しゅんちは心とは裏腹に平静を装い振り返る。
かなり不自然。
しゅんち「は、はい?なんでしょう?」
OL「あの・・・私達の隣に車止めてた方ですよね?」
しゅんち「え・・・っと はいそうです。」
OL「車のライトつけっぱなしですけど・・・。」
どうもすみませーん。
一人孤独に駐車場に走るしゅんち。
泣きながら。
どうやら・・・ライトつけっぱなしの車がしゅんちのだろうかということで二人は討論してたらしい・・・。
回転寿司リベンジ・・・・
ある意味できなかったようである・・・。
当時、一番評判がよかった話です。 この頃は独身だったので、1人で食事に行ったときは よりいっそう妄想が激しかったように思います。 それにしてもしょっちゅう〜妄想中〜になりますね・・・。 回転すしネタは4部作でこの話は2作目になります。 |
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