shunchiの極楽日記


act 131 不意に松茸

秋の恒例行事「ボーリング大会」が今年も行われた。
しゅんちの勤める会社の流通団地内で行われる参加者100名弱のそこそこの規模の大会で、ボーリング好きのしゅんちにとっては一大イベントなのである。
この大会のウリは賞品が結構豪華という事であり、それもまた楽しみなのだ。

・・そして大会が始まった。
実のところ、一頃よりもボーリングをしなくなったしゅんちなのだが、逆にその分気負う事無く安定したプレイをみせた。
そして打ち出したスコアは・・・

第一ゲーム 135

第二ゲーム 199

アベレージ 166

なかなかの好成績。十分上位を狙えそうである。

・・そして大会は終了を迎え、いよいよ成績発表である。
しゅんちの成績・・・




5位。


我ながらびっくり。

過去を振り返っても最高の順位である。
予想以上の成績に照れながらも賞品を受け取りに行くしゅんち。
受け取った賞品はなんと

「松茸山盛り」。

上司「いやいや!しゅんち君よかったじゃないか!松茸なんて滅多に食べれないだろ?わはは」

しゅんち「いや〜〜!やりましたよ!松茸なんてあんまし食べれないですもんね!!」

しゅんちは松茸のどっさり詰まった箱を小脇に抱え得意気にボーリング場を凱旋するのだった。
そして車に到着し松茸の箱を助手席に置く。



・・・・・。



さてどうしよう?

喜んでみたもののどうやって食べたらいいのかわからないしゅんち。
しばらく呆然と考えていると松茸の良い香りが車内に充満してくるのだった。

しゅんちは考えられる松茸料理を思い浮かべた。



松茸茶碗蒸し?





茶碗といえばうちにはご飯茶碗しかない。





松茸土瓶蒸し?





土瓶と言えばうちにはやかんしかない。





松茸網焼き?






網といえばうちにはハエたたきしかない。


・・考えれば考えるほど「しゅんちに松茸」は「豚に真珠」感が湧き上がってきそうなのでとりあえずスーパーに行ってみることにした。

結局思いつくところ「炊き込み御飯」が一番無難そうだったのでそれを目標に店内を歩いてみる。
それにしても炊き込み御飯ってどうやって作るのだろうか?

しゅんちの予想するにご飯を炊くときにめんつゆを入れればよいと思うのだが具材が思いつかない。
今まで食べてきた想像をめぐらしてみるがイマイチ記憶がおぼろげである。
思わずそこにいるおばちゃんに作り方を聞きたい衝動に駆られるのだった

しばらく店内を徘徊し、レトルトコーナーに到着。

しゅんち「・・そうか。レトルトで作ってしまってその中に松茸を入れてしまえばいいんだ!」

我ながら名案に酔いしれたしゅんちは迷いなく「松茸ご飯の素」を手にとる。




・・・






ちょっとまて。




松茸ご飯の素に松茸を入れたら、チャーシューメンにチャーシュートッピングをするようなものである。
慌てて、「松茸ご飯の素」を棚に戻し、松茸ご飯の素(松茸抜き)を探してはみるがあるわけもなく、鳥の炊き込み御飯の素にを手にとる。

・・しゅんちは自宅に帰ると早速松茸ご飯の調理に取り掛かった。
はじめに土のついた松茸を水道で洗う。しかし、なかなか綺麗にならない。あまりこすりすぎてもうまみ成分を削り取りそうな気がしたのである程度のところでやめた。
ご飯を3合研ぎ、その中に買ってきたレトルトを入れる。
松茸を慎重に薄切りにし、先ほどのジャーにぶち込んだ。

しゅんちの炊飯器は一人暮らし用の最大3合まで炊けるものである。
最大積載量3合の炊飯器の中にレトルトと松茸がたくさん入るのである。



炊き上がった時松茸でフタを持ち上げりゃしないだろうか・・・?



