shunchi極楽日記


act 180 姪に会う

おととし結婚した兄に女の子が産まれた。
しゅんちにとって姪にあたる。
ということはしゅんちは名実ともに




おじさんの称号を得る。



将来は「松本のおじちゃん」と呼ばれるに違いない。

名前はリトちゃん。
いまだ見ぬその子に期待するしゅんちであった。

実はしゅんちは割と子供に人気がある。
知り合いの子供が集まるときなどは子供がしゅんちに群がり、ぶら下がり、抱きつく。
なつかれやすい・・・というか同類だと思われると言った方がよいだろうか。
そんなしゅんちも子供と一緒になって遊ぶのが好きである。

そんな子供好きのしゅんちだが、今回ばかりはわけが違う。



そんじょそこらの子供とは全然違うよ・・・



思い入れだって段違いさ・・・



なんつったって・・・





しゅんちの血が入っているのだぁぁぁ〜〜!!





なんとなく遺伝的に心配なのは気のせいだろうか?



・・ある週末、東京出張に出かけたしゅんちはその機会を利用しご対面することになった。
第一印象が肝心だ。

そこでリトちゃんに対するしゅんちの目標を下記に掲げてみた



<目標>



1.初恋の相手

「初恋は親戚のお兄ちゃん」といういのはよく聞く話である。
大概が従兄弟という歳の近い関係が多いのだが、ここは理想は高く叔父という関係で初恋の相手になりたい。



2.松本のおじちゃんが理想の男性

「将来は〜松本のおじちゃんみたいな人と結婚したいなぁ〜。」これを是非言わせたい。
これを言ってくれたらお年玉は奮発間違いなし。



3.松本のおじちゃんシック

ホームシックのように松本のおじちゃんシックにさせる。

別れ際には・・・

「松本のおじちゃん帰っちゃやだよ〜。うえ〜〜ん」

と、泣かせる。

更には・・・

「松本のおじちゃんの所に行きたいよぉ・・・。」

と、普段から切ながらせる。


フフ・・・

目標は完璧だ。


今まで本気をみせることはなかったがな・・・


今回ばかりは・・・


本気を見せてやるぜぇぇええええ〜〜!!


そんなことを考えながら、兄の家に向かうしゅんち。




かなり気負い気味。



ドキドキしながら兄の家のドアを開ける。

兄「おう〜しゅんち。」

しゅんち「おー兄ちゃんおめでとう!パパはどうよ?」

兄「う〜ん。まだよくわかんねえよ。」

しゅんち「そっか。あっアコちゃん!おめでとう!」

兄の嫁のアコちゃんが玄関にやってきた。

アコ「しゅんち君いらっしゃい。」

しゅんち「いやいや、ご苦労様だったねぇ〜。」


軽く挨拶を済ませ家に上がるしゅんち。


ついに対面の時を迎える・・・。


リトちゃんは揺りかごに横になっている。
しゅんちはゆっくりと近づき挨拶する。


しゅんち「リ〜ト〜ちゃん♪松本のおじちゃんだよー!」


リト「・・・・。(ぽけー)」


しゅんち「べろべろバァ〜〜〜」


リト「・・・・。(ぽけー)」


しゅんち「ぶりぶり〜〜どぴょっぴょ〜〜〜♪」(意味不明)


