社会人になるとよく聞くのが「社交辞令」。
逆にこれを言えるようになると大人になった感じがするものである。
「今度、うちのそばに来たら是非遊びに来て下さい。」
これはよく使われる。
他に・・・
京都の人なら
「今度お寺巡りに行きましょう」
北海道の人なら
「今度カニでも食べに行きましょう」
長野の人なら
「とりあえず山を見に行きましょう」
これはやはり社交辞令なのである。
お誘いするということが礼儀なのであろうか。
しかし、しゅんちは意外と真に受けるタイプなのである。
こんな社交辞令を言われた時には
え・・・いやぁ・・・多分忙しいと思うので寄れるかどうか・・・。
と、一瞬困ったような顔になってしまうのである。
まさに空気が読めない瞬間である。
ここで格好よく
「今度、是非おじゃましますよ!うまいところ連れてって下さいね!」
なんて言えたら大人っぽいと思うのだが・・・。
こんなしゅんちであるが、社会人生活10年を過ぎればある程度「ああ、社交辞令だな」ってことには気付くものである。
・・ある日の
会社のT先輩と一緒に仕事をした時のことである。
T先輩を助手席に乗せ、現場へと車を走らせていたしゅんち。
T「・・しゅんち君は今年スキー行った?」
しゅ「いや〜今年は1回しか行ってないっすねぇ〜。」
T「あーそうか。俺も行ったんだけどさ、子供らがまだうまくないから大したスキー場にはいけないんだよね・・・。」
T先輩はスキー部出身でモーグルが得意で誰も滑ってない新雪にあえてつっこむのが大好きな相当のツワモノである。
T「あーそうだ、今度さ一緒にスキー行くか?しゅんち君と行けば思いっきりできそうだし。」
しゅ「あーいいですねぇ〜。」
T「じゃあさ、豊科あたりに車を停めてさ・・・」
しゅ「ほうほう。」
T「俺んちの車はスキーキャリア付いてるし、4WDだからさ。」
しゅ「へーさすがですね。」
T「そこから1台で乗ってけばいいよな。」
しゅ「おお、なかなか良い計画ですね。じゃあ、折角なんで、朝からみっちりやりますか!」
T「おお!そりゃいいや!いやぁー体大丈夫かな。久しぶりだしな。わはは」
久しぶりに血が騒ぐのか、興奮気味のT先輩。
しゅ「モーグルとか教えてくださいよ!」
T「今でもできるかな?あはは」
しゅ「じゃあ、いつ行きますか?俺、来週の日曜は空いてますよ。」
T「え・・・。本当に行くの?」
・・い、今のも社交辞令??
どんだけ具体的やねーん。
そして、T先輩に「おまえ行動力あるよな〜」なんて関心された後に「来週の日曜日はもちつき大会なんだ。」と誘いを断られたしゅんちであった。
社交辞令とはやはり難しいものである・・・。