そんな不安も押し寄せたが、天に祈りつつスイッチをONにした。

そして30分後・・・

炊飯器からはなにやら良い香りのゆげが立ち昇り、表示ランプが炊飯から保温に切り替わった。いよいよ完成である。
少し、蒸らしの時間が必要かもと、そのまま10分ほど放置し、いよいよ御開帳である。



ドキドキ・・・



・・・パカッ。




これ誰が作ったの?

あまりの見栄えのよさに自分が作ったものだと忘れるしゅんち。
歓喜の声をあげながらご飯をかき混ぜるのだった。
そして、大きめのラーメンどんぶりに豪快に盛った後、ハフハフしながら食す。


むしゃむしゃ・・・




これ誰が作ったの?

あまりのうまさに自分が作ったものだと忘れるしゅんち。
高級食材を惜しげもなく口にかきこむのだった。
それにしても、レトルトに松茸をぶち込む作戦は大成功である。

・・こうして、日本の秋を十分に堪能するしゅんちであった。




松茸はカナダ産らしいが。


act 132 くじ引きの罠

生活用品を買いにホームセンターに行った。
買い物を大方すませ袋を抱えて店外に出ようとすると出入り口でなにやらお姉さん達が小箱を抱えてお客に呼びかけていた。

お姉さん「一枚どうぞ〜!」

どうやらくじ引きらしく、買い物をした人対象にくじ引きをしているようだ。
袋を抱えているしゅんちにもお姉さんが寄ってきた。
イベント好きのしゅんちはもちろんウキウキ気分でくじを引く。

三角に折りたたまれたくじ引きを緊張しながら開いていく。



・・・




ぺらっ







「2等」




お姉さん「あっ!2等ですね!おめでとうございま〜〜〜す!」

しゅんち「え・・・ええ!ええ〜〜!マジっすか!」

くじ運はあまりよくないと思っていたしゅんち。意外な展開に戸惑う。

しゅんち「しょ・・・賞品はなんですか!?」

お姉さん「こちらへどうぞ〜!」

近くに貼られたポスターをキョロキョロ見渡すしゅんち。
すると、当選賞品が書かれたポスターを発見。


1位 液晶テレビ


しゅんち「(うわ〜〜〜!!結構いい賞品だぞ!2位は?)」








2位 サウンドプラネッツ






さうんどぷらねっつ・・・?



あまり聞いたことのない単語である。しかし「サウンド」と付くのだろうから音関係であることは間違いなさそうだ。
もしかしたら最近はやりのホームシアターか!?
しゅんちは部屋のホームシアター計画を練り始めるのだった。

お姉さん「はい!それではこちらの用紙にお名前と住所をお書き下さい!」

しゅんち「はいはい!


・・・


でもなんで書くんですか?」

お姉さん「まずは登録をしますんで。」


登録?


ホームシアターに登録などいるのか?

しゅんち「あの・・・サウンドプラネッツってなんですか?」

お姉さん「はい!世界各国の音楽を自由に聞けるシステムなんです。」

しゅんち「ほお〜世界各国ですか。」

お姉さん「最新ヒットチャートなんて聞きますよね?」

しゅんち「はいはい大好きです。」

お姉さん「それらも全部録音し放題ですよ。月額5000円で。」





月額5000円!?




しゅんち「ちょ、ちょっと月額5000円なんですか?」

お姉さん「はい。でも音楽とかって聴きますよね?」

しゅんち「いやぁ・・・聴くけど・・・」

お姉さん「洋楽だってクラシックだって聴き放題ですよ?」

しゅんち「う〜〜ん」

お姉さん「皆さん喜んでもらってますよ?」



皆さん喜んでもらってますよ・・・?



皆さん?




・・・







2等ってそんなに当たってるんですか・・・?