リト「・・・・。(ぽけー)」



無表情。


しゅんち「に・・・兄ちゃん・・・」

兄「どした?」

しゅんち「反応がないよ・・・。」



兄「まだ目が見えてねーんだよ。」



ガーーーン


しゅんちまさに・・・




眼中にあらず。


兄「まだ、表情を作ることもできねえんだ。」

しゅんち「そ、そうか・・・。」

リト「フ・・・フガ・・・」

しゅんち「お、おお!?」


リト「フンギャ〜〜フンギャ〜〜」


号泣。


しゅんち「げげっ!な、泣き出したぞ!ど、どうすりゃいいんだ!?」

兄「おう。とりあえず揺りかごを揺らせ。」

しゅんち「こ、こうか?」


ゆ〜ら〜ゆ〜ら〜ゆ〜ら〜・・・


リト「フガ・・・フガ・・・。・・・。」

しゅんち「と、止まった・・・。」

兄「まだ、泣くことでしか表現できないんだな。」

しゅんち「ふむ?」

兄「なんか眠いとかかゆいとか腹減ったとか全部泣いて知らせるんだ。」

しゅんち「そっか・・・。なるほど。」

まだまだ、生まれたばかりの新生児の前で成す術もないしゅんち。
揺りかごを揺らしながらリトちゃんの成長を願うのであった。


しゅんちの目標は険しい道のりである・・・。


act 179 和式にこだわる

しゅんちは和式トイレが好きだ。
なぜならふんばりが効くからである。

しゅんちは車で外回りをしている営業マン。
突然もよおした時など公衆トイレに行く事も多い。
最近はデパートのトイレが狙い目で綺麗な割りに店員に気も使わない。
コンビニのように「何か買っていかないの?」オーラも薄いのである。
さらに洋式と和式の2種類あるところが多いのも魅力である。
それから、道の駅も狙い目である。
最近結構新しい目のところも増え、公衆トイレの割りにかなり清潔なのである。

このようにしゅんちは各地で下の世話になっているのである。

ある日、突然もよおしたしゅんちは道の駅のトイレに駆け込む。
まず確認することはトイレが和式か洋式かである。
誰が使うかわからないトイレなので、便座に触れることなく使えるという事でも和式はやっぱり魅力的だ。


しゅんち「おっ!和式だ!ラッキー♪」


和式とあってか足取りも軽くトイレに入る。


しゅんち「ふぃ〜やっぱり和式は最高だねぇ。」


温泉につかったじいさんのようにため息をつくしゅんち。
今日のふんばりも調子がいい。


しゅんち「足がしびれてきた頃に立ち上がった時のなんともいえない爽快感がたまらないんだよなぁ〜。」

わけのわからない自論をつぶやき、今日も快調に事を成し遂げる。
そして、紙を手に取る。

しゅんち「拭きやすいのも和式の良さだよなぁ〜。」



別に和式トイレの営業マンではない。



拭きながら目の前を何気なく見渡す。
すると、フトあるものに気付く。

しゅんち「あれ・・・?なんだこの入れ物は?」

普段はあまり目にすることのない蓋付きの三角の入れ物。

しゅんち「これって、なんだっけ?」

なにか遠い過去に教えてもらったような気が・・・
妙な胸騒ぎと違和感を感じる。


しゅんち「ゴミ箱・・・か?」




ゴミ・・・・?





・・・・?





・・・・???




・・・・。



・・・!!!!



こ・・・



こ、ここは・・・





女子トイレじゃねえかぁぁぁぁ〜〜〜〜!!

(全国の女性の皆様ごめんなさい。土下座)


一気に血の気が引くしゅんち。
明日の新聞の三面記事を飾る勢いの出来事である。


「変態サラリーマン。仕事途中で女子トイレのぞき侵入」




人生最大のピンチ。



そういえば用を足した後にピンチは初めてである。

即効でズボンを上げ、外の音に耳を傾ける。



シーン・・・



運良く誰もいないようだ!


チャンスだぁぁぁぁあ!!(←必死)


ここぞとばかりのタイミングで一気にドアを開け、出口へ走る。

トイレの外にさえ出てしまえばぁぁぁ!!(←とにかく必死)



が、



おばさん「あら・・・?」


おばさんと見事バッタリ鉢合わせ。


しゅんち「あ・・・あれぇ?」

わざとらしくすっとぼけるしゅんち。

おばさん「あらやだわ。男子トイレはあっちですよ。」

しゅんち「あっ そ、そうですよね。す、すみませーん。」




もう手遅れです・・・。


・・人の良いおばさんだったのだろう、運良く変な疑いを持たれずその場を切り抜けた。


助かった・・・。


とにかく助かった・・・。


本当に助かった・・・。


<今日の教訓>


便器の形よりもトイレの表札を確認しよう。


act 178 集金

しゅんちの住むアパートは築数十年のボロアパートである。
2DKで家賃は45,000円と格安。しかし・・・




風呂にシャワーがない。



こんな哀れなアパートなのだが部屋が二部屋で家賃も安いということもあり、所帯持ちが結構入っているのである。
それゆえに近所付き合いも強く、回覧板が回ってくるほどの勢いである。
そのうち「組長をやってくれ」と言われるんじゃないかとビクビクする毎日なのである。

