shunchiの極楽日記


act 51 たまご御飯

たまご御飯。それはしゅんちが大好きなお手軽料理である。

作り方は御飯の上に生タマゴを醤油で溶いたものをかけるだけと調理の手間もほとんど無いので、自分で御飯を炊いた時は必ず一回はたまご御飯にして食べるのだ。
たまごのコクと甘み、醤油のしょっぱさと風味が絶妙にマッチしている。
醤油と生タマゴでどうしてあんなにすばらしい味わいになるのか不思議である。

ある時、色々と実験をしたことがある。
醤油意外を使ったらもっとおいしいのでは・・・?これが実験の動機だ。

まず、ためしたのが「めんつゆ」。
醤油味にかつおと昆布のダシが入っているのだから味はパワーアップするはず・・・。

・・・結果。カツオと昆布の甘みがかえって気持ち悪い。
この実験は失敗である。

そして、次に「味ぽん」。
元々味ぽんは好きなので新たな味が発見できるかも・・・。

・・・結果。まずい。すっぱいたまご御飯は最悪である。

やはり、たまご御飯には醤油が一番のようであった。
もしかしたら醤油とたまごで、なにかおいしさの化学反応でもおこるのだろうか・・・。

たまご御飯といえばトッピングが重要になってくる。
まず、「味付けのり」。味は付いているのだがさらに醤油にのりをつけて御飯をくるんで食べる。
甘しょっぱいのりとパリパリといった歯触り、風味は最高である。

次に上げられるのが「ごはんですよ」(海苔の佃煮)。
焼き海苔があうんだから当然の組み合わせなのだが、これがまた別のたまご御飯ワールドへいざなってくれる。

そして、最後に上げられるのが「なめ茸」。
なめ茸の甘しょっぱい感じがたまご御飯にミラクルマッチである。
しゅんちの中じゃ一番の組み合わせである。
こんなうまい食い物があったのかと思わせるコンビネーションである。


たまご御飯で大満足のしゅんち・・・

ずいぶん安上がりである。


act 52 病は気から

朝起きたら喉がめちゃくちゃ痛かった。
どうやら、扁桃腺がちょっと腫れているようだ。

最近、朝はかなり冷え込む。恐らく、しゅんちは口を開けて寝ていたのだろう。
喉がやられてしまったようだ。

喉が痛く、なんだかだるいしゅんち。
心なしか熱っぽかったのでちょっと心配になり、体温計で熱を計ってみることにした。

しゅんちの体温計はデジタル式で測定が終われば音がするタイプである。
体温計のスイッチを押し、おもむろに脇に体温計を挟み測定開始。

そういえば、最近体調よくなかったよなぁ・・・。

それに、仕事最近忙しくて疲れてたしなぁ・・・。

そういわれてみると、喉だけじゃなくて頭も痛くなってきたような・・・。

だめだ・・・なんとなく意識がもうろうとしてきたような・・・。

こりゃ、ひょっとしたら38度くらいあるかも・・・。

あ〜今日は会社休むかなぁ・・・

しゅんちは自分をいたわるようにしっかりと布団を体にかけ直した。

ピピピピピピピピピピピピ・・・・・

測定結果・・・

35.7度 平熱 異常なし


さあって、会社に行くかなぁ〜♪

平熱とわかり布団を元気に剥ぎ取り
何事もなかったように会社に行くしゅんちであった・・・。


act 53 DJラジオ体操 U 

act29の続編です。

しゅんちの会社は毎朝ラジオ体操をする事になっている。
寒かろうが雪が降ろうがなにが起きてもラジオ体操をする。
体質の古い会社の特徴だろう・・・。何かを変えることは難しくなってるらしい。

今日はあいにくの雨。だいぶ寒くなってきた為、山沿いでは雪が降っているらしい。
こんな日は手をぶつけようが窮屈だろうが室内ラジオ体操の方がうれしいのである。
もちろん意味があるのだろうかという疑問は拭えないままだが・・・。

室内用のCDラジカセは以前、見事なDJプレイを演奏してくれたあのラジカセである。
実はあのラジカセはだいぶ型が古くなっていて故障寸前なのである。
あちこち接触が悪そうに見える。

「電化製品叩けば直る」

これはしゅんちの友人の名言の一つである。
叩くことによって接触が悪い部分がくっつくのであろうか?
たしかに叩いて直った電化製品は多々ある。理にかなっている名言だと思うしゅんち。
あのラジカセもまさに叩かれるべき電化製品なのである。