身の危険を感じたしゅんちは逃げるようにしてその場を去るのだった。
新手の有線放送の勧誘だったのだろうか・・・?


act 133 路上駐車

しゅんちは街中にある郵便局に行った。
どうも時間が悪かったらしく、駐車場は満車であった。
仕方がないので路上駐車をすることにした。
他の車が結構駐車していたのでちょっとぐらいなら大丈夫だと踏んだからである。

車を路上駐車させ郵便局に入るしゅんち。
すると受付のお姉さんが話しかける。

お姉さん「こちらの用紙にお書き下さい。」

渡された書類に一通り記入をし、お姉さんに渡し返す。

お姉さん「しばらくお待ち下さい。」

しゅんちはヒマになったので路上駐車した車が気になり窓から外を眺めてみた。
するとある事に気付いた。

どうも駐車している車が高級車ばかりなのである。

しゅんち「な・・・なんだ?なんであんなに高級車ばっかりなんだ?」

しゅんちの安い車が高級車に囲まれ妙に不自然である。
異変を感じたしゅんちは駐車した場所の近辺を見回した。
すると、車の目の前の建物の看板を見て驚愕。











二代目 竹中組





お姉さん「あっ お客様?どうぞゆっくりお座りになってお待ち下さい。」






ゆ・・・







ゆ・・・





ゆっくり座ってる場合じゃねんだよぉぉぉぉぉ〜〜!!




用事を済ませ、郵便局を猛ダッシュで飛び出し、慌てて車に乗り込み一目散に逃げるしゅんちであった。


路上駐車・・・

駐車場所の建物もよく見よう。


act 134 読書

最近本をよく読むようになった。
出張などの電車の中や、ちょっとした空き時間に読むのが楽しい。
しかも文庫本はお手軽サイズなのでカバンの中にそっと忍ばせておくのにも便利である。

ある日、出張に行った時に電車で席に座れなくなってしまった。
そこでしゅんちはある技を試みてみた。
それは・・・



「立ち読み」


コンビニでするアレとは別物である。

前から満員電車でぎゅうぎゅうになりつつも本を片手に抱え読んでいる人を見かけたことがある。
「本当にそこまでして読みたいのか?」と思っていたしゅんちだったが、





明日は我が身。



まず、左手でつり革につかまり右手で本を開く。

おお♪読める読める!十分だ!

しゅんちは電車に揺られながら読んでいった。

しかし、ここで問題が発生。



次のページがめくれない。

本というのは普通左から右にめくっていくものであり、右手で持っている場合ページをめくるのにどうしても左手が必要なのである。
そのことに気付いたしゅんちは本を持ちかえるのだった。


よしよし!片手でめくれるぞ!


二ノ宮金次郎にでもなったつもりのしゅんち。
なんだか急に自分が知的になった気がしてくるのだった。


フフフ・・・



足は肩幅くらいに開いて足は軽く重心を前に・・・




これで四方からの揺れ対策も万全だ・・・。




インテリサラリーマンに見えるかな・・・




めがねかけてりゃ完璧かな?ヘヘッ




・・・





・・・





あれ・・・?






誰が誰に殺されたんだっけ?




数ページ戻るしゅんち。

立って読むことに気をとられ内容が頭に入ってなかったらしい。

・・・いかんいかん。集中して読まねば・・・。




ふむ・・・




・・・




えっ!実は親子だったのか?




・・・



ふむふむ・・この後、妹はどうなるんだ・・・





・・・




・・・





あれ・・・?






ここ何駅だ?