そういう近所付き合いがある環境だと色々な集金も多い。
フト気づくと、それはまるで借金の督促状のごとく集金のお知らせがポストに入ってるのである。

ここで実際にどんな集金があるのか紹介しよう。


まずは・・・



「町内会費を来週集めますので3000円徴収します。」



やはりゴミ置き場を使っている以上これは徴収されてもしかたがない。
しかし、何ヶ月かまとめて請求されるため結構痛い。

これくらいならまだいいが他に・・・



「先週の土曜日にゴミ捨て場の一斉清掃がありましたが、いらっしゃらなかったので出不足金1000円徴収します。」



これは恐ろしい。

一人暮らしの若い男が休みの日の早朝からほうきを持ってゴミ捨て場に行くなどありえない。それこそ頭に三角巾を巻いて竹ぼうき片手に行ったものならば氷川きよしばりにおばちゃん達のアイドルになってしまう可能性大である。
それこそ危険(?)なのでもうこれは行くことはなく、強制的に支払うことになってしまうのである。


他にも・・・


「先日、近所の○○神社の改装を行いましたので神社費ということで1000円徴収します。」




神社費って一体・・・。


一度も行った事のない神社を修繕するために徴収される。
どうせならもうちょっと御利益があってもバチは当たらないのでは・・・と思うのである。


・・以上が集金内容である。
過去に「一人暮らしの男なので徴収しなくてもいいように掛け合ってみる。」と言ってくれた勇者のようなおばさんが居たが、軽く町内会の圧力で却下されたらしい。

ここで逆らってしまうと近所のおばさん達のうしろ指と白い目が怖いので、もうこうなったら腹をくくってニコニコと従しかないしゅんちなのであった。

そんなある日、いつものようにアパートに帰るとまたもや集金のお知らせが入っていた。



「来週、9,10月分の町内会費を集めますので3000円ご用意下さい。」



またいつもの集金だとげんなりとするしゅんち。
すると、重なってもう一枚メモが出てくる。



「赤い羽根共同募金を集めています。特に強制ではないですがよければ500円用意下さい。」



この「特に強制ではない」の部分が恐ろしい。
しかし、こうもしょっちゅう集金されては明日の食費に響くと思い、ここは思い切って町内会費のみを支払うことを決意した。

しかし、メモの間からなにかハラリと落ちる物体。

床に落ちたのは・・・








赤い羽根。





やっぱ強制なのね。


お金も払ってないのに領収書をもらったようなものである。

やはり、近所には逆らわず暮らすのが身のためなのだろう・・・。


act 177 頃合いを見計らって

ある大学で講習会が開かれることになった。
しゅんちの会社も協賛することになり、色々と装置を貸し出すことになった。
今回の仕事は装置のデモ機を大学に持ち込みセッティング準備に立ち会うという内容である。

当日の朝、サービスマンを連れて大学に訪れるしゅんち。

しゅんち「どうも〜お世話様です。」

教室の扉を開け挨拶するしゅんち。
すると、機嫌良さそうな顔した白髪の年配教授がニコニコしながら歩み寄ってきた。

教授「どうもどうも〜今日はお願いしますね〜。」

しゅんち「こちらこそお願いします。」

今回は無償で装置を貸し出すとあってか、教授はかなりありがたい気持ちなのだろう。





気持ち悪いくらい機嫌が良い。



教授「いやいや〜本当にねぇ助かりますよ〜。わはは」

しゅんち「そう言って頂けるとこちらとしてもうれしいですね〜。あはは。」

挨拶もそこそこに連れてきたサービスマンは装置をセッティングしはじめる。

ここでの営業の仕事ポイントとしては装置が故障も無く、無事に動くかどうかを確認すること。
そして、トラブルが発生した時にその場で迅速に対応するのである。

要するにトラブルが発生しなければ




超ヒマ。



車のエアバック並みに出番がない。


教授「いやいやすみませんねぇ。それじゃ、私はあちらで仕事してますんで何かあったら声掛けて下さい。」

しゅんち「はい。わかりました。」

サービスマンと二人きりになったしゅんちは暇なのでサービスマンに話しかけてみた。

しゅんち「この装置の特徴ってなんです?」

サービスマン「そうですねぇ〜。S/N比がかなり軽減されて安定性に優れてるという点と検出感度が%$&してまして、ランニングコストの低減に繋がるということもあって、&%$%&$で・・・」

