shunchi極楽旅行記


「ニセコ東山プリンスと羊蹄山」

ニセコは羊蹄山(ようていざん)とニセコアンヌプリの麓に位置するリゾート地域である。
その雪質は世界屈指とも言われ注目度が高い。
毎日雪が降り、毎日極上のパウダースノーを体験できると言われている。
そして後ろにそびえる羊蹄山の存在感はまるで富士山のようである。

ニセコスキー場は大きく分けて「ニセコ東山」「ニセコアンヌプリ」「ニセコひらふ」の3つのスキー場に分かれている。
今回は「ニセコ東山」を拠点にした。

ニセコ東山スキー場は羊蹄山の真正面に位置し、林間コースが多く、新雪地帯のロングコースなどリゾートスキーを堪能できるスキー場である。

そして、泊まるホテルは「ニセコ東山プリンスホテル新館」。
ニセコ地域では最大の客室数を誇るリゾートホテル。
ホテルとスキー場が直結していて歩いてすぐ目の前がスキーゲレンデである。
リゾートスキーにはぴったりのホテルである。

それにしても、最高峰のスキー場なのになぜ今まであまり来なかったのだろうか。
そんな疑問を父にぶつけるしゅんち。

しゅんち「父ちゃん父ちゃん。」

父「おっ?なんだ?」

しゅんち「何で今までここにこなかったの?」

父「ん〜まぁ、一番最初はここに来たんだけどな。」

記念すべき夫婦北海道スキーツアー第1回目はここニセコだったらしい。

父「山奥だから町に出にくいってのが一つだな。」

しゅんち「町に?」

父「アフタースキーってやつだな。小樽とかに行って寿司食うってのもできないしな。」

しゅんち「ほうほう。じゃあ、今回はなんで来たの?」

父「結局、一番良いスキー場だしな。」

しゅんち「そうだよねー。」

父「まあ、あとは・・・」

しゅんち「あとは?」



父「全てのスキー場を行き尽くして、一周してふりだしに戻ったんだな。」




さすが道楽夫婦。


北海道にはどのくらいスキー場があるか知らないが相当な数だと思われる・・・。
毎年恒例行事は伊達ではなかった。


PM 0:30〜

チェックインは15:00だったのだが、ホテルの配慮ですぐにチェックインできた。

「ロッカールーム」

スキーやブーツをロッカーにスキーなどを運び込む。
スキー用具は全てこのロッカーに預けてしまうのである。これが便利なのである。
ここでブーツを履いて、スキーを担いで外に出ればすぐそこがゲレンデというわけである。
スキーを担いで歩くのが大嫌いなしゅんちにとってはかなりありがたい。

「部屋に到着・・・」

部屋に到着するなり早速ベットにダイブするしゅんち。
徹夜で運転してきたのだ。さすがに疲れている。


ピンポ〜ン♪


間髪いれずに父が訪問してきた。

父「ちょっといいか・・・おっ?なんだ寝てんのか。」

しゅんち「ん〜・・・?」

枕に顔を押し付けるしゅんち。

父「あのさ、夕食を決めて欲しいんだけどさ。」

どうやら、1日目の食事はツアーに含まれているらしく、ホテル内のレストランを選択できるらしい。

しゅんち「ほうほう・・・。」

しゅんちはむっくりと起き上がり、ホテル案内を手に取る。
そしてレストラン紹介のページを開く。

しゅんち「どれどれ・・・。」

レストラン ボーセジュール

近海からあがる新鮮な魚介類や季節の野菜など、北海道産のフレッシュな素材をプリンスホテルならではのアレンジでお楽しみいただけるスペシャルディナーをご堪能ください。
各国の銘柄を豊富に取り揃えたワインもお楽しみ下さい。

