shunchiの極楽旅行記


第3日目 最終日 AM 7:30〜

あら・・・いつの間にか朝・・・。
いつ寝ちゃったのだろうか・・・。

・・・と、2日目の朝と全く同じリアクションのしゅんち。
昨日の記憶が梅酒を一口呑んだ後から全く憶えてない。

しばらく天井を眺めながら思い出そうとしたがどうにも思い出せないので起きることにするしゅんち。
周りを見渡してみる。兄はどうやら爆睡中。そして、和室を覗く。母もどうやら爆睡中。
父の姿が見えない。恐らく、朝風呂にいっているのだろう。
そして、しゅんちは寝ぐせボーボーのまま、ひなどりの顔で大浴場に向かった。

大浴場に着くと見慣れた衣類がある。やはり父は朝風呂に来ているようだ。
のそのそと衣類を脱ぎ風呂場に入るしゅんち。

父を捜してみるが浴場にはいないようだ。恐らく、あの場所にいるのだろう。
しゅんちは洗い場のシャワーで頭からお湯をかけたあと、サウナ室を覗いてみる。
今日も坊主の修行は続いているようだった。
しかし、本当にサウナが好きな父である。
そんなに発汗して・・・まさか、明日にでもボクシングの試合前の計量でもあるのだろうか?
さすがにしゅんちは朝っぱらから大汗はかきたくないので露天風呂につかることにした。

朝日を浴びてのお風呂もなかなかである。
しばらくお湯に浸かっていると父がしゅんちの姿に気付いたのだろうか露天風呂にやってくる。

父「おう。しゅんち起きたか。おはよう。」

しゅんち「ん?おう。おはよう。」

父は軽く朝のあいさつをするとしゅんちの横に入ってきた。
しゅんちは昨日のしゅんちの行動を聞いてみることにした。

しゅんち「あっ そうだ。昨日さ、俺梅酒呑んだ後から全く記憶がないんだよ・・・。俺なにしてた?」

父「ん〜?あ〜あ おまえいきなりソファーに横になったまま寝ちまったみたいでさぁ・・・。」

どうやらまたまた寝そべり寝をしてしまったらしい。

父「しかたねーから、兄ちゃんとおまえを一生懸命ベットに運んだんだぜ。いやー重かった重かった。」

小さい頃、こたつでうたた寝をしてしまい、そのまま布団まで運んでもらったことがある。もの凄く贅沢な事だと記憶している。
しゅんちは10数年ぶりにそれを味わったのだった・・・。

そして、しばらく風呂に入った後、二人で部屋に戻ることにした。

部屋に戻るとようやく兄と母は起きたようだ。


AM 8:30〜

全員朝風呂を済ませ、朝食に向かう。
昨日の創作料理「華」にて朝食バイキングらしい。

しゅんちは朝食バイキングが好きだ。
ハムエッグを食べながらパンを少しだけかじり、納豆御飯とみそ汁を食べるという荒技が出来るからだ。
だいたいのおかずを少しずつ取るのがコツである。
こうして、一口煮物、一口ハムエッグ、一口納豆御飯、一口たまご御飯などを楽しむのだった・・・。

朝食もそこそこに仕上げのコーヒーを飲むしゅんち。
みんなもだいたい食事を済ませコーヒーを飲んでいる。

しゅんち「それでさぁ。今日の予定はどうなるの?」

父「うん。今日は本当に帰るだけだ。まぁ かなり遠回りして観光しながらだけどね。」

・・・そう、今日は旅行最終日なのだ。

レストランを後にする一行。
そして昨日夜に行った中庭に行き名残惜しそうにホテルを眺める。

ホテルをバックにみんなで記念撮影をした。

そして、部屋に帰り荷物をまとめホテルを後にするのだった・・・。


AM 9:30〜

車は海沿いを走り遠回りをして名古屋に向かい、そこから高速に乗り長野まで帰るコースのようだ。
今日のトップバッターは父。

串本から勝浦を通り、本州最南端「橋杭岩」を目指した。

さすがに旅の疲れか飲み過ぎの疲れか一行はカーステレオから流れる音楽を聴きながら海を眺め・・・いや、寝てた。

車はだいたい1時間程走り、「橋杭岩」に到着。
車のドアを開けると、ものすごい突風!
風がもの凄く強く、帽子をかぶっていようものなら軽く飛ばされそうな勢いだった。

橋杭岩はごつごつとかなり大きめの岩が海岸にそびえ立っていてそれに激しく波が打ちつけられていた。
なにか北島三郎の歌でも聞こえてきそうである。

兄弟ぶ〜〜ね〜〜は〜〜〜♪

それは鳥羽一郎だ。(知らんちゅーねん。)
あまりの突風に飛ばされそうになるしゅんち。
フト面白いことを思いつく。

早速兄を呼び寄せるしゅんち。そしてしゅんちは柵につかまり体を横にする。
まるで体が飛ばされているような写真を撮ろうと思ったのだった。

しゅんち「う〜ん イマイチだな・・・ あっ そうだ。兄ちゃん俺の足を持ってくれない?」

兄「おお!それはナイスアイデアだ。それじゃあ 母さんに撮ってもらおう。」

そして、母を呼びつけ大がかりの撮影が始まった。
相変わらずアホな兄弟である。

そして、しゅんちは兄に両足を持ってもらいまさに飛ばされている感じになってきた。

しゅんち「母ちゃん!母ちゃん!早く撮って撮って!この格好苦しい!」

母「はいはい。  パシャ はい撮ったよ。」

できあがった写真は・・・兄の姿もばっちり映ってた。
二人の思惑は台無しである。


PM 12:30〜

橋杭岩を後にした一行。昼御飯にすることにした。
マグロで有名な港にあるお店「網元」に入る。

お座敷に座る一行。早速熱いお茶が出される。

母「しゅんち。ここからはあなたが運転してちょうだいね。私達はビール呑むから。」

しゅんちの胃腸は疲れ切っていたので昼間から呑む元気はなく、快く運転を引き受けた。

お茶を飲みながら店内を見回す。ものすごい海産物のメニューがあふれている。
まぐろ・・・かんぱち・・・あおりイカ・・・いくら・・・うに・・・イルカ・・・

え・・・イルカ!?

