ネクタイはサラリーマンのシンボルマークである。 しゅんちも毎朝、一体何の役にたっているのやらと疑問を抱えながら縛っている。
・・・確かにこれを付けているおかげで見るからにサラリーマンになれるのである。 しかもきっちり縛っておけばしっかりしてるように見えて、清潔感もアップするのだろう。 そして宴会などで頭に巻けばそれだけでテンションはうなぎのぼりである。
結構役に立ってるじゃん。
やはりサラリーマンにとってネクタイは必要不可欠なのだろうか。 そんな清潔感を感じさせるネクタイではあるが、
実はかなり汚いと思われる。(しゅんちの場合)
ラーメンなどの汁物を食べるとき、どうしても飛び散ってしまうのだが、ネクタイが真っ先にそれらを吸収する。 更にしゅんちは食事中よくこぼす。 ちょうどこぼしそうな地点に堂々とポジションしているがネクタイ。 まるで滑り台のようになったネクタイの上をコロコロと転げ落ちるおかず達。 こうしてネクタイに怪しげなシミを作ることなどしょっちゅうである。
そして食事後につまようじなどを取ろうと手をのばす為に前かがみになる。 するとネクタイがブラブラと皿に残ったソースやらスープの上をなぞることもままある。
このような手順で様々な食材のエキスをしみこませたしゅんちのネクタイ。
たぶん良いダシがとれるかと。
そんな感じなのだが、めったに洗濯することはないのである。 ・・というわけで、ネクタイは必然的に消耗品になるのだが・・・。
ある日の出来事・・・
しゅんち「あれ?」
支店長「おや?」
しゅんち「ネクタイお揃いですね・・・。」
支店長「うわ〜・・・しゅんち君と一緒か・・・。」
他人と衣服がお揃いだと妙に恥ずかしいものである。
しゅんち「・・どこで買いました?」
支店長「い、いやほら、国道沿いの・・・」
しゅんち「ああ〜・・俺もそこですよ。そこ。」
2人のやりとりを見て女性事務員さんが話しかけてきた。
事務員「へーお揃いなんて珍しいですね。」
しゅんち「そ、そうですね。」
事務員「国道沿いって・・・アオキとか?」
しゅんち「い、いやいや。」
支店長「・・・・。」
事務員「え?どこですか?」
・・・
しゅんち「・・だ、ダイソー。(100円)」
事務員「や、安っ!」
支店長「・・・。」
消耗品とはいえお互いもうちょっと良いネクタイを付けましょう。
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