・・・今回泊まるホテルは「新富良野プリンスホテル」。
ドラマ「北の国から」の影響で道内では有名なホテルの一つらしい。
旧富良野プリンスというのもあるらしいが、こちらの方が施設も充実しているとのこと。
更にこのホテルに併設されている木造のショッピングモール「ニングルテラス」は監督の倉本聰氏のプロデュースらしく、観光名所のひとつでもあるらしい。
ホテル内にも北の国からの撮影風景が展示してあった。
「北の国からパネル展示」
「北の国から」というドラマを簡単に説明しておこう。
元々東京に暮らしていた親子が北海道で暮らすことになった。
父の名は「五郎」。小学生の男の子「「純」と妹の「蛍」。母は離婚してしまったので3人家族である。
電気も水道も無い富良野の山奥でサバイバル生活を送る事になる。
北海道という大自然を舞台に生々しい心理描写を表現したストーリーには日本中を虜にしたのだった。
しゅんちも小学校の時から見ていて主人公の純によく感情移入したものである。
そして名言はコレである。
「電気がない!?電気がなければ暮らせませんよ!」
北の国からを見たことある人にこの台詞を言うとウケること間違いない。
更に付け加えるとお父さん役の田中邦衛のモノマネは誰もが一度は通る道である。
AM 8:30〜
「飲み散らかした朝」
2日目の朝。今日の天気もイマイチである。
しかし、折角北海道にまできたのだからと、やる気イマイチな自分を奮い立たせスキーウェアに着替えるのだった。
「リフトにて」
タカコはスキーの経験がなくほとんど初心者である。
毎年10回近くスキーに行ってるスキー狂(父のみ)のしゅんち家についてくには無理があった。
しゅんちはマンツーマンでタカコのコーチに当たったのだった。
「徐々に天気が」
最初は曇っていたがたまに晴れ間を見せることも。
しゅんちはタカコのボーゲンにチェックを入れながら北海道のロケーションを楽しんだ。
「ゲレンデ」
「イメージキャラクター?」
こうして、二日目のスキーが終了した。
PM3:00〜
母「ちょっとちょっと!しゅんち!!」
しゅんち「うぇ?何?」
突然、母がしゅんちを呼びつける。
母「これみて!変なのよ!!」
どうも母の携帯がおかしい。電源が入らない。
母「ちょっと困るのよ!!仕事の電話が入っちゃうかもしれないし!!」
まるでしゅんちが壊したような口っぷりである。
母「あんたなんとかしてよ!」
しゅんち「じゃ、じゃあさ、携帯屋さんに行ってみるか。」
この後はどちらにしても富良野市内を散策する予定なので皆よりも先に市内に行ってみることにした。
こうして、タクシーを呼び、しゅんち、タカコ、母の3人で行く事に。
しゅんちはタクシーに乗り込むと運転手に質問する。
しゅんち「すみません。携帯屋さんってこの辺にないですかね?」
運転手「そうですねぇ〜・・・この辺にはないですけど市内に行けばありますよ。」
しゅんち「やっぱり市内まで行かなきゃ無理か。」
ホテルは郊外にあるので雪景色が広がる田舎道を市内に向けて走るのだった。
母「それにしても、まさか北海道で携帯屋さんに行くことになるとはねぇ・・・。」
しゅんち「もし電源入らなくてもデーターを移して新機種にしちゃえば?」
母「そうねぇ・・・この携帯も結構古いもんねぇ。」
しゅんち「もしかして富良野バージョンってのがあるかもよ。」
タカコ「どんなの?」
しゅんちの適当な発言に食いつくタカコ。
しゅんち「ん〜例えばさ・・・フタを開けると・・・」
タカコ「開けると?」
しゅんち「五郎さんの声で「じゅ〜〜ん」閉じると「ほたぁ〜〜る」っ鳴ったりして。」
タカコ「あははは」
しゅんち「携帯出すたびに じゅ〜〜ん ほたぁ〜る じゅ〜〜ん ほたぁ〜〜る」
母「あっははははは」
しゅんち「んで、着メロはさだまさし。あぁ〜ぁ〜〜ぁ〜〜あぁ〜♪ じゅ〜〜〜ん ほたぁ〜る」
タカコ「きゃっはははは!」
するとずっと押し黙ってた運転手が
運転手「・・・い、今のはかなり面白かったです。」
意気投合。
こうして賑やかに携帯ショップに到着した。
どうやら簡単に電池交換だけで直ったようだった。
しかも古い電池なので無料との事。ありがとうドコモショップ富良野店。
「富良野市内」
携帯も直り、そのまま富良野アーケード街に到着した。
夏は腹に絵を描いて踊りながらパレードをする「北海へそ祭り」が行われる有名な場所である。
ドラマにも登場した場所である。
かなり雪が深く、アーケードと道路の間に雪の壁が出来ていた。
さすがは北海道。長野は雪国とはいえここまでの景色はなかなか見れない。