なんと・・・イルカの刺身があるではないか・・・。
イルカってほ乳類だろ?ほ乳類を刺身にしていいのか!
すでにしゅんちの頭からは「馬刺」「牛刺し」の文字は無かったようだ。

しゅんちは胃腸に自身がなかったので無難に「マグロ丼」にした。
母達は御飯物は後にして、刺身をつまみながらビールを呑んだ。
しゅんちは早速一人でマグロ丼を食べる。
さすがにうまいマグロだ。一気にかき込んだ。

そして、一人だけ時間が余ってしまったので首から下げたデジカメなどが入っているポーチから小さいノートとボールペンを取り出す。
この旅の記録を残すためである。

しゅんちは父に地名などを聞くことにした。

しゅんち「え〜っと、一日目はなんていうところに行ったんだっけ?」

新聞記者のようなしゅんち。

母「あんた。なに書いてるの?」

しゅんち「うん?いやね。この旅行をHPに載せようと思ってさ。取材してるの。」

母「え?まさか私の事も書くつもり?」

しゅんち「う〜ん・・・まあ、おもろい所は書くつもりだけどね。」

母「えーーー ちょっと変な場面は書かないでよ。」

だいぶ手遅れである。

兄「なあ しゅんち。俺にもそのノート見せてみ。」

しゅんち「うん・・・ってかめっちゃ意味わからんと思うよ。」

・・・そう、しゅんちはメモを取るときはキーワードでしか書かないのだ。

兄「なになに・・・なんじゃこりゃ汚ねえ字だな・・・う〜〜ん・・・安ホテル濡れタオル?ぶらくり・・・ナポリタン?はぁ?」

しゅんち「まあ・・・いいじゃん返してよ。」

兄「ぶっ なんじゃこりゃ 「フロ イレズミ」 わっははははは」

変な所でまた笑いのつぼにはまる兄であった・・・。


PM 1:30〜

運転はしゅんちに代わり車は港を後にする。
助手席には兄が座り、ぺちゃくちゃとおしゃべりをしながら車を走らせていく・・・。

そして、かれこれ4時間ほど運転をし、睡魔に襲われたしゅんちは父にバトンタッチ。
そして、睡眠に入る。
こうしてちゃくちゃくと長野に近づいていく。

そして、PM6:30名古屋に到着。
名古屋といえばきしめん。一行はきしめん屋を探した。

そして、「三島屋」というきしめん屋に入る。
おそらく、この旅最後の食事となるだろう。
一行はきしめんを食べながら旅が楽しかったというような話で盛り上がった。


PM 7:30〜

しゅんち「いや〜それにしても結構楽しい旅行だったね。」

みんなに聞いてみるしゅんち。
車は夜の高速道路を走っている。

父「ん〜 まあ 後半はそうでもなかったがUSJと和歌山ラーメンが良かったな。第1回家族旅行としてはまあまあの旅行だったかな。」

母「うん。私もすごい楽しかったわよ。また来年の旅行が楽しみね。」

父「さて・・・来年はどこにするか?」

一番気になる話題に移行していく。

母「来年の幹事は誰?」

兄・しゅん「今回は母ちゃんだったから来年は父ちゃんにしよう。」

二人声を揃えてこうである。

そう・・・本当は父は自分で計画することが好きなのだ。
もうしばらく親に甘えてみよう・・・。

父「う〜ん 仕方ねえな〜 来年はなぁ〜」

仕方ねえといいながらうれしそうである。

父「沖縄とかもいいよなぁ・・・。」

しゅん・兄「おお!」

父「あっ・・・こんなのどうだ?聞け聞け」

父が話を引っ張る時・・・嫌な予感・・・

父「潜在能力のある街・・・・センザイ(仙台)ってのは?」

やっぱりギャグは極寒の父であった・・・。


PM 9:30〜

景色は見慣れた雰囲気になっていく。
もうすぐしゅんちのアパートに到着である。

車は走り慣れた道へと入っていく。
そして、曲がり慣れた曲がり角を行くとしゅんちのアパートに到着。

しゅんちは車を降り、自分の荷物を降ろしはじめる。

母「忘れ物ないわね?おみやげの梅はちゃんと降ろした?」

しゅんち「おう大丈夫だ。それじゃあ ありがとね。」

兄「またな。」

無言で手を挙げる父。

母「明日から仕事がんばんなさいね。」

母はしゅんちに発破をかける。
この時ばかりは母の顔である。

しゅんち「そんじゃ!」

ドアをバンッとしめると車はゆっくりと走り去っていく。
遠ざかる赤いテールランプを眺める。
その後、郵便受けにたまった郵便物を掴むと、登り慣れた階段をコツコツと上がり自分の部屋に戻っていくしゅんちであった。

来年の家族旅行はどこに行くのかな・・・?


shunchiの和歌山紀行 完

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