shunchiの極楽日記


act 136 いくつに見える?


世間的に自分はいくつくらいに見られてるのだろうか?



これは誰もが興味があることだろう。
今でこそおっさんに近いしゅんちだが、幼少の頃はチビで童顔だったので、小学校3年生の時に3歳と見間違えられたほどでショックを受けたことがある。
女性なんかが、年齢を聞かれて歳に見られればもちろんのところ、年相応に見られても微妙というであろう。
若くみられても、歳に見られても、年相応にみられても結構不満なところが人間のわがままというものであろうか。

自分は一体いくつくらいに見えるのか?
そんな人々の疑問に簡単に答えられる方法をお教えしよう。

コンビニのレジにはレジを打ち込み合計ボタンを押すのだが、そのボタンが世代ごとになっているのである。


10歳以下〜


11〜19歳


20〜29歳


30〜39歳


こんな感じ。

恐らく、顧客層を見るためのもので「マーケティングリサーチ」というものであろう。
もし自分がレジで会計をしているときに合計の瞬間にレジを覗いてみれば店員さんからみて自分はいくつくらいに見えてるのかわかるということなのである。

・・ある日、営業途中にコンビニに寄ったしゅんち。
いつもの弁当とヘルシア緑茶を買い、レジに向かう。
レジに立っていた店員さんは20前後のお姉さん。

自分は今いくつに見えるのか?
フト、判別技を思い出し、レジを覗き込んでみることにした。

ピッ・・・ピッ・・・ チーン


店員「767円です。」




思いっきり30代を押された。


ちょ・・・ちょっとまってくれ。

ついこの間まで高校生だって通用すると言われたこともあったんだぜ?社交辞令かもだけど、も、もうちょっとよく見てくれなきゃ困るよ・・・。あっ分かった、今日のこの背広も着ていないで疲れたシャツにだらしないネクタイがいけなかったんだね。そうか、そうか。雰囲気で押しちゃったか30代。雰囲気も大切だ。うんうん。確かにこの格好じゃサラリーマンが板についたって感じだったよね。あ〜そりゃ気持ちも分かる分かる。

・・・というような事を考え店員さんを思わずじっと見つめるしゅんち。

一瞬怪しい人だと思われたが、どうしてもショックが隠し切れず再びこの店に来ることを心に誓うのだった。

そして後日・・・

リベンジを果たすため、再びレジに向かうしゅんち。
この前のお姉さんが立っていた。

この日も営業途中だったので背広姿だったのだが、今日は一味違う。


しっかりと上着を着込み、前のボタンはびっしりと留める。そして、ネクタイもきちっと締めた。

今日のテーマは・・・




「就職活動の男」



これならばあわよくば10代と思われても・・・・!


ピッ・・・ピッ・・・ チーン


店員「767円です。」








なぜ30代を押す?




まだ・・・26歳だぜ・・・




もう・・・





四捨五入しなくても・・・





30代なのか自分・・・・。




懲りずに今度は私服で行ってみようと思ったしゅんちであった。


act 137 稲庭うどん

居酒屋で飲み会があった。
飲み会は派手に盛り上がり、終わりの頃が近づいた頃食後のお茶が運ばれてきた。
しゅんちはお茶を一口すすりメニューを手に取る。
飲んだ時、やはり欲しくなるのが「ご飯物」。
アルコールの回った胃袋に締めとしてなにかズシリと欲しくなるものである。

しゅんちは酔い酔い気分でご飯物メニューを見る。
お茶漬け、焼きおにぎりとオーソドックスなメニューが続く中珍しいメニューを発見。


「稲庭うどん」


実はしゅんちはうどん好きである。しかし、稲庭うどんは未体験であった。
結構おいしいという評判も聞いたことがあったので、締めは稲庭うどんに決定するのだった。

・・しばらくして、うどんが氷に囲まれざるに盛られて運ばれてきた。
しゅんちのイメージしていたうどんとは違い、かなり細い麺であった。
色も白というよりも少し透明がかった上品な雰囲気を感じた。

しゅんちは箸を割り、めんつゆに薬味を入れて下準備をする。
そして、ざるに盛られた稲庭うどんをめんつゆにつけて食す。


果たして、評判の稲庭うどんの味はいかに!?





ずるるずるるる・・・





・・・。






全然味がしない。


上品な見かけ通りかなり控えめなお味。
首を傾げながらももう一口。



ずるずるるる・・・







・・・。





全然わからん。



とてもおいしいとは思えない・・・。




いや・・・繊細なお味ってことか・・・?




