shunchi極楽日記


act 346「発覚」 

タカ「ちょっと大事な話があって・・・。」

しゅ「ん?」

いつもと違う物々しい雰囲気・・・

タカ「遅れてるのね。」

しゅ「遅れてる?」

タカ「うん。」


・・・?



・・・



・・・



・・・



この感じ・・・



なんかドラマで見たことあるような感じ・・・



男が青ざめるような・・・



なんとなく修羅場的なシーンでよくあるような・・・。



・・・!!



しゅ「ま・・・まさか?」

タカ「うん。」


しゅ「で、で、できちまっただかー!!?」


ようやく事態を飲み込めたしゅんち。

タカ「まあ・・・まだ確実ってわけじゃないんだけどさ。」

結婚して3年。
待ちに待った瞬間である。

タカ「で・・・検査薬買ってきてるんだけど。」

しゅ「お、おお!よくテレビで見るあの有名な!」

検査薬はおしっこをかけて妊娠していれば「+」が浮かび上がるのである。
早速検査薬を試してみるのだった。


トイレから戻ったタカコに声をかけるしゅんち。


しゅ「ど、どうだった・・・?」

タカ「3分くらい待たないと結果出ないみたい。」

しゅ「あれ?検査薬は?」

タカ「トイレに置いてきた・・・。」

しゅ「お、置いてきた・・・。そ、そうか。」


そして2人は祈る気持ちで3分間待った。
カチカチと時計の音が聞こえてくるようだった。


タカ「そろそろかな・・・。」

しゅ「お、おう。」


タカ「み、見てきてよ。」

しゅ「お、俺かぁ〜〜!?」

今後の運命を決める大事な場面である。
多少、足がすくんだが覚悟を決め、トイレへ行く事に。

しかし・・・


トイレに行くのに
これほどまでに緊張したのは初めてである。



そろーり・・・



そろーり・・・



結果は・・・!


・・・!!



しゅ「・・・・。」



タカ「どうだった・・・?」

しゅ「これってどうなの?」

タカ「・・・。」

判定窓に浮かび上がったのは線ではなく点線である。

タカ「もっとはっきり線が出ると思ったんだけどなぁ〜。」

しゅ「ん〜。」

プラスともマイナスとも取れない微妙な判定である。

しゅ「できちゃったかも?って事かな。」

タカ「逆にダメだった場合はどうなるんだろうね?」

しゅ「点線すらでないのかなぁ〜。」

タカ「じゃあさ・・・しゅんちゃんもやってみてよ。

しゅ「お、俺かぁ〜〜!?」


勇気が無くやめときました・・・。


そして、数日後・・・

病院に行った結果、見事妊娠が発覚したのであった。
見事ご懐妊である。




父になる・・・。


なんとも実感の沸かぬ不思議な気持ちのしゅんちであった。


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