shunchiの極楽日記


act 91 ドライブスルー

ドライブスルー。
車を降りずして、色々な事ができてしまう便利なものである。

ドライブスルーと聞くと真っ先にファーストフードを思いつく。
しゅんちも一人で行くには雰囲気的に少し厳しいモスバーガーやケンタッキーのドライブスルーはよく利用する。

ファーストフードのドライブスルーで曲者なのが注文時に話しかけるマイクである。
相手の顔も見えず、特に押すボタンもなく、ちゃんと聞こえているのかわからなく不安なのである。


「ハッピーセット一つでおまけはAのサルゲッチュ人形で」


と、注文したが店員に聞こえていなく大声で何度も言う羽目になったら致命的である。

ドライブスルーと言うと、意外にありそうでないのが「ジュース」のドライブスルー。
車に乗ってて、よく買う物といえばジュースなのだからドリンクドライブスルーはあってもいいと思う。
たまに強引幅寄せドライブスルーをすることがあるが、正式なものは見たことがない。
ひょっとすると100円200円の物のドライブスルーでは採算がとれないのであろうか・・・?
ただ、道の駅などに設置すれば便利だと思うのだが・・・。

他に面白いドライブスルーといえばキャッシュコーナー。
車に乗ったままお金をおろしたり振り込みなどができるのでかなり便利である。

ある日、しゅんちは手持ちが心細くなりドライブスルーキャッシュコーナーに向かった。
その日は結構混んでいて順番待ちをしていた。

そして、ようやく番が来て、キャッシュカードを差し込もうとするが、意外に遠い。
幅寄せ微妙に失敗

ちょうど、ICに入る際、横付けに失敗しドアを開けてチケットを取る状態である。
せっかくのドライブスルーなのに降りて機械を操作するのはかなり恥ずかしい。
後ろには待っている車が数台いるので、幅寄せをやり直す余裕もなく、タンスの後ろに落ちた物を取るような格好でボタン操作をする羽目になった。

吊りそうな腕をなんとか駆使し、プルプル震える指で暗証番号を入れ、金額を押す・・・。

しゅんちは銀行でお金をおろすときは24,000円おろす事にしている。
一万円札が2枚と千円札が4枚で量的にもちょうど良いからである。

金額を入れた後は右上の確認ボタンを押すだけだ・・・


えい・・・っ!


スカッ 


・・・ポチ。



あら・・・。


微妙に届かず空振り。
確認ボタンの下のボタンを押してしまう。




押したそのボタンは・・・





一部両替。



出てきたお金は・・・




千円札24枚。



しゅんちの財布は
ビックマック状態。
もはやポケットに収まらず。


ドライブスルー・・・
幅寄せは慎重にやりましょう・・・。


act 92 休日の訪問者

「ピンポ〜ン」

日曜日の昼下がり、しゅんちの玄関の呼び鈴が鳴り響いた。
休みの日に家にいて、呼び鈴が鳴ると「肉じゃが余っちゃったので・・・食べてもらえます?」と、綺麗なお姉さんが訪ねてくるなんていう甘いシチュエーションはありえることもなく、大概が不自然に愛想の良いセールスマンの訪問なのである。

その日も、居留守を使おうとしたが思いっきりテレビも電気もついているのでしぶしぶ玄関に出るしゅんち。
いつもより重く感じる戸を嫌々開けると案の定、気味が悪いくらい親しげなお兄さんが立っていた。

お兄さん「あっ こんにちわ!」

しゅんち「あ・・・どうも。」

ドリフ並にお約束な展開にげんなりするしゅんち。

そのお兄さんは某有名布団メーカーのロゴが入ったジャンパーを着ていた。
どうやら布団セールスのようである。

お兄さん「いや〜〜 前も来たんですがね、やっといらっしゃいましたねー。」

しゅんち「はぁ・・・。」

そのセールスマンはしゅんちの顔色を伺わず、マシンガントークを繰り広げた。

お兄さん「ところで、ご主人様ですか?」

しゅんち「え・・・いやぁ・・・ご主人ってか・・・まぁ、ご主人っちゃ ご主人ですかねぇ・・・。」

お兄さん「いやーこちら長いんですか?30年くらい?


さ・・・さんじゅうねん!!?




ブチッ頭の毛細血管の切れる音)

30年ここに住んでいるということは一体いくつに見えたのだ!?
しゅんちの怒りゲージは急上昇!