和食 函館

近海からあがる新鮮な魚貝類を贅沢に使ったおすすめ料理。カニ、鮭、イクラ、海老。季節のおいしさをつめこんだ風味豊かな味わいをご賞味ください。

寿司処 小樽

新鮮な北海道産の素材を使った江戸前寿司をご賞味ください

洋食の説明文が微妙に長い。しかもレストランが1行目にある辺りも気になる。
恐らく、このホテルでは洋食レストランが一番のおすすめなのだろう。

しかし、3年前の父の発言を思い出す。


「朝、昼、晩と海産物でもかまわない。」


そんな人相手に洋食を選ぶのはかなり無謀な行為だと思われる・・・。
父の「北海道に来てまでレストランでワインをたしなむだぁ?」いう心の叫びがまるで聞こえるようであった。
しかし、そこはめげずに一応、交渉してみるしゅんち。

しゅんち「ん〜・・・どうもここのウリはレストランっぽいね?」

父「ん〜そうかなぁ〜。」

しゅんち「よしっ!どうよ!洋食ってのは!?」


・・・ゴクリ


父「まあ、明日はちゃんとした寿司屋に行く予定だしなぁ。」

父はニセコの有名寿司店をリサーチしており、明日はそこに行く予定になっていた。



父「洋食でもいいんじゃねえか?」



しゅんち「おお!珍しい!」

なんと珍しくもすぐに折れる父であった。
こうして夕食は「レストラン ボーセルージュ」に決定したのだった。

「あまり天気が良くない」

しゅんち「ふぃ〜・・・。」

夕食も決まり、再びベットに寝そべるしゅんち。

しゅんち「天気悪くなってきちゃったねぇ・・・。」


父「じゃあ、もう少ししたらスキー行くぞ。」


しゅんち「えっ・・・やっぱ行くの?」

しゅんちの発言は軽く聞き流す父。

父「そりゃ折角来たんだから行くに決まってんだろ。

天気が悪くなってきたので、あわよくばこのまま部屋で寝てたいところである。
しかし、そんな雰囲気は微塵も無く覚悟を決めなければならないしゅんちであった。

しゅんち「じゃ、じゃあ、30分だけ寝かして・・・。」

父「・・・じゃあ、ちょっとだけな。」

こうして、束の間の睡眠時間を貰った後、寒空の下ゲレンデに向かう一行であった。


PM 2:00

ゲレンデに着くと雪がかなり降っていた。
ここで父、母とは別行動である。
タカコはまだ初心者なので一緒に初級コースを滑ることにしたしゅんち。

しゅんち達はこれが今年初スキーである。
初滑りというのはなかなか怖いものである。
まずは初級コースで足慣らしする事にした。

緊張した面持ちでリフトに乗ると、早速弱音を吐くタカコ。

タカコ「う〜・・・怖いなぁ。」

しゅんち「まあ、大丈夫だよ。体が覚えてるって。」

タカコは昨年はスクールに通い、そこそこ実力は付いているはずだった。
スキーとは自転車みたいなもので久しぶりでも意外に出来てしまうものなのである。

しゅんち「おっ・・・修学旅行生だね。」

フトリフトの下を見ると同じウエアーを来た団体が通り過ぎる。
どうも修学旅行生のようで、初級バーンには高校生達が溢れかえっていた。
関西地区の高校らしく、スキーは初めてだという生徒が多いのだろう。
キャーキャーという若々しい奇声がゲレンデにこだましていた。

しばらくして、リフトは終点に到着。
相変わらず雪は降り続いていていた。
気温が低いからなのか、雪の結晶がくっきりとわかる。
スキーウエアーに付いた雪もフッと軽く吹けば飛んでしまう程の粉雪。
これが噂に聞く極上のパウダースノーとなるのだろう。