もしかしてこれこそが真のうどん好きを唸らせるものなのだろうか・・・。




いや・・・微妙だ・・・。




しゅんちはうどんをモグモグと口に含めながら眉間にしわを寄せる。
舌に神経を集中させるがイマイチわからない。



所詮自分はおいしいうどんの味などわからぬ男なのだろうか・・・。



・・・!











めんつゆだと思ってこれ・・・








お茶だった。





どうやら、お茶に薬味を入れて食べていたらしい。



本物のめんつゆにつけたら非常においしかったです・・・。


act 138 通訳

「年中無休」を英語にするとなんていうだろうか?

そのまま直訳すれば「エブリーデイ(年中) ノー(無) ホリデー(休)」だろうか。
しかし、どうも違うらしいのだ。

先日、何気なくTSUTAYAの看板を見ていたら面白い事に気付いた。
「OPEN EVERYDAY」と書かれているのである。
要するに

「毎日やってます」

というわけで「年中無休」ということである。

よく映画の字幕で「はい」なのに明らかに「NO」と言っている場面がある。
レストランのシーンで

英語では

「他にも注文ありますか?」「NO(いいえ)」

日本語では

「ご注文は以上でしょうか?」「はい。」

と翻訳したからなのだろう。
きっぱりと「いいえ」と断ってしまうとなんとなく角が立ってしまうようなイメージがある。
そこで、相手に気を使わせないように最初から「いいえ方向」で提案をしているのである。
「年中無休」という言葉は「開店している」というよりも「休みません」という事が前提で含みを持たせた控えめな言葉なのである。
実に日本人らしい言葉だと思うのだ。

そんな事を考えていると通訳という仕事はなかなか難しいと思われる。
本人が言った事を直訳する訳でなく、日本人気質に合った言葉で翻訳しなくてはならないのである。

先日、国際女子マラソンを見ていた時の事である。
優勝したのはタンザニアのムシャルニ選手。優勝候補を退けての快挙であった。
そして彼女にヒーローインタビューが向けられた。

レポーター「おめでとうございますムシャルニ選手!」

通訳「ペラペラペラペラ」

レポーター「非常に素晴らしいレース展開でしたね!今の気持ちはいかがでしょうか?」

通訳「ペラペラペラペラペラペラ・・・・」





ムシャルニ選手「ムニャ。」



・・・



通訳「え〜大変素晴らしい結果が出せて、非常に嬉しく思っております。皆さんありがとうございました。」


レポーター「以上、ムシャルニ選手でしたー!!」










そりゃ、あんまりだ。

「ムニャ」一言でこの通訳。
いくら日本人の気質に合わせたとはいえ、あまりに大げさな翻訳である。

今のは恐らく・・・




通訳できなかったに違いない。


act 139 気になる視線

フト鏡で顔を見ると妙に気になった。








鼻毛が。


タバコを吸う人は鼻の粘膜を守る為なのか鼻毛が伸びやすいと聞いたことがある。
しかし、しゅんちは喫煙家ではないくせに人より鼻毛が伸びやすい。
まさに伸び損である。

今日も信号待ちに営業車のルームミラーで顔を見ると見事に束ではみ出た鼻毛。
そのまま庭でも掃けそうな勢いに我ながらビックリである。
営業マンたるもの鼻毛の処理もエチケットであると抜いて処理を試みるがかなり痛そうだ。
鼻毛抜きはたった一本でも大仕事なのになにせ束。
・・ということでしゅんちは別の方法をとるべく通り沿いにある100円ショップへと入るのだった。

100円ショップとは目的の物以外を思わず買ってしまう魔力がある。

今日は余計な物は買わない・・・。

無駄遣いをしないと店に入る前に誓ったしゅんちは100円ネクタイに目移りしそうになりつつも目的の物を素早く取りレジに向かうのだった。

店員「いらっしゃいませ。」

しゅんちの買った物は鼻毛切り。
それもたった1個。

すぐに使うつもりだったので袋には入れずに「そのままでいいですよ。」と声を掛けようと店員を見た瞬間。





サッと視線をそらす店員。




どうやら・・・



思いっきり鼻を見られてたらしい。


どうやら、こちらの思惑がバレバレだった。
もの凄い速度で鼻を手で隠し、小走りで店を出るしゅんちであった・・・。


<今日の格言>


100円ショップ。


余計な物を買うのもたまにはいいらしい。


act 140 実況中継

出張で電車に乗った。
いつもの禁煙席の自由席の車両に乗り込むとかなり混んでいて容易には座れなそうであった。
しゅんちはカバンをぶら下げ、空いた席を求め車両をさまよう。
ようやく若い男の人の横の空席を発見し、一声かけ座ることができた。
電車の席というのは意外に隣との距離が近く、しばらくするまで落ち着かず通路側の方に傾きかげんに座るしゅんち。