時間になり、ラジオ体操のCDを入れ、再生ボタンを押す・・・。

「ちゃんちゃらららら ちゃんちゃららららら〜♪腕を前から上げて背伸びの運動から〜」

聞き慣れた音楽に合わせ手を挙げるしゅんち。

「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・

急に音が小さくなる。
ラジカセの近くにいた先輩が軽くラジカセを叩き、ボリュームをいじり聞こえるくらいに修正をする。
しばらく落ち着きを取り戻す。

ちゃんちゃらら〜ららら ちゃんらんらら〜♪

突然の大音響。
あまりの大きな音にみんなずっこける。
慌ててその先輩は音を小さくする。
音はとりあえず落ち着き、体操はジャンプする場面に・・・。

ちゃんか ゃんかちゃららららん ちゃんちゃんちゃんちゃららら♪


ジャンプの振動ですばらしいDJプレイ炸裂。
大音響と大小音が繰り返される。

ちゃんちゃらら〜ららら ちゃんらんら・・・・ブッ・・・・・・・・

そして無音。
絶対わざとに違いない。

壊れ気味にしろ・・・
まだまだ捨てるには惜しいラジカセである。

捨てるときは是非我が家で引き取りたいと思うしゅんちであった・・・。


act 54 魅惑の物価

ある日、しゅんちは仕事で、集金をする為にあるお客の家に訪問をした。
ずっと支払いが滞っていたのだが、今回ようやく支払いができると連絡があったのだ。

(しゅんちはたま〜〜に、借金取りのごとくお金の取り立てをすることがあるのだ。)

しゅんち「ごめんください〜」

ガラガラと引き戸を開け、しゅんちは玄関で呼びかける。

「はいはい〜」

居間の方から声が聞こえ、白髪でメガネをかけた60歳くらいのおじさんが出てくる。
このおじさんは、武田さん(仮)と言って、もともとはどこかの研究所で働いていたのだが、現在は独立して個人で研究をしている。

武田「ま〜ま〜汚い所だが上がってくれや」

本当に汚い。
しゅんちは「お邪魔します」と小声で言い、靴を脱ぎ、なんとなくつま先立ちになり忍び込むようにして上がる。
そして、階段を登り武田さんの部屋へと案内される。

色んなものが床にごろごろと転がっていて、灰皿は案の定てんこ盛り
さらにかなりの量の本や書類がどっさどさとあちこちに積んであり、整理するのもあきらめたという状態であった。

研究者というのは大概、だらしがないのである。

武田「いや〜すまんすまん。支払いずいぶん滞ってたなぁ〜。今日はちゃんと払う払う。」

武田さんはたばこに火をつけると、たばこをくわえながら申し訳なさそうに手をあわせた。

研究者というのは大概、お金にルーズである。


しかし、しゅんちは過去に仕事で助けてもらった恩があり、会社としても大目にみていた部分があったのだ。
さらに、武田さんはとても気さくなおじさんでどうにも憎めない。

しゅんち「いやー武田さん。ちゃんと支払ってくれるのならいいんですよ。また、宜しくお願いしますね。」

武田「いや〜本当にすまん。いやね。しゅんちさん。実はお金がなくなったのには理由があってね・・・。」

しゅんち「はい・・・?」

武田「この前、中国にいってきてね・・・趣味で学校を建ててきたんだ。

趣味で学校を建ててきた!?

・・・数十万円の支払いを滞らせていた武田さんが趣味で学校を?

しゅんち「え・・・・学校を建てるっていうのは・・・お金は?」

武田さんはとても資産家には見えなかったので、しゅんちも失礼がないように気を付けながら質問をした。

武田「120万円くらいかかったかなぁ・・・」

120万円!?どうなってるんだ?車くらいのお金で学校が・・・?

武田さんはそういうと中国に行って来た話を得意気に話し始めた。

武田「あのねぇ・・・中国っていう国は地域によってだいぶ物価が違うんだよ。」

しゅんちも物価が多少低いということは知っていた。

武田「わしもねぇ 物価が低いことは知ってたんだけど驚かされることの連続だったよ。」

・・・どうやら、中国は地域によってだいぶ物価が違うようで、武田さんの行って来た地域はかなり物価の低いところだったらしい。

武田「そうそう、向こうでちょっと喉が乾いてねぇ。ちょうど百姓が街頭で桃を売り歩いていたんだ。」

しゅんちは街頭で桃を売り歩く三度笠の中国人を想像した。

武田「いや これが小振りだけど実に甘くてうまい桃なんだけどね。その百姓を呼び止めて売ってくれと頼んだのさ。」

武田さんは中国語はほとんど使えないらしいが、ゼスチャーでなんとか乗り切ったらしい。

武田「わしは2〜3個買おうと思って10元を渡したんだな。ん〜日本円なら150円くらいかなぁ。」

日本で150円で桃を買おうとしたら1、2個くらい買えるだろう、物価が少し安い事を考えると2〜3個買うにはちょうどよい金額だと思った。

武田「そっしたら お金を受け取った百姓が目をまん丸くして固まってな。
急にリアカーから大量の桃を降ろしてせっせと計量をはじめたんだ。
ま〜その計量といったら一向に終わらなくてな、しばらくして計量が終わったかと思ったら大袋いっぱい渡されてねぇ。いや〜 たまげたわ。」

