shunchi極楽日記


act 229「芸風」

姪のリトが1歳になった。
だいぶ歩けるようになり、そろそろ言葉を発しそうな感じである。
よく笑い、あまり騒がない落ち着いた感じの良い子である。





やはり血か。(得意気)




軽くおじバカを発揮するしゅんちであった。

この頃になってくると、徐々に物心が付き始める時期だろうから営業するには重要な時期である。
今こそ実力を発揮する時なのである。

ある日、兄夫婦が実家に帰ってくることになった。
それを聞きつけたしゅんちはデパートでリトへのおみやげを買った。
しゅんちが選んだ物は


動く絵本。


本に細工がしてあり、絵の中の動物達がアクションするという実に画期的な絵本である。




完璧だ。


自分のナイスチョイスに酔いしれながら意気揚々と実家に向かうのだった。
車を走らせること1時間、実家に到着。
軽く早足で部屋に入る。

兄「おっ!よおしゅんち。」

アコ「あっ しゅんちくん。」

しゅんち「おおーただいまいらっしゃい。」※実家にただいま長野にいらっしゃいの意

肝心のリトは兄の足に捕まりながらよちよちと立っていた。

しゅんち「うおぉおおぉぉ!?りとり〜〜ん結構立てるようになったのねぇ〜〜〜!」

勢いよくリトに近づくしゅんち。

しゅんち「松本のおじちゅわんだよぉぉ〜〜〜!」

リト「ビクッ・・・」

一瞬リトがうろたえたように見えた。

しゅんち「あれ・・・。」

母「しゅんち。」

しゅんち「ん?」



母「あんたは濃すぎるのよ。」


しゅんち「こ・・・こすぎ・・・?」

人を豚骨ラーメンみたいに言う母。

母「赤ちゃんにはもっとゆっくり接しなさい。」

しゅんち「お、おう。」

母「この前マサナオも言ってたけど、赤ちゃんにはゆっくりと大きなアクションで接するのよ。」

しゅんち「そうか・・・。」

母の注意を意識しながらリトに再度接するしゅんち。


しゅんち「こ〜〜〜んにちわ〜〜〜。ま〜〜〜つもと〜〜〜の〜〜〜おじちゃ〜〜〜んだ〜〜〜よ」



母「ゆっくりやったってあんたやっぱり濃いわ。」


ガーーーン


兄「わははは しゅんちの芸風は赤ちゃんにはきつ過ぎかもな。」

母「あまり力いれずにやってみなさい。」

しゅんち「うーん・・・。」

こうしてパワーを50%ほどセーブしてリトに接すること数分。
徐々に打ち解けはじめてきた。

リト「だーだーキャッキャッキャ」

リトがしゅんちの膝に捕まりながら嬉しそうに笑う。

リト「うしゃーー」

リトがこちらを見つめながら笑いかける。



やばい。



・・・か、かわいい。



かわいすぎる・・・



なんと言ったらいいだろう・・・



恐らく今この気持ちにはこの言葉が適切だろうか・・・。





萌え。







もえ・・・





燃えぇぇぇぇえええええええええ!!



リトのかわいさに興奮し、一気にヒートアップしたしゅんちは立ち上がりリトにあやしダンスを披露。


しゅんち「りっとりっとりっとりっと♪」


リト「ビクッ・・・」


兄「あ・・・。リトびびってるぞ。」


ガーーーン


母「あんたの今のは大人の私らにも意味分からん。」



リトへの営業活動は前途多難である・・・。


NEXT≫
≪BACK
INDEX

アクセス解析

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送