しゅんち「なるほど。」


軽く知ったかぶりをして会話を終わらせ、ますます暇になるしゅんち。
何もせずにブラブラするのであった。


・・・そして一時間経過



サービスマン「しゅんちさん。」

しゅんち「はいなんでしょ?」

サービス「一応、ある程度装置が立ち上がりましたので後は試験を2、3回やるだけですよ。」

しゅんち「ほう?試験ってのは難しいんですか?」

サービス「いえいえ、ここまで装置が安定してますんで、全然問題ないと思いますよ。」

しゅんち「本当ですか?」



問題ないという事=トラブル無し



トラブル無し=しゅんち用無し



用無し=帰ってもいい チーン


しゅんち「・・じゃあ、もう少ししたら失礼させてもらってもいいですか?」

サービス「はい。もう大丈夫なのでいいですよ。」

サービスマンの方はそう言うと自信の笑みを浮かべた。
まるでその声は天使の声に聞こえたのだった。

そうと決まったしゅんちは徐々に帰りそうな素振りを見せ始める。

しゅんち「それじゃ、ちょっと教授に挨拶してきま・・・」

バタンッ!

そう言いかけたとたん部屋に入ってくる教授。

教授「いやいや〜やってますなー。ちょっとお茶入れたので飲んで休憩して下さい。





帰れず。


しゅんち「ずずずず〜〜〜 はぁ〜」

教授「このお茶なかなかでしょ?最近好きでよく買ってるお茶なんですよ。わはは」

しゅんち「へ、へぇ〜そうですか〜。あはは」

そして、お茶もそこそこに席を立とうとするしゅんち。
今度こそ帰ると心に決める。

しゅんち「それじゃ・・・これで・・・」

教授「あっ!そうだ。」

しゅんち「は、はい?」

教授「この間、秋田土産のせんべいがありましたなー。ちょっと待ってて下さい。」


またもや帰れず。


教授「色々と味がありましてねぇ、意外にカレー味なんかおいしいんですよ。」

しゅんち「ぽりぽり・・・あっ本当ですねおいしいです・・・。」

教授「どうです?お土産に持ってったら?」

しゅんち「いや〜そんな〜」

教授「いやいや、今日はね本当ありがたいのでねぇ。」

しゅんち「いやーそうですか?悪いですねぇ。それじゃあ遠慮なく・・・。」


・・すっかり帰るタイミングを逃してしまったしゅんち。
お土産まで頂いてすぐ帰るわけにもいかなくなり、もう少しいることにしたのだった。


・・そして1時間経過。
時刻は7時を回っていた。

しゅんち「試験はあとどのくらいですか?」

サービス「ちょっと意外に時間がかかってましてねぇ、あと1時間半くらいでしょうかね?」

さすがに最後までいるのは厳しいと思ったしゅんちは、今度こそ帰る決意を固めていた。

しゅんち「それじゃ、そろそろ・・・」


バタンッ!