しゅんち「ええーー!!俺ってそんなに老けて見えますかぁ!!?」

思わずいきり立つしゅんち。

お兄さん「え・・・?あ・・・いやいや、22、3ですよね?」※しゅんち当時25歳。

よし、もう少し聞いてやるか。
怒りゲージが少し下がる現金なしゅんち。

お兄さん「いやー、それにしてもこんな天気の良い日曜日の昼間に家にいるなんて。」



ブチブチッ(頭の毛細血管が2本切れる音)



しゅんち「べ・・・別にいいじゃないですか!いちゃ悪いんですか!?」

思わずいきり立つしゅんち。


お兄さん「いやいや、お兄さんいい男だからてっきりデートとかに行ってるのかと・・・。」



よし、もう少し聞いてやるか。
再び怒りゲージが少しさがる現金なしゅんち。

しゅんち「で・・・今日はなんの用で?」

お兄さん「ええー!お兄さん知らないの!?ココ見て・・・

マ・○・ハ・チですよ。マ○ハチ布団で有名なの知らないの?」



ブチブチブチッ(頭の毛細血管が3本切れる音)



怒りゲージ再び急上昇。
布団ではなくケンカを売りに来たのだろうか・・・。

しゅんち「いや・・・布団ならいらないです。」

お兄さん「いやいやいや、お兄さんの布団ぺっちゃんこじゃないですか?」

しゅんち「えっと・・・去年買ったばかりです。」

お兄さん「おお!それなら買い時ですよ!



ブチブチブチブチ(頭の毛細血〜以下省略〜



本当に人の話を聞いているのかこの人は・・・

しゅんち「いや・・・もう本当に結構です・・・。」

お兄さん「じゃあベット!ベットはどうですか?楽ですよー」

しゅんち「いやぁ・・・置く場所ないですし・・・。」

お兄さん「大丈夫!折りたたみベットだから!

ブチブチブチブチプツッ
(頭の〜以下省略〜



マイニチベットヲオリタタメトイウンデスカコノヒトハ・・・



マイニチベットヲオリタタメトイウンデスカコノヒトハ・・・



マイニチベットヲオリタタメトイウンデスカコノヒトハ・・・




・・・こうして、布団を買うわけもなく、セールスマンを帰したしゅんち。
本当にあんな営業トークで布団が売れるのだろうか・・・・
少し勉強してほしいものである・・・。

と、


2回も術中にはまったクセにえらそうなしゅんち。


act 93 結婚観

しゅんちの仕事で製造メーカーの人を東京から来てもらい一日客先へ一緒に訪問するという同行PRという仕事がある。
ある月曜日の朝、しゅんちは今日一日同行PRする吉田さん(仮)を迎えに駅に向かうのだった。
駅の駐車場で待っていると電車到着時刻が訪れ、吉田さんが寒そうな仕草でしゅんちの営業車を見つけ乗り込んで来た。
軽く挨拶を済ませた後、吉田さんを乗せた車は客先へ向かうのだった。
得意先は遠くにあるため、車で一時間ほど運転した場所にあり、その間吉田さんと色々と会話をするのだった。

吉田「いや〜〜ほんまごっつ寒いな〜 さすが北国ちゅーことやな。平日の月曜日やっちゅうのに電車にはおっちゃんおばちゃんがぎょうさん乗っておってめっちゃ混んどったなぁ。たぶんあれやろな、紅葉の季節やからもじみ刈りかなんかに来とったんかもしれへんなぁ。こっちは仕事やっちゅうのにホンマのんきなもんやでぇ。

・・・・・・このノリ・・・どこかで・・・。

吉田「今朝、コート着てこうか迷ったんやけどホンマ着てきてよかったでぇ〜。こら正解やでぇ。」

某O氏そっくり。※イリアスオフレポ1参照

・・どうもしゃべり方だけでなく顔もそっくりである。
世の中には3人似てる人がいるとどこかで聞いたことがあるが、その内の二人に会ってしまうなんてなんとも好運。(なのか?)

