shunchiの極楽旅行記


ハワイ時間 PM5:30〜

6時から別の立派なホテルにてパーティーが行われる。
しゅんちも寝ぼけた頭をすっきりする為、シャワーを浴びた。
そして、そのホテルへと向かう為一旦ロビーにみんなバラバラと集まった。

ロビーに着くと1班の人達がいた。彼らはしゅんち達2班よりも1日早くハワイを満喫しているのだが、たった1日でも先住民のように見えた。
さっそくハワイで過ごしてみての感想などの話で盛り上がる。
みんな徒歩でべちゃくちゃとしゃべりながらパーティー会場を目指した。

海沿いの道路の脇を歩いていく・・・。ちょうど夕焼けが水平線の向こうへ沈みかけていた。サーファー達を照らす夕日。
夕日を受けて影を落とすヤシの木。
そしてあちこちにぶら下がる英語の看板。町を歩く金色の髪の外人。
・・・ここは紛れもなくアメリカ・・・ハワイなのだ。歩きながら感慨にふけるしゅんち。
そして、会場に到着。
ホテルの外観は白一色のちょうどホワイトハウスのようなイメージ。
フロアに入ると赤と黒の模様の高そうな絨毯。一瞬土足禁止かと思ってしまいそうな感じ。

そして、会場の4階に向かうために一行はエレベーターの前で待機。
エレベータは歴史を感じさせるアンティークなデザイン。階数を示す部分はアナログタイプで、鉄の矢印で階数を示している。
目の前に見える階段は白い手すり。まさにここはタイタニックの世界。今にもデカプリオが登場しそうである。

そんな雰囲気に酔っているしゅんち。
そこへちょうどエレベータが一緒になった1班のK顧問と会話をした。
K顧問・・・。
歳はもう60を超えていてかわいいおじいちゃんとしてみんなから慕われてる人なのだ。

しゅんち「ハワイっていいっすよねぇ・・・」

K顧問「そうだなぁ〜」

しゅんち「ところでK顧問。 今日はパールハーバーに行ったんですよねえ?どうでした?」

K顧問「ん〜・・・ちがう ちがう んなとこには行ってねっよ〜。」

しゅんち「あれ・・・だってK顧問達はそこに行くって俺聞いてますけど・・・。」

K顧問「・・・そのパールなんちゃらじゃなくて・・・」

しゅんち「ふむ・・・」

k顧問「う〜〜ん・・・・おっ思い出した」

ポンと手をたたくK顧問

K顧問「真珠湾だ!真珠湾!」

横文字通用せず・・・。

夢見心地のしゅんちだったが、急に現実に戻されたしゅんち。
どうやらこのくらいの英語力でもハワイ観光できるようです・・・。


ハワイ時間 PM6:00

会場に到着し、みんな着席すると社長の挨拶などが始まりビールをつぎ合い乾杯の発声。そしてパーティは行われた。

運ばれてきた料理を食べつつあいかわらずビールとワインを交互に飲むしゅんち。
料理はフルコースになっていて、徐々に運ばれてきた。ナイフとフォークは外側からだったっけ・・・。
エビをつかったオードブル、マンゴーサラダ、極厚ステーキが運ばれる。
さすがにこちらのフルーツは風味がすごかった。マンゴーはまるで香水のよう。
そして、メインディッシュのステーキは縦だか横だかわからないほどぶ厚かった。さすがアメリカン!

こうして、皆はハワイ話しに花を咲かせ、大盛り上がりを見せている。
しかし、いつもの会社のメンバーがこう集まり宴会をしているとここがハワイであることを忘れてしまう。

そして、パーティもそこそこに終了し、ホテルをあとにする。
その後しゅんちは2次会に誘われる。どうやら1班の人たちはこちらの料理に飽き飽きしてて日本風居酒屋に行きたいという。
そこで一行は、日本風の居酒屋を目指した。

お店に着き席に座る。店内は日本の雰囲気。メニューも店員も日本語対応だった。
先ほどのパーティーといい、K顧問との会話といいますますここがハワイであることを忘れてしまう。

1班の人がさっそく枝豆と冷や奴を注文。
やっぱり1日いると日本食がかなり恋しくなるらしい。でもしゅんちとしてはなんとか地元料理でがんばりたいところだが・・・。

しゅんちは運ばれ来たビールをのみながら店内をぐるっと観察。
あちこちに掲げられたメニューも日本語である。
ハワイとはアメリカでありながらかなり日本を意識した場所だと改めて納得。
・・・がしばらくメニューを見ているとなにか違和感を感じた・・・。
しゅんちはデジカメを持ってることをやっと思い出しメニューを撮影。

「しばらく見ていただきたい・・・」

のり茶漬けの横にいきなりすき焼きである。ステーキ定食のよこにはソーメン・・・。
他の場所にはサンマのよこにうどん、シュウマイの横にはユドーフ・・・。
極めつけがギョーザの横の中華料理・・・中華料理って・・・一体何が出てくるのだろうか・・・
これには一同大爆笑。
外国製の日本文化というわけだ。結局ここはアメリカ、ハワイなのだ。

しかしよく考えると・・・すごい品揃えである。


ハワイ時間 PM10:30

居酒屋をあとにして、部屋で食べる食料や飲み物を買いに行くことにする。
ハワイには「ABCストア」というコンビニのような店が30m圏内に一軒はあるというくらいたくさんあって、24時間営業で色々そろっているのだ。
日本のコンビニとは違い、服やおみやげや雑貨までそろっていて、ぶっちゃけた話し、この店でおみやげを含めた買い物は全て済んでしまうのだ。

そして入店。
話し通り、様々な商品が置かれている。
しゅんちは早速飲み物を物色。やはりお酒を呑んだ後の定番、ウーロン茶を飲みたいところだが・・・。
ショーケースを覗くと、見慣れたサントリーウーロン茶のペットボトルを発見。
早速手に取るが・・・「3ドル50セント」またまたしゅんちの頭の電卓が働きだした。

3.5ドル=420円 チーン

激高・・・。
やはり輸入品なので日本の飲み物は高いのだろうか・・・。
仕方がないので地元のジュースで我慢しようと思うががどれもこれもパパイヤやらマンゴーやら果汁100%の濃厚な物ばかり・・・。
飲めば逆に喉が乾いてしまうだろう・・・。

あれこれ迷った結果、水を購入した。
お酒も一応買おうとビールを見る。
バドワイザー、ハイネッケンさらにアサヒスーパードライ、キリン一番絞りまである。
しかも1ドルと超破格(約120円)の安さ。

アメリカはウーロン茶よりもビールの方が安いのだ。
思わずおみやげにスーパードライを買おうと思ってしまったしゅんち。

カップ麺、おつまみ、飲み物をそれぞれに買い、ホテルに帰る。
部屋で軽くビールを呑んだ後さすがに疲れたので寝ることにする・・・。

こうしてハワイ1日目・・・いや2日目なのだろうか・・・日にち感覚はなくなっている。
長い一日が終わった。
しゅんちはさすがにつかれていたのかまるで気絶するかのように一瞬で深い眠りにつくのだった・・・。


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