・・実は先ほど意気投合したタクシーの運転手からしゅんちが行きたかったラーメン屋の場所を教えてもらったのだった。
「三日月食堂」
その店は「三日月食堂」。
北の国からの有名シーンのロケで使われた店である。
ここで重要なシーンが撮られたのだ。
・・主人公の小学5年の純が友達と雪まみれで遊んで帰ってきた時にびしょぬれになったシャツをストーブの上に干した。
そのシャツがストーブの上に落ち、それが原因で家は火事になってしまう。
かねてより妹から口うるさくストーブの上に物は干してはだめと言われてたのに・・・。
警察に原因を問い詰められたところ、純は最後まで自分が干したシャツが原因だとは言えず友達のせいにしてしまう。
隠していた事に苦悩していた純はこの食堂で父、五郎にその事をついに白状する。
閉店間際の誰も他の客がいない店内でラーメンを前に嗚咽する純。
五郎は「もう分かったから食え」と黙々とラーメンをすする。
しかし、純はラーメンが食べられず泣きながらうつむいている。隣に座っている妹の蛍も兄を慰める。
そこへ閉店時間が訪れ、空気の読めない煙草を吸った無愛想なおばさん店員が3人を追い出そうとする。
そのシーンはしゅんち的にかなり思い入れの強いシーンでぜひともこの食堂に来て見たかったのだった。
しゅんち「ありゃ・・・この店ってば4:30に閉店だな・・・。」
母「あら・・・これじゃみんなが来る頃には閉店しちゃうかな・・・。」
今時刻は3:40である。
しゅんち「いや!絶対にここのラーメン食べたい!」
母「そうよねぇ・・・。じゃあ、食べちゃおうか!」
しゅんち「ちょっと父ちゃんに電話してみるわ。」
プルルル・・・
マサナオ「あっ もしもし?」
電話にはマサナオ君が出た。
しゅんち「あれ?父ちゃんは?」
マサナオ「えっと・・・今着替えてるよ。どうしたの?」
しゅんち「あのさぁ、ちょっとどうしても食べたいラーメンがあってさ。食べてるねって伝えといて。」
マサナオ「えっ!?ラ、ラーメン食べてる?ちょ、っちょちょっと父ちゃんに聞いてみる。」
計画を狂わされる事にすぐ切れる父。
どうやら、後ろで父が何らかのリアクションをしているらしい。
しゅんち「みんなはどうする?今からくればギリギリ間に合うと思うけど・・・。」
マサナオ「え・・・いや、えっと・・・お、俺はいいや・・・。」
そういうと電話を切った。
しゅんち「・・・・。」
母「どうした?」
しゅんち「・・どうやら、父ちゃんが俺達の勝手な行動に切れてるっぽいなぁ・・・。」
電話口のマサナオ君は明らかに何かに怯えていた。
それはまるで後ろから何か突きつけられているかのように。
母「いいわよ!別に切れたって!ほっといて食べちゃいましょ!」
母強し。
こうして、3人はフライングして店内へ。
「北の国から写真集」
店内に入るとしゅんちは始めてきた場所なのになぜか懐かしい感覚に陥る。
壁には北の国から出演者のサイン色紙や写真が張り巡らされていた。
おばさん「いらっしゃーい・・・。」
しゅんち「ラーメン3つ。」
おばさん「はーい・・・。」
ドラマの時と一緒で無愛想なおばさん店員。
しゅんち「ねぇねぇ母ちゃん・・・あの店員ドラマと一緒だね。ヒソヒソ」
母「そうよねぇ・・・有名店なんだからもうちょっと気の利いた店員雇えばいいのにね・・・ヒソヒソ」
しゅんち「いやまてよ・・・ひょっとしたらこれも演出かも。ヒソヒソ」
なんて内緒話をしている間におばさんが無愛想にラーメンを運んできた。
「完食」
しまった・・・。
あまりのうまさに夢中で食べてしまった。
撮るのも忘れ完食してしまうしゅんち。
味はシンプルながらもバランスのよいしっかりとした味わい。
かなりうまいラーメンに大満足であった。
母「本当においしいわね。ビックリしたわ。」
しゅんち「おう・・・。かなり感動した・・・。」
母「どうも出演者の人達も撮影の合間に通い続けてたみたいよ。」
しゅんち「なるほど・・・。そりゃうまいわけだ。」
と、その時見慣れた人達が店内にやってきた。
どうやら、後発隊が到着したようである。
マサナオ「あっ いたいた。」
しゅんち「おお!やっと来たね!」
父が鬼の形相でやってくるかと思いきや意外と明るい表情でやってきた。
一度は切れて見たものの母にかなわないと思い、タクシーの中で心の整理でもしたのだろうか。
こうして皆和気あいあいとラーメンをすするのだった。
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