吉田さんは推定50歳前後。
元々は京都で暮らしていたが、現在は単身赴任の為、東京で一人暮らしをしているらしい。
家族は京都に残して来た奥さんとしゅんちと同い年くらいの二人の娘がいるとのことだ。

しゅんち「そういえば吉田さん。この前、娘さんが京都から遊びに来てディズニーランド行ったんでしたよね。どうでした?」

吉田「あ〜ぁ 行ったで行ったでぇ。ホンマすごいなあそこは。映画館みたいなスクリーンから本物のネズミが画面を飛び出してぶぁ〜〜っと体を這ってくるんやわ。あれにはびびったでぇ。」

しゅんち「ぶっ(笑) いやいやたぶんそれは目の錯覚を利用した画像だったんですよ。」

吉田「いやいや。あれは本物やで!感触あったもの!」

しゅんち「いやいやいやいや 違いますって!感触は気のせいですよ!」

吉田「本物やぁーて!あれはホンマ。」

忙しい月曜の朝からのんきな会話のサラリーマン二人。
日本も結構平和である。

親と同い年くらいのおじさんなはずなのにしゅんちは友達のように吉田さんと楽しく会話してしまうのだった。

吉田「しゅんち君はなんや。兄弟はおるんだったかな?」

しゅんち「はい。一コ上の兄がいるんですよ。この間結婚したんですけどね。」

吉田「ほぉー お見合いか?」

しゅんち「いや、6年半も付き合った彼女とです。」

吉田「ほー!そらー えらいこっちゃやなぁ。でもなぁ、結婚はお見合いに限るで。」

しゅんち「え・・・そうなんですか?」

吉田「そらそうやわ!こっちはなーんも決めんと自分に合ったそれなりの人と勝手に決まってくれるんやで?こんな楽なことないやろ。結婚は見合いで決まりや。」

突然結婚観を語りだす完全見合いの吉田さん。

しゅんち「・・・吉田さんひょっとして見合い結婚だったんですか?」

吉田「そうやで。結婚前に二回しか会うてなかったで。」

なんじゃそら。

吉田「なんかなぁ、「見合いせんかー?」って親に言われてなぁ。なし崩しのままお見合いや。」

しゅんち「・・・ふむ。」

吉田「そんで終わった後に「なんか不満はあるかー?」聞かれてな、「特にないけど」言うたんやわ。ってそら言うわな。そんなもん1回会ったくらいで相手の悪いところなんて見えるわけあらへんやろぉ?お見合い中によっぽどおかしな事するか、はたまためっちゃぶっさいくなら少し考えるかもしれへんけどな。下手なことせえへんかったら、そら〜「不満は無い」って言うわな。」

しゅんち「そうですよねぇ・・・お見合いしといていきなり「不満あります」なんて言いにくいですよねぇ・・・。」

吉田「あのなぁ「特に問題ないです」ちゅうことは「肯定」っちゅうことやで。それで決まりや。簡単なもんやで。」

本当に簡単だ。

そして吉田さんは次々にお見合いテクニックを話し始める・・・。

吉田「まず、お見合いした時、嫁はん見るんやないで。」

しゅんち「え・・・相手見ないんですか・・・?」

吉田「嫁はんなんて恥ずかしくしとんのか、ずーっとうつむいたりしてるばっかりや。そんなん見てる暇あったら隣に座っとるおかんを見るんや。そのおかんの姿は嫁はんの20年後の姿や。大体わかるでどんな感じの嫁はんになるっちゅうのが。」

しゅんち「な・・・なるほど・・・。」

強引な理論に納得させられるしゅんち。

吉田「結婚と恋愛は違うんやで。ある意味人生の協力者や。義務みたいなもんやな。しゅんち君も早い内にお見合いして結婚してしまった方が楽やで。よっぽど極道するんなら別やけどな。」

しゅんち「ご・・・極道すか・・・。」

吉田さんに言いくるめられ萎縮するしゅんち。

吉田「まあ、結婚せえへんと一番困ることは会話やな。」

しゅんち「会話ですか・・・?」

吉田「今、単身赴任なんやけど休日は一人だから誰とも話さへんやろ?よっぽど話し好きであちこち話しかける人なら別やで?休日に誰かと話すちゅうてもコンビニかなんかで店員の兄ちゃんと「暖めますか?」「はい。」くらいなもんや。
休日明けの月曜日なんてホンマ声がでえへんで。会話なんてとてもできんて。」



今日は月曜日・・・




めっちゃしゃべれとるがな。


結婚観・・・。
人それぞれ様々なんだなぁと考えさせられ、また一つ人生勉強をしてしまったしゅんちであった。

それにしても・・・

似てたなぁ・・・。


act 94 朝の占い

しゅんちが会社に出るのは朝8時くらいである。
朝、会社に出る頃にちょうど星座占いがやっているのである。
8時頃になると各番組はこぞって占いを放送しているのだが、しゅんちは「やじうまワイド」のヤジ男とウマ子の占いをよく見る。
その星座占いは「金運」「恋愛運」「健康運」の三つの項目で5段階評価の占いなのである。

ある朝、寝ぼけ眼でYシャツの袖に腕を通しながら占いを見ているしゅんち。
するとしゅんちの星座である「魚座」はなんと金運、恋愛運、健康運すべてパーフェクトで絶好調の一日という結果。
それを見たしゅんちは嬉しくなり、軽やかな足取りで会社に向かうのだった。
いや〜〜今日はどんな良いことがあるんだろうか〜(ウキウキ)

それにしてもこの三つの項目が最高値だとどんな事が起こるのだろうか?
少し考えてみることにした。

まず始めに金運。
その名の通り、金に関する良いことがあるという意味であろう。
しゅんちの思いつく収入源を検証してみる。

 ・給料がアップする。ボーナスの査定がアップする

こういった事は一日にして変わるものではなさそうなので今日の金運にはあまり関係がなさそうだ。
金運が良いのは今日だけなので突発的な収入になるはずである。

 ・道を歩いていたらお金を拾った

しゅんちは道を歩かないのでこれもありえない。
窓を開けて車の運転していたら札束が舞い込こんでくるなら別だがそれはありえないだろう。
いや念の為窓を開けて運転するか。いや寒いから却下だな。

 
・パチンコで勝つ

やはりこの辺が一番現実的だと思うのだが、パチンコをやりに行かなくてはいけないので少し違うような気がする。
ただ、パチンコをやりに行く日は今日の金運は気になってしかたがない運勢ではあるのだが。

 ・おこずかいをもらう

給料もらってる社会人で人からお金など払うことがあってももらえることはほぼ無いので現実的ではない。

 ・誰かにおごって貰える

これは突発的に起こり得る出来事で一番身近である。可能性としては一番高そうだ。

以上の考察から、しゅんちのとっての金運とは、現金が手に入るということではなく誰かにおごってもらうとかそういった類になるのではという結論に落ち着いた。

次ぎに恋愛運。
これは一番わかりやすい運だと思う。

 ・意中の人と良いことがある

恐らく、恋愛占いで一番気にしているであろう事がこれではなかろうか。

 ・好みの人とと出会う

レンタルビデオ屋に行き、古いマイナーなビデオを手に取った瞬間、見知らぬ人と偶然同じビデオを同時に取ってしまう。

男「あっ・・・すみません。どうぞ。」

女「あ・・・いえいえ、そちらが先だったと思いますのでどうぞ。」

男「そ、それにしても、この映画好きなんですか?」

女「はい!すごい好きで全シリーズ見てるんです。」

男「へー!ボ、ボクも全部見ててこのビデオが最後の作品なんですよ・・・」

女「えっ・・・私もですよ!これが最後です。」

男「えっ!奇遇ですね!・・・・・・・・・よ、よかったらボクの家で一緒に見ませんか?」(こぶしを握りしめながら)

女「・・・はい。よろこんで。」(頬を赤らめながら)

なんていう運命的な出会が起こりえる可能性をこの運勢が左右しているのではなかろうか。
それにしても発想が貧困なしゅんち。

そして最後に健康運。



健康運・・・



健康運・・・




健康の運??



なんじゃこりゃ。(松田優作風)

健康に運なんてあるんだろうか?
運が良い日は風邪を引きませんとでも言いたいのだろうか?
単純に一日具合悪くならなかったという事しか思いつかない・・・。
しゅんちは結構健康なのでそんな事はほぼ毎日だ。


う〜〜ん・・・






ピコリーン♪

しゅんちの脳裏にどこかで聞いたある言葉が思い浮かぶ。

「困った時は発想を逆転させればいいのよ。」

よし!逆に健康運が悪い時はどうなるのだろうか考えてみよう。

 ・川に落ちる

季節は冬を迎えた12月。この寒空の下、川に落ちたらひとたまりもなく風邪決定だろう。
しかし先ほどの通り、歩くことはほとんどないので車ごと川に落ちるということになるかもしれない。
車ごといったら健康どころか命すら危ない。
しゃれにならんて。
健康運というより生命運かもしれないからこの案は却下。

やはり単純にこれだろうか・・・

 ・風邪をうつされる

もの凄い悪質の風邪をこじらせた人と運悪く出会い、風邪をうつされてしまう。
行く先々で、変な咳をした人に出くわしてしまう。

おおっ これなら運っぽい感じがする。
それにしても5段階評価な点は謎のベールに包まれたままだ。

・・・以上の事を踏まえて例えば「金運」「恋愛運」は最高で「健康運」が悪い場合を考えてみよう。



自分の好みの異性に食事に誘われ、(恋愛運↑)更におごってもらえる。(金運↑)
しかし、その人は重度の風邪をひいていてうつされてしまう
(健康運↓)



おお!我ながら素晴らしい考察だ!
なんだか運勢の仕組みがわかってきたぞ〜!

・・などと、アホな考察をしている内に何事も無く平凡に一日が終わる。
恐らく、「本日最高の星座」が自分の星座だったという時点で・・・

今日の運を使い果たしたらしい。


act 95 回転寿司ファイナル (act86と89からの完結編です)

回転寿司・・・
それは何が起こるかわからない魔物が住む場所である。(それはしゅんちだけ)

しゅんちは今までの失敗にも懲りずに低料金で好きなお寿司を食べられる魅力に惹かれまたまた回転寿司に行ったのだった。
今回の店も全品一皿100円の店である。
「今日こそは無事に・・・」としっかりお金を持ち、しっかりと車のライトを消し、勇んで店内に入るしゅんち。

入店するとカウンター席に案内され、幼い女の子連れのお母さん二人組の横に案内させられた。
しゅんちは女の子の隣の席に座る。
回転寿司はなぜか空いていても詰めて座らせるのである。
やはり回転寿司だけに客の回転も速くするためであろうか?(ベタすぎ)

推定5歳のその子はとてもかわいく、しゅんちは初孫誕生のおじいちゃんの様な眼差しで女の子見てしまうのだった。

「(うひゃぁ かわいい子だなぁ〜)」

目の前を回っているうまそうな寿司よりも女の子が気になってしまうしゅんち。

その子はしゅんちは一生食べることは無いだろうと思っていた「コーン寿司」や「ハンバーグ寿司」をはぐはぐと美味しそうに食べていた。
つられてハンバーグ寿司を食べそうになるしゅんち。

大方食べ終えたその子は暇になったのかあれこれとお母さんに質問をはじめる。

女の子「ねぇ ママ。このボタンは何のボタンなの?」

ママ「ん?それ?それはねぇ〜 お会計の時に店員のお姉さんを呼ぶためのボタンだよ。」

女の子「ふぅ〜ん そぉっか〜」

やばい、かわいいすぎる。

しゅんちは「お兄ちゃんにもなんか質問しぇて質問してぇ」とおねだりしたい衝動に駆られるのだった。

女の子「ねぇ〜 ママ。このピンクのはなんなの?」

ママ「それはガリっていうのよ。ちょっとミナちゃんにはまだ早いかもねぇ。」

しゅんち「(そうだよぉ〜すこーし辛いんだよねぇ。でもねでもね、殺菌効果があるからナマモノ食べた後にはお腹にいいんだよぉ)」

女の子「これはお茶?」

ママ「そうよ。熱いから触っちゃだめよ。」

しゅんち「(そうだよぉ〜あつーいお湯が出てきてミナちゃんのかわいい手が火傷しちゃうと大変だからねぇ。でもこのお茶は何杯飲んでもタダなんだよぉ。ちなみにさっきのガリもそうだけどいくら食べてもタダなんだよ。いくらっていってもイクラじゃないよ。お兄ちゃんはねぇ〜お金の無いときはこのお茶とガリをいつもたーくさん食べ・・・・

かなりうっとおしい。
どうしてもしゃべりたいらしい。


女の子「ねぇねぇママ〜 じゃあ、このお皿の周りの色が黄色と赤とどうちがうの?」

ママ「ああ、それは黄色はサビ抜きなの。」




えっ・・・






そ、そうだったのか?

その事実をはじめて知るしゅんち。
特に意識してなかった・・・。


女の子「え・・・?サビヌキ・・・?」

ママ「そうよ。ワサビ抜きってことね。辛いのが入ってないお寿司なの。
ミナちゃんみたいな子供用ってことよ。」



気がつけば・・・・




しゅんちの目の前にそびえ立つ黄色のお皿の



女の子「ねぇねぇ ママ」

ママ「なあに?」





女の子「なんで隣の人は子供じゃないのに黄色いお皿ばっかりなの?」






・・・・・・。










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







ワ・・・・





ワサ・・・・・・





ワサビは医者に止められてんだよぉぉぉぉ(大嘘)

余りにも苦しい言い訳を心の中で叫びながら店を出るしゅんち


半べそで。



回転寿司・・・

しゅんちにとって鬼門である。
皆さんも気をつけましょう・・・。


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