見事に二駅ほど通り過ぎた。


まだまだ立ち読みマスターへの道のりは厳しそうだ・・・。


act 135 JRの男

友達のつてでJRに勤める方と飲むことになった。
その人の仕事はなんと・・・






スーパーあずさの運転手。



電車の運転手と言えば、「将来何になりたい?ランキング」の上位に位置する憧れの職業である。
その凄さを「ディズニーランド」で例えるならばまさに








ミッキーの中の人。


興奮を隠せないしゅんちは鼻息荒く、その飲み会に参加するのだった。


当日・・

友人を含めた一行は焼肉屋に集合した。
皆は挨拶もそこそこに、七輪を囲んで席に座る。

その人は森君といい、年齢はしゅんちと同い年ということだ。
なんと、このHPをよく見にきてくれてるらしい。


それなら話は早い。


しゅんちは初っ端からギアを5速に入れ質問攻撃をすることにした。



<第1問>


どうやったら運転手になれるの?





森君「それより最近突然更新しまくってない?一時期全然更新してなかったのに。





痛っ。


出鼻くじかれた。
ムラだらけのしゅんちを指摘。

しゅんち「ま、まぁ・・・最近は結構がんばってるよ。それより質問質問・・・。」

森君「うんとねぇ。まず、就職したら整備士からはじめるんだよね。」

しゅんち「ふむ。」

森君「1年はそこで下積み。そんで2〜3年は車掌をして、その後ようやく運転手になれるんだよ。」


車掌は下っ端だったのか。

小さい頃、車掌と社長を聞き間違えていた事もあり、てっきり車掌はイメージ的に偉い人だと思い込んでいたしゅんち。

しゅんち「なるほど!だから車掌さんは案外若い人が多いのか!あっ、まてよ・・・じゃあさ、銀河鉄道999の車掌さんって若いってことか!?」



それは松本零士に聞いてくれ。



<第2問>


汽笛はいつ鳴らしていいの?




森君「ああ、ある程度決まってるけど、あとは適当だよ。」

しゅんち「え?適当って・・・?好きなときって事?」

森君「幼稚園児とか手振ってたら鳴らしてあげるよ。喜ぶし。」

友人「あれって偶然じゃなかったんだね!幼稚園の時、喜んで手を振ってたよ。」

しゅんち「ふむ・・・。」



今度手を振ってみようと野望を抱くしゅんちであった。



<第3問>


コネで電車代は安くしてくれる・・・?



森君「それは無理でしょ・・・。」





しゅんち「あ〜〜〜!もっと鋭い質問がしたいのに!!なんかない?なんかない?」

なかなか良い質問ができないしゅんち。
良い球を投げなければ良い答えは返ってこないのである。
しゅんちは同席している友人に助けを求めた。


友人「そういえばさ〜。森君の待ち合わせ時間って変だよね。」

しゅんち「変って?」

友人「普通さ、8時待ち合わせとかって言うじゃん?」

しゅんち「うん。」



友人「7時50分とかだし。」


森君「そ、それは変じゃないだろ!?別に7時53分とか言ってないしさー!」




しゅんち「いや・・・もうすでに変だよ。」



どうやら、森君の出勤時間も17時38分出勤とか分刻みらしい。


まさにダイヤどおり。

恐らく普段の行動も分刻みになってしまうのだろうか・・・?
カップラーメンは測り間違えないだろうな・・・と想像するしゅんちであった。


・・そして一次会もそこそこに、一行はゲーセンに向かうのだった。
しゅんちの狙いはもちろん


「電車でGO!」


「電車でGO!」とは電車の運転を体験できるというシミュレーターゲームのことである。
森君はこのゲームはやったことはない。
普段は絶対にやらないそうなのだが、しゅんちの熱望でしぶしぶ引き受けてくれたのだった。

コインを投入しプレイ開始!





ガタンゴトン・・・







ガタンゴトン・・・





・・・





マジめちゃうまい。


あまりのうまさに驚きを隠せないしゅんち。
なぜなら目の前に座っているのはゲーマーでも電車フリークでもない




まさに本物。






というかむしろ生演奏。


そのハンドルを握る後姿は神々しいとさえ感じてしまうほどであった。
100円を払わせて仕事をさせてしまった事に罪悪感さえ感じてしまうしゅんちであった。

それにしても貴重な体験をしたなぁ・・・。


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