電車はゆっくりと動きだし、ようやく落ち着いた頃隣に座った彼がなにやら袋を広げだし駅弁を取り出した。

しゅんち「(幕の内か・・・。)」

失礼だと思いつつも小腹の減ったしゅんちは相手に悟られぬよう弁当の内容を覗き込む。


しゅんち「(何から食べるのかなぁ・・・。)」


横目でおかずの内容を確認するしゅんち。

しゅんち「(ごはん、鮭の照焼、コロッケ、魚のフライ・・・うーん後のはよくわからないなぁ・・・。)」

相手に悟られぬようあくまでも自然に彼の動きを見るしゅんち。

彼は袋から箸を取り出し割ろうとした瞬間


カランッ


しゅんち「(うわっ!箸落としたぞ・・・。さい先悪いなぁ・・・。)」

落とした箸はしゅんちの足下まで転がって来た。

彼「あっ・・・すみません。」

しゅんち「あ、いえいえ。」

彼はいそいそと箸を拾うと軽くフーフーと吹き、シュッシュと箸を研ぎはじめた。
そしてサランラップを剥がし、フタを開けようとした瞬間。




弁当に箸がついていた。




彼は新たなる箸に軽くビクッと驚く。
そしてしゅんちもビクッ驚く。


しゅんち「(なんだぁ・・・弁当にもついてたのか。よかったよかった。)」


そそくさと新しい箸の袋を開け、同じように割り、研ぎはじめる。
かなりドラマチックな展開にしゅんち釘付けである。

・・彼はまずはじめにゴマのかかった俵型のおにぎりご飯に箸をつける。

しゅんち「(まずは・・・ごはんからってところか・・・。ゴクリ)」

彼は俵型のご飯を半分に割り、更に4分の1にして口に運ぶ。


しゅんち「(うわーーー!俵一口じゃないのか!」)」


しゅんちであれば俵一口の展開である。


そして、彼は口の中をモグモグさせながら、しょう油の入った小さい容器を取り出しフタを開けコロッケにかけた後



フタを締める。



しゅんち「(うわーーー!フタを締めたよ!)」


しゅんちならゴミ袋に蓋も閉めずにポイな展開である。

彼は指についてしまったしょう油を舐めながら鮭をつつく。つつく。つつく。そして指を舐め、ご飯、ご飯、漬け物。

しゅんち「(う〜〜んいい流れだ。)」

フト、横に置かれた袋をガサガサといじりだしペットボトルのお茶を取り出す彼。
ゴクゴクと飲み下した後、フーっと一息つき窓の外を眺める。
ハッと思い出したように弁当に戻り、今度はタルタルソースの袋を取り出し先を開け箸で挟んで綺麗に端まで絞り出す。

魚のフライ、ご飯、フライ、フライの下のしなったレタス、ご飯、指、卵焼き半分、ご飯、漬け物、指・・・

どうもさっき指についてしまったしょう油が気になってるらしい。

次ぎに弁当の右上にあるミックスベジタブルが入ったクリームソースのようなものに手をつける。
しゅんちも先ほどから気になっていた正体不明なおかずである。

どうやら、彼も正体が分からないらしく、不審な感じで箸をつついている。
するとクリームの下からポークソテーのような物が見えてきた。

しゅんち「(そうか・・・ポークソテークリームがけか!)」

彼は箸でポークをちぎろうとするがなかなかちぎれない。

しゅんち「(がんばれっ!)」

噛みみちぎろうと顔を近づる彼、そして口で肉を引っ張ると





クリームを残してすっぽ抜けた。





ちょうど天ぷらを食べようとして衣だけ抜けてしまった状態。

しばらく呆然とする彼。



・・・・。



クリームの下に肉を無理矢理押し戻した。




こうして彼は弁当を食べ続け、綺麗さっぱりご飯の一粒も残さず食べ尽くすのだった。
そして、空になった弁当箱を袋にしまい、満足げにお茶を飲みながら外を眺めていた。

・・以上の結果間違いなく


彼は几帳面。


なんだか彼と友達になりたい気持ちになってしまったしゅんちであった。


INDEXへ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送