shunchi極楽日記


act 331「味覚レベル」

実家に帰っているしゅんち。
久々の母による夕飯である。
ご飯、味噌汁を中心に煮物などの家庭料理が並ぶ。

しゅんちは一人暮らし暦が長かったせいか、家庭料理が好きである。
ご飯味噌汁片手に里芋の煮物をほおばるしゅんち。
外食ではないので薄めの味付けもまた家庭料理の醍醐味である。

そして、おもむろに漬物に手を伸ばす。


パリッ


もぐもぐ・・・



まるで田舎に行ったような・・・






ヌカの香りが鼻を刺激する・・・





きゅうりが鮮度を落とし、やわらかくなった歯ざわり・・・






舌へと独特の味わいが広がっていく・・・




これは・・・


まるで・・・






脱ぎたての革靴の匂い。




しゅ「くっせぇ〜〜〜 おええぇえぇええええぇぇえぇえぇ」

母「あら?」

しゅ「な・・・な、な、なんだこの漬物は!?

母「ヌカ漬けよ。」

漬物は嫌いではないしゅんち。
むしろ好きなくらいである。
しかし、このぬか漬けは半端ないほどのマズさ。

しゅ「ありえないほどのマズさだぞ!これは!!」

母「はぁ〜・・・あんたって本当に味のわからない人ねぇ。」

しゅ「い、いや・・・これはマジで無理だ。」

母はしゅんちの味覚に対してやたらとケチを付ける。
まるでこのせいで痛い目にあったかのような恨みでもあるかのような言い方である。



母「あんたはほんっっっっとB級グルメなのよ!」



小さい頃からスナック菓子やカップラーメンが好きだったしゅんち。
食料難の時代を過ごした団塊の世代の方々はこんなジャンクなフードをどうも気に食わないらしい。

母「あんたは昔からスナック菓子みたいなものばっかり食べてたし!」

しゅ「いや・・・それは好みでしょ?」

母「むしろB級以下だわ!!」

しゅ「いや俺だってうまいものとまずいものくらいはわかるよ?」

好みはあれど、うまい物とまずい物はわかっているつもりのしゅんちである。
ジャンクフード好きが味オンチというわけでもないと思うのだが。

母「B級じゃなくてC級・・・いやいやD級よ!!D級よ!!D級だわ!!




D級・・・?




D級とはどんなもんだ・・・?




Dだけに・・・



ドッグフードくらいだろうか。



しゅ「と、とりあえず食ってみろよ。」

母「あら〜昨日も食べたけどおいしかったわよ〜。」

そういうと憎らしい態度で軽やかにヌカ漬けを口に運ぶ母。
明らかに食べる前からおいしいと言いたそうな素振りである。


パリ・・・




モグモグ・・・





・・・!!




母「・・ご、ごめん。これはやばいわ。」



腐りかけでした。



家庭料理・・・

必ずしも安全とは言えないのでご注意しましょう。


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