shunchi極楽日記


姪に会う

おととし結婚した兄に女の子が産まれた。
しゅんちにとって姪にあたる。
ということはしゅんちは名実ともに


おじさんの称号を得る。


将来は「松本のおじちゃん」と呼ばれるに違いない。

名前はリトちゃん。
いまだ見ぬその子に期待するしゅんちであった。

実はしゅんちは割と子供に人気がある。
知り合いの子供が集まるときなどは子供がしゅんちに群がり、ぶら下がり、抱きつく。
なつかれやすい・・・というか同類だと思われると言った方がよいだろうか。
そんなしゅんちも子供と一緒になって遊ぶのが好きである。

そんな子供好きのしゅんちだが、今回ばかりはわけが違う。



そんじょそこらの子供とは全然違うよ・・・



思い入れだって段違いさ・・・



なんつったって・・・





しゅんちの血が入っているのだぁぁぁ〜〜!!




なんとなく遺伝的に心配なのは気のせいだろうか?



・・ある週末、東京出張に出かけたしゅんちはその機会を利用しご対面することになった。
第一印象が肝心だ。

そこでリトちゃんに対するしゅんちの目標を下記に掲げてみた



<目標>


1.初恋の相手

「初恋は親戚のお兄ちゃん」といういのはよく聞く話である。
大概が従兄弟という歳の近い関係が多いのだが、ここは理想は高く叔父という関係で初恋の相手になりたい。


2.松本のおじちゃんが理想の男性

「将来は〜松本のおじちゃんみたいな人と結婚したいなぁ〜。」これを是非言わせたい。
これを言ってくれたらお年玉は奮発間違いなし。


3.松本のおじちゃんシック

ホームシックのように松本のおじちゃんシックにさせる。

別れ際には・・・

「松本のおじちゃん帰っちゃやだよ〜。うえ〜〜ん」

と、泣かせる。

更には・・・

「松本のおじちゃんの所に行きたいよぉ・・・。」

と、普段から切ながらせる。


フフ・・・

目標は完璧だ。


今まで本気をみせることはなかったがな・・・


今回ばかりは・・・


本気を見せてやるぜぇぇええええ〜〜!!


そんなことを考えながら、兄の家に向かうしゅんち。




かなり気負い気味。



ドキドキしながら兄の家のドアを開ける。

兄「おう〜しゅんち。」

しゅんち「おー兄ちゃんおめでとう!パパはどうよ?」

兄「う〜ん。まだよくわかんねえよ。」

しゅんち「そっか。あっアコちゃん!おめでとう!」

兄の嫁のアコちゃんが玄関にやってきた。

アコ「しゅんち君いらっしゃい。」

しゅんち「いやいや、ご苦労様だったねぇ〜。」


軽く挨拶を済ませ家に上がるしゅんち。


ついに対面の時を迎える・・・。


リトちゃんは揺りかごに横になっている。
しゅんちはゆっくりと近づき挨拶する。


しゅんち「リ〜ト〜ちゃん♪松本のおじちゃんだよー!」


リト「・・・・。(ぽけー)」


しゅんち「べろべろバァ〜〜〜」


リト「・・・・。(ぽけー)」


しゅんち「ぶりぶり〜〜どぴょっぴょ〜〜〜♪」(意味不明)


リト「・・・・。(ぽけー)」



無表情。


しゅんち「に・・・兄ちゃん・・・」

兄「どした?」

しゅんち「反応がないよ・・・。」



兄「まだ目が見えてねーんだよ。」



ガーーーン


しゅんちまさに・・・




眼中にあらず。


兄「まだ、表情を作ることもできねえんだ。」

しゅんち「そ、そうか・・・。」

リト「フ・・・フガ・・・」

しゅんち「お、おお!?」


リト「フンギャ〜〜フンギャ〜〜」


号泣。


しゅんち「げげっ!な、泣き出したぞ!ど、どうすりゃいいんだ!?」

兄「おう。とりあえず揺りかごを揺らせ。」

しゅんち「こ、こうか?」


ゆ〜ら〜ゆ〜ら〜ゆ〜ら〜・・・


リト「フガ・・・フガ・・・。・・・。」

しゅんち「と、止まった・・・。」

兄「まだ、泣くことでしか表現できないんだな。」

しゅんち「ふむ?」

兄「なんか眠いとかかゆいとか腹減ったとか全部泣いて知らせるんだ。」

しゅんち「そっか・・・。なるほど。」

まだまだ、生まれたばかりの新生児の前で成す術もないしゅんち。
揺りかごを揺らしながらリトちゃんの成長を願うのであった。


しゅんちの目標は険しい道のりである・・・。

自分と同じ血が流れている赤ちゃんを見るのはこれが初めてだったんだよね。
DNA的にも近いという話も聞いたことあるしね。

それにしても子供の成長は早いもので、リトはもう3歳。
実は少しずつリトの中でしゅんちゃんブームが来てるんだよね。

「しゅんちゃんは面白いなぁ〜。」なんてしみじみ言われちゃってます。
野望達成は着実に進んでおりますよ・・・。フフフ

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