タカ「ちょっと大事な話があって・・・。」
しゅ「ん?」
いつもと違う物々しい雰囲気・・・
タカ「遅れてるのね。」
しゅ「遅れてる?」
タカ「うん。」
・・・?
・・・
・・・
・・・
この感じ・・・
なんかドラマで見たことあるような感じ・・・
男が青ざめるような・・・
なんとなく修羅場的なシーンでよくあるような・・・。
・・・!!
しゅ「ま・・・まさか?」
タカ「うん。」
しゅ「で、で、できちまっただかー!!?」
ようやく事態を飲み込めたしゅんち。
タカ「まあ・・・まだ確実ってわけじゃないんだけどさ。」
結婚して3年。
待ちに待った瞬間である。
タカ「で・・・検査薬買ってきてるんだけど。」
しゅ「お、おお!よくテレビで見るあの有名な!」
検査薬はおしっこをかけて妊娠していれば「+」が浮かび上がるのである。
早速検査薬を試してみるのだった。
トイレから戻ったタカコに声をかけるしゅんち。
しゅ「ど、どうだった・・・?」
タカ「3分くらい待たないと結果出ないみたい。」
しゅ「あれ?検査薬は?」
タカ「トイレに置いてきた・・・。」
しゅ「お、置いてきた・・・。そ、そうか。」
そして2人は祈る気持ちで3分間待った。
カチカチと時計の音が聞こえてくるようだった。
タカ「そろそろかな・・・。」
しゅ「お、おう。」
タカ「み、見てきてよ。」
しゅ「お、俺かぁ〜〜!?」
今後の運命を決める大事な場面である。
多少、足がすくんだが覚悟を決め、トイレへ行く事に。
しかし・・・
トイレに行くのに
これほどまでに緊張したのは初めてである。
そろーり・・・
そろーり・・・
結果は・・・!
・・・!!
しゅ「・・・・。」
タカ「どうだった・・・?」
しゅ「これってどうなの?」
タカ「・・・。」
判定窓に浮かび上がったのは線ではなく点線である。
タカ「もっとはっきり線が出ると思ったんだけどなぁ〜。」
しゅ「ん〜。」
プラスともマイナスとも取れない微妙な判定である。
しゅ「できちゃったかも?って事かな。」
タカ「逆にダメだった場合はどうなるんだろうね?」
しゅ「点線すらでないのかなぁ〜。」
タカ「じゃあさ・・・しゅんちゃんもやってみてよ。」
しゅ「お、俺かぁ〜〜!?」
勇気が無くやめときました・・・。
そして、数日後・・・
病院に行った結果、見事妊娠が発覚したのであった。
見事ご懐妊である。
父になる・・・。
なんとも実感の沸かぬ不思議な気持ちのしゅんちであった。
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