さあ、いよいよ初滑りである。


しゅんち「じゃあ、俺に付いてきてね。」

タカコ「うん・・・わかった。」

コースがわからないと思われるのでしゅんちが先頭を滑る。
しゅんちのウェアはオレンジなので結構目立つのである。
多少はぐれてもすぐに見つかるだろう。

・・緩やかな斜面を一歩一歩確かめるように滑るしゅんち。


シャ〜〜・・・・・


軽快に滑っているうちについタカコの存在を忘れてしまい、慌てて止まり後ろを振り返る。



・・・・。



あれ・・・。


いない。


まだとても急とはいえない斜面である。
手こずるはずがないと思うのだが・・・。


・・しばらくして、ようやくタカコがしゅんちに追いつく。

タカコ「ご、ごめん。見失っちゃって・・・。」

しゅんち「あれ・・・。なんで?」

タカコ「いつもしゅんちゃんのオレンジのウェアーを目印にしてるんだけど・・・」

しゅんち「う、うん・・・。」

タカコ「しゅ、修学旅行生達を見て・・・」

しゅんち「え。」




全員オレンジ。


インストラクターまでオレンジ。


来てるのかオレンジブーム・・・。



・・こうして、2時間ほどスキーを楽しんだのだった。


PM 5:50〜

スキーを終えた一行は少し部屋で休み1階のロビーで待ち合わすことにした。
早めについたしゅんち達は一階の売店でコンビニを物色して時間を潰した。

後で部屋で飲むかもしれないから色々下見しておこうと店内をくまなくチェック。
そこそこの品揃え。スキーグッズやお土産なんかもあるらしい。

しゅんち「おっ!タカコタカコ!見て見て。」

タカコ「なに?」

「生徒さんへの酒類販売禁止」

しゅんち「こんなの当たり前じゃんね!」

タカコ「あ〜本当だ。生徒さんなんて未成年に決まってるもんね。」

しゅんち「これを読んで買うのやめるような奴は元々買わないよな。」

タカコ「でもさぁ〜スキーウエアー着てたら意外と年齢ってわかんないよねぇ。」

しゅんち「だよなぁ・・・。免許書でも見せるんかな。」

タカコ「スキー場で免許なんて普通は持ってないよね・・・。」

しゅんち「だよなぁ・・・。ひょっとしたら、俺だって高校生に思われちまうかもしれな・・・」


タカコ「それはない。」


ウェアーが似てるんだから、ちょっとは高校生の仲間になってみたかったしゅんちであった・・・。


PM 6:00〜

程なくして合流し、一行は




「和食 函館」へ。



最後の最後で「洋食はバイキングだからつまんねーぞ」という父の一言でレストラン案は土壇場でひっくり返った。
とはいえ、しゅんちもチラッとカニ食べたいと思っていたので、まあ納得したのだった。

店員「いらしゃいませ〜。テーブル席へどうぞ。」

和食なのだが、テーブル席へと案内される。
薄暗い店内は和食レストランのような雰囲気であった。

早速メニューが運ばれてきた。

「めにゅーえつらんするのだ」

どうやら、今回のツアーには5200円分の食事が付いているらしく、なかなか豪華であった。
石狩鍋定食やカニの付いた北海定食を2つづつ頼むことにした。

「北海カニ三昧」

タラバガニに毛ガニを堪能。

タラバガニのほおばるような肉感。
毛ガニはうまみがギュッと凝縮したような繊細な味。
そして、とろけるようなカニ味噌。

「石狩鍋」

北海道の鍋といえば石狩鍋。
味噌仕立ての汁に鮭を中心にした具財がたっぷり。
バターも投入され、ますます北海道っぽい鍋。

「芋焼酎・・・?」

イモ焼酎といえば普通はさつまいも。
しかしこれはじゃがいもの焼酎。なんとも珍しい。
甘みはそれほどでもなく、じゃがいも特有のほっこりした感覚があった。

こうして一行は夕食を楽しんだ。

そして、食事をしたあとはカラオケへ。

そしてエアーホッケー

仕上げはバーへ。

こうして豪遊しながらニセコの1日目の夜が更けてゆくのだった・・・。


2日目の朝

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