そう言いかけたとたん部屋に入ってくる教授。

教授「いや〜〜遅くまですみませんねぇ。」

しゅんち「いえいえ、あの・・・私はそろそろ・・・」


教授「実は今ねぇ〜」

しゅんち「は、はい?」




教授「夕飯買ってきたんですよ。」








最後まで参加が決定しました。


教授「コンビニ弁当なんですけどねぇ」

しゅんち「わ、わ〜い、ありがとうございます。」

教授「いやいや、どれでも好きなの選んで下さいよ。」

しゅんち「えーと、ど、どれにしようっかなー」

教授「案外、おいしいんですよね。最近のコンビニ弁当って。」

しゅんち「そうなんですよねぇ〜。僕も良く食べますよ。」


教授「私は・・・和風にしようかな〜わはは」

しゅんち「そうですねーじゃあ僕は洋風幕の内で。あはは」

教授「わはは」

しゅんち「あはは」

・・・

・・・
・・


act 176 電車でラブコメ

毎年恒例の展示会を見学するべく東京方面へ出張するしゅんち。
松本から幕張メッセまで電車で向かうのであった。

東京駅から京葉線に乗り換えるわけだが妙にカップルが多い。
それもそのはず、その電車は





ディズニーランド行き。




スーツ姿がかなり痛い。



幸せ絶頂期を迎えたカップルをかき分け電車に乗り込むしゅんち。
混んでいたもののなんとか座ることに成功した。

電車は動き出し、少し落ち着いたしゅんちは周りを見渡してみる。
すると、しゅんちの隣にもやはりカップルが座っていた。
どんな甘ったるい会話がなされているのか野次馬根性が働き、何気に耳を傾けるしゅんち。


女「ねぇ〜・・・前の彼女ってどんな人?」

男「んぇ〜?別に普通の人だよ。」


おやおや、過去の人にヤキモチでも妬きはじめたかい?
熱いね〜。若いっていいねぇ〜。





野次馬爆裂。



女「ってかさー、冷たいとかってよく言われてなかった?」

男「え?別に言われてないよ。」

女「なんかさ〜みんなにそういう態度なの?」


おや?なんだか雲行きが怪しいぞ・・・?


女「ていうかねー、私はねそっちから電話して欲しいの。」

男「・・いやぁ、だって別に用事ないしなぁ・・・。」

女「用事なくてもさー声聞きたいってだけでもっていうのはないわけ?」

男「んー、てかすぐ会えるからいいじゃん。」

女「でも、私は電話して欲しいのぉ。だってメールの返事もくれないじゃんかー。」

男「・・・だってよー」

女「なに?」




男「うさぎは寂しいと死んじゃうとか言われてもわかんねーもん。」






確かに。



・・・ここで今までの情報をまとめてみよう。

どうも彼はかなりぶっきらぼうな性格で、彼女をほったらかし気味らしい。
電話もメールもあまりしないらしい。

一方、彼女はそんなぶっきらぼうな彼に不満を抱いている様子。
もうすこし連絡をして欲しいようだ。
今日は二人でディズニーランドに行くようだが果たして・・・



さあ、この後どうなるのか!?


女「私が今日なにしてるかなーとか気にならないわけ?」

男「うーん、ちょっと気になるかな」

女「ほら!心配でしょ?じゃあ、なんで電話しないわけ?」


男「スリリングじゃん。」


女「ス、スリリング・・・!?」







点火。


女「あー!もう、今日はこのまま電車降りられないかもしれないからね!」

男「えーなんでだよ。」

女「はっきりしてもらわなきゃ!」

男「うーん・・・。困るなぁ。」

女「面倒くさいわけ?」

男「めんどくさいっていうか・・・」

女「私って面倒くさい女!?やっぱり私が変!?」

男「い、いやぁ、変じゃないと・・・思う。」

女「んもぉ〜、なんだか曖昧な返事ばっかりなんだよね!」

男「うーん。」

女「じゃあさ、私が一人で寂しくしててもかわいそうって思わない?」

男「・・・うん。かわいそうかなぁ・・・。」

女「でしょ?でしょ?・・・私はね、別に強制してるわけじゃないの。」

男「うーん。」

女「私はそっちの気持ちを聞きたいわけ。」

男「気持ち・・・?」

女「なにも言わないで連絡しないんじゃなくって、できないなら「できない」って言ってくれればいいの。」

男「・・・。」

女「ね!それなら言えるでしょ?」

男「う、うん。」

女「じゃあ、言ってよ。」



男「・・・これからも、おまえから電話して欲しい。」


女「うんわかった。あっ次の駅で降りなきゃ。」

男「おう。」

そして満足そうに舞浜駅で降りてゆくカップル。




でもさぁ、さっきの結論は・・・





振り出しに戻ったような気が。


・・・前途多難なカップルを見送り、仕事に向かう痛々しいしゅんちであった。


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