しゅんちもたまげた。
その後も、色々な中国の話をしてくれた武田さん。しゅんちも仕事を忘れ夢中になって話に聞き入る。

他のエピソードとしては武田さんは向こうで知り合った人に家に泊めてもらい、一宿一飯のお礼ということでお金を渡そうとし、財布を見たら100元札しかなく、(約1500円)払わないよりはましと思い、何気なく渡したら相手は腰を抜かしてしまったという話や、荷物を持ってくれた子供にチップとして100元札を渡したら急に周りにいた大人達がその子の手にした100元をとりあう暴動が起こってしまった話。
さらには5人くらいで豚の丸焼きや高級地酒や様々な豪華料理をを囲んで呑めや歌えのどんちゃん騒ぎを朝から晩までし、みんなにおごってやろうと支払いをしたら100元(1500円)で済んだ話などをしてくれた。
武田さんは中国でまさに王様のような体験をしたということだ。

どの話もしゅんちの興味をひく話ばかりであった。

どうやら話を聞くと、武田さんの訪れた地域は日本の100分の1くらいの物価だったらしい。
1元は=15円だが、武田さんの訪れた地で1元というと日本では1500円くらいの価値があったらしいのだ。
武田さんは1万5千円分の桃を買い、お礼やチップとして15万円分を渡したことになる。
120万円で学校が建つのも納得がいく。

しゅんちは給料を握りしめ中国に行きたい衝動に駆られたのだった。

そして、中国の話をもっと聞いていたかったしゅんちだったが次の仕事があるので席を立った。

ああ・・・中国・・・しゅんちはどんな待遇を受けるのだろうか・・・王様気分か・・・いやいや
大富豪の御曹司の気分が味わえるのだろうか・・・

しゅんちは様々な妄想を思い浮かべ部屋を出ようとした。

あっ 集金忘れてた。


act 55 味覚音痴

長野の名産と言えばリンゴ。

今日、会社のお茶と一緒にリンゴがだされた。
会社の先輩が実家でもらったリンゴを会社にお裾分けしてくれたようだ。
会社に差し入れとして果物をもってくる人が多いのだが、田舎の特権であろうほとんどの果物がうまいのだ。
(たまにハズレあり)

しゅんちは早速出されたリンゴにフォークをぶっすりと刺し口に運ぶ。

シャリ・・・
そのリンゴはもの凄く甘くてジューシー。

しゅんち「うわー こりゃめっちゃうまいっすよ!このリンゴ!」

思わず感激の声を漏らす。

しゅんちは基本的にリンゴはあまり好きじゃないのだがそのリンゴのうまさといったら別格であった。

しゅんちの感激の声を聞いた先輩はしゅんちに一言。

先輩「・・・おまえは本当にいっつもうまいうまい言って喰ってるな。飢えてんじゃねえのか?普段ろくなもん喰ってないんだろ?」

自分の持ってきたリンゴをうまいと言われてうれしいくせに満面の笑顔を浮かべ憎まれ口をたたく先輩。

先輩「本当は味なんてわからんのじゃねえのか?実はなに喰ってもうまいんだろ?はっはっは」

しゅんち「いや〜 うまいもんはうまいんすよー あっはは」

笑顔を浮かべ人をからかうようにして話す先輩。
しゅんちも笑って応える。

憎まれ口を言われるだけでおいしい果物が食べれれば安いものである。
・・・そう、味がわからぬ味覚音痴と言われてもかまわないのだ。

しゅんちはリンゴを食べながら一緒に出された紅茶を飲む。

しゅんち「んぐんぐんぐ・・・ぷはーっ いや〜 たまには紅茶もいいですね。」

いつもコーヒーが出てくるのだがその日に限って紅茶がでてきたのであった・・・。

先輩「え・・・。これ紅茶だったのか?なんかいつもと味違うと思ったわ。」

味覚音痴・・・・・

さっきのセリフそのまま返してあげたいしゅんちであった・・・。


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