shunchi極楽日記


act 285「雑炊」

うどん屋に行った。
うどん好きのしゅんちはうどん率が結構高めである。
早速、席に座り豊富なメニューを眺めながら、いつものように悩ましくするしゅんちであった。

しゅんち「う〜〜む。やっぱりカマカモかなぁ・・・。」

「カマカモ」とは釜揚げうどんをカモ汁で食べるしゅんちのお気に入りNO.1である。

しゅんち「でも今日は寒いからなぁ・・・暖かいものが・・・おっ!」

メニューの下の所に珍しい物を発見。



「五目雑炊」



しゅんち「おお!雑炊か!いいねぇ〜!しかも、「うどん入り」って書いてあるしこれにしよう!」


雑炊なのにうどんも食べられるという一石二鳥一粒で二度おいしい。
うどんも捨てがたいと思っていたいので願ったり叶ったり。
優柔不断なしゅんちが珍しく即決であった。
そして、水を飲みながら店内の人物チェックでもしながら暇を潰す。

・・しばらくして店員がぐつぐつと煮えたぎった鍋を持ってきた。
見るからに熱そうな鍋は見ているだけで体が温まる思いであった。

おもむろに箸を割り、レンゲでかき混ぜてみる。
思った以上にうどんが入ってるようだった。

しゅんち「おほ〜♪「うどん入り」っておまけかと思いきや結構入ってるじゃん♪」

うどんの姿にテンションが上がるしゅんち。



うどん♪



うどん♪



うどん♪



うどん♪



・・・




米はどうした?



かき混ぜてもかき混ぜても米の姿は見当たらない。
もしかしたら底の方に沈んでるのはないかと念入りにかき混ぜてみるがやはりうどんの姿しか見えない。


はて・・・。


熱々の湯気の中固まるしゅんち。



雑炊・・・って




米だよなぁ・・・。



もしかして、本場では雑炊ってうどんなのか・・・?



30年近く思い違いでもしてたか・・・?



いやぁ〜米だよな・・・。



それとも、雑炊風うどんってことか・・・?



いやいや、だとしたらわざわざ「うどん入り」なんて書かないわな・・・


「きつねうどん(うどん入り)」なんてありえないもんな・・・。



そして鍋の中を見つめながら恐る恐る手を挙げるしゅんち。


店員「はい。なんでしょうか?」

しゅんち「あの・・・これって雑炊ですよね。」

店員「えーっと・・・はい。そうですが?」

しゅんち「米入ってないんですが・・・。」


店員「え、えええっぇえええええ!!?ちょ、ちょちょっとお待ち下さい!」


慌てて鍋を厨房に運ぶ店員。

中で働いている調理場の人達に報告する。
遠くからでもやりとりが聞こえてくる。


店員「これ米が入ってないそうですが・・・。」

調理師「はぁ!?そんなわけねーだろ!」

バイトの店員はおろおろしている。
すると、ホールの人やら他の調理場の人達が鍋を囲んで盛り上がってきた。

調理師は箸で中身をかき混ぜてチェックするが、そのうちスプーンを持ってきて


すくう・・・



落とす・・・



すくう・・・



落とす・・・



固唾を飲んで見守る店員達。

調理師「・・・・。」


ゴクリ・・・


調理師「作り直しだ・・・。(ぼそり)」





雑炊なのに米が不在でした。(確定)



かつ丼なのにカツが不在みたいなものでした。(例え)



チャーシュー麺なのに肉が入ってないみたいなものでした。(ちょっと違)



ドラえもんなのにドラえもんが不在でした。(うざい)


とにかく珍しい事もあるものである・・・。


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