shunchi極楽日記


お風呂

しゅんちの住む築30年の古いアパートにはシャワーがない。
「シャワーがない」と人に話すとアパートに風呂が無いと思われ、「共同浴場なの?」と誤解されることもあるがそうではない。
要するに風呂場にシャワーが付いてないという意味である。



現代っ子に解るだろうか・・・。



シャワーがないということはもちろん水道からお湯が出ることもない。
台所のコンロのように火をつけてお湯を沸かさなくてはならないのである。


水を張るのに15分。


お湯が沸くのに35分。


お風呂に入るまでに合わせて1時間弱かかってしまうのだ。
汗まみれで帰ってきて汗をすぐに流すことはまず不可能
風呂が沸く頃には汗も乾いて入る気も失せるのである。

さらに、しゅんちの風呂には指定した時間に自動的に水が止まったり、火が止まるような便利な機能は付いてない。
ということは水を張るのもお湯を沸かすのも時間を計っておかなければならないのだ。
しかし、カップラーメンの3分もろくに計らないルーズなしゅんちである。



しゅんちの風呂場はいつも洪水か沸騰である。



そのままカップラーメンが作れそうなお湯の時もしばしば。


そんな古式風呂であるが、最初は結構とまどったものの何年も使ってる内に慣れてきた。
そこで、今回はしゅんちの培ってきた風呂沸かしテクニックをいくつか紹介しよう。

・・水を張った後に火を付けてお湯を沸かすわけなのだが、お風呂が沸くまでの時間は季節によって結構変わってくる。
夏と冬とでは沸くまでの時間が2〜30分も差が出てくるのだ。

それを計算に入れずに冬を迎えると大変である。
大体の時間で大丈夫だろうと裸で風呂場に向かい、まだ全然沸いてないとかなり悲惨である。
きちんと確かめればいいものをいちいち面倒になるしゅんちはいつもいきなり裸で風呂場に向かう。
手を入れるとかなりお湯はかなり熱い。
かき混ぜればちょうどいいかもしれないと、湯をかき回し棒で1回かき回す・・・
おお♪ちょうどいい〜♪と鼻歌交じりで足をお湯につけると・・・




下には氷のように冷たい水が。


軽く絶叫し、急いで洗い場に戻るしゅんち。
このまままんべんなくかき混ぜたらかなりぬるくなってしまい入れそうにない。
しかし、体は既に濡れ、更に全裸なので出るに出れない状況。

こんなときに使うテクニックその1。


「忍法上部張り付きの術」


暖かいお湯がある上部に手足を張り付かせ天井に張り付く忍者のごとく体を浮かせるのだ。
湯船に仰向けで土左衛門のようにぷかぷか浮いてる格好になるため見た目は若干マヌケ
誰かに見られないように気をつければ有効的なテクニックと言えるだろう。
しかし、時々つるっと手が滑り水のたまった底に落ちることもあるので要注意である。

そしてテクニックその2。
水を張って湯を沸かすほどの時間がない忙しい人向けのテクニック。

まず暖かいお湯がでてくる出口が埋まる高さまで水を張る。
そして、水道の水を極限まで絞り、同時に火をつけお湯を沸かし始めるのである。
ちょうどお湯が沸く頃に湯船のお湯の量もちょうどいいというテクニックである。
名付けて・・・


「忍法水張り同時沸かしの術」(そのまま)


しかし、うっかり時間が経ちすぎてしまうと大洪水と沸騰を同時に味わうことになるのでかなり危険なテクニックと言えよう。
難度はかなり高い。

最後にテクニック3。
更にお湯を沸かしている暇がない人向けのテクニック。
名づけて・・・


「忍法出口からお湯すくいの術」(更にそのまま)


殆ど水の状態で風呂場に行き、沸いたお湯が出てくる出口からお湯をすくい出す術である。
あまり頻繁にお湯をすくい出してしまうと一気に水だけになってしまうのでペース配分が難しい術である。

以上が古式お風呂テクニックである。

・・・というか、えらそうにテクニックを披露する前に




タイマーを買え。




タイマー使う事すらおっくうなダメしゅんちなのでした・・・。


独身時代を象徴する日記でした。
今ではシャワー付きで自動湯沸しのお風呂に大出世した私めでございますが、当時はお風呂は一大イベントでしたね。
頭をゆすぐときは片手ですくって片手で髪を洗わなくてはならないので
面倒だったなぁ〜。

今、シャワーのついてない風呂場なんて存在するのかな・・・?

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