最近、石川県でおもしろいニュースがあった。
ある男が銀行強盗をした。受付ではなにか液体のビンをみせびらかせ、金を出さなければこれをかけると脅す。
中身は水かもしれないが硫酸かなにかと思わせたつもりなのだろう。
すると、その犯人は銀行のカウンターに置いてあった麻袋と千円札一枚を奪い逃走。
麻袋の中身は・・・
1円玉が1000枚。
どうやら両替用の1円だったらしい・・・。
たった2000円の強盗犯。
2000円強盗など、小学生の万引きよりかわいい。
さらに、1円玉1000枚など、あったほうが困るくらいだ。
強奪犯ながら思わず気の毒にと同情してしまいそうになるくらいだ。
しかし、何が一番気の毒かというと、1円玉1000枚を奪ってしまったことよりもこのニュースが全国ニュースになってしまったことだろう。
ヤフーでは今日のトピックスでタリバン報復攻撃と肩を並べるくらいの取り上げようだ。
あまりの珍事件だけにまるで「強盗大量殺人事件」と同じような扱いだ。
包丁を持った男がコンビニに強盗に入り3万円逃走などというニュースはよく聞く。
せめて今回の犯人も3万円くらい強盗しとけばこんなにも取り上げられなかっただろう。
ちょっと珍事件だっただけに注目されてしまったわけだ。
犯人は出所後はもちろん前科が付く上に「超まぬけな犯罪人」として全国ネットで語り継がれてしまうだろう。
注目されるというのは怖いものである。
つくづく、マスコミの恐ろしさを感じた事件であった。
博学な兄がいつかこんな事を言ってた事がある。
「マスコミは一番の独裁者」だと。
仮に街角でマイクを向けられたとしよう。
ちょっと忙しかったので取材を拒否をして、その場面が全国放送されればその人は一躍・・・。
「インタビューも受けないカタブツ」
というイメージを国民に認識されてしまうのだ。
そうなってくると注目されてる芸能人は非常に大変だと思われる。
今、流行の狂牛病もそうだろう。
感染率で言えば他の病気に比べれば恐ろしく低いはず。
食中毒など他に気を付けなければならない病気はもっとあるはずだ。
それなのに国民の意識にはすごいものがある。
実際、牛肉を扱った飲食業の売り上げはがくっと落ちているらしい。
ひょっとするとつぶれてしまった工場も多々あるのだろう。
ガンの方がよっぽど死亡率は高いというのに・・・。
それだけマスコミに注目されるというのは恐ろしいと感じてしまうのだ。
というわけで自分を安心させて吉野屋に牛丼でも食べにいくしゅんち。
しかし、頭で分かっていながらもどことなく狂牛病が心配になってしまっていた・・・。
マスコミに注目されるということは恐ろしい・・・。
お店のメニューでたまにちょっと注文するのが恥ずかしい物がある。
同い年のいとこの体験談だが、あるイタリア店に行ったときの事である。
お昼のメニューでおすすめセットが2種類あった。
その一つの題名が
「森のキノコと妖精達のささやき」
という題名でちょっと吹き出してしまいそうになったそうだ。
ただ、いとこはそのメニューに惹かれ、勇気を出して注文をした
「あ・・・あの・・・、も、森のキノコと妖精達のささやき下さい。」
「はい。かしこまりました」
「マスター!Aパスタ 1丁です。」
振り絞った勇気台無し。
AパスタならAパスタって書いといてほしかったそうだ・・・。
こんな話はよく聞く話なのだが、しゅんちにもそれに似たような事件が起きてしまった。
ある日、地域限定のチェーン店に行ったときである。
その店の名前は「丼丼恋」という丼ぶり物専門店であった。
「どんどん来い」をもじっての店名であるが、「来い」まで「恋」ともじる時点で気付くべきであった・・・。
店内に入り、メニューを眺める。
なかなかの品揃えで、さらに値段もお手頃。かなり好感が持てた。
写真付きメニューを見ながら注文したい物がようやく決まった。
写真は「カツカレー」だった。
・・・しかし、品名が「カツカレー」では済まされなかった・・・。
「彼に勝つ丼」
あまりにもベタベタで赤面しそうになった・・・。しかし、それしきのことでメニューを覆すわけにはいかなかった。
さらに、「彼に勝つ丼」の下にかっこ書きで「カツカレー丼」とちゃんと書いてあるではないか・・・。
なんという配慮。これなら胸をはって「カツカレー丼ください」と注文できるだろう。
しゅんち「すみません〜。注文いいですか〜?」
店員「はい。どうぞ」
しゅんち「えっとねえ・・・このカレカツー丼を下さ・・・」
げっ!
・・・・しまった!!カレーとカツを順序逆にいってもうた・・・。
店員「え・・・?彼に勝つですか?」
しゅんち「いや・・・あ・・・・あの・・・カ・・・カレー・・・カツ・・・・カ・・・」
しゅんち「・・・・・・・・・・・・・・・・」
しゅんち「彼に勝つ丼ください!!キラーン☆」
店員「はい!彼に勝つ丼ですね!キュピーン☆」
開き直ることにした・・・。
しゅんちは都会暮らしをしたことがないので電車に乗る経験が少ない。
移動手段はもっぱら車である。
乗るといえば仕事で出張に行くときくらいなものである。
今日、東京方面へ出張に行ってきた。日帰りである。
なんとなく、電車に乗るだけでドキドキワクワクしてしまうしゅんち。
普段朝御飯など食べもしないのに「かけそば」なんかをわざわざ食べてしまうのである。
電車初心者・・・
そこで、しゅんちの電車に乗ったときの諸症状を下記にまとめてみることにする。
・電車が動く時、思っていた方向と逆の方向に動きだし「間違った!」とあせってしまう。
・切符をしまったポケットが妙に気になってしまう。
・帰りの電車に乗っている時、車内に貼ってある広告を見て、本当はどの車両も広告の配置は同じなのに、その事に気が付かず、「あ!行きもこの車両に乗った!」と勘違いしてしまう。
・乗客のほとんどがたまたま一斉に降りたとき、「終点!?」と不安になってしまう。
・車掌さんが向かってきたら身構えてしまう。
・乗り遅れると思い、超ダッシュでホームに向かったものの、まだかなり余裕があったりする。
・乗り越しをしていることに気が付かず、精算をせずに自動改札をくぐろうとし、ゲートを壊すかの勢いで引っかかる。
この症状が3つ以上当てはまる方は電車経験「しゅんち並」の称号を認定します。
しゅんちは耳かきが好きだ。
耳がかゆくなるときが多くて、部屋のあちこちや車にまで耳かきが置いてある。
ひまさえあればいつもほじほじしている。
耳かきの楽しみの一つに、耳あかの取れ量を確認するというのが挙げられる。
かゆみがとれて、その日の取れ量が多いとなかなかの充実感である。(←汚ねえなぁ)
まるで鉱山で砂金を発掘するかのような感覚である。
限界点までそろーっと奥へ耳かきを進ませるのもまたスリリングだ。
限界点付近で耳かきに抵抗があると、それはまるで洞窟の奥地で宝物を発見したような気分になってしまう。
しかし、一つ困ったことがあり、しゅんちは右利きで右側の耳はたやすく掘れるのだが、左の耳が難しい。
左手でやれば・・・という方法があるが、左手は右手のように精密に動かすことができない。
左手で洞窟奥地の探索を行えば、耳を傷つけてしまうことにもなりかねない。
仕方がないので右手で左耳をオカマポーズで掘るしかないのだ。
あまり人には見せたくない格好である。
ここで、しゅんちのこだわりの耳かきを公開したいと思う。
耳かきというと色々と種類がある。
まずひとつに木の耳かき。
これは先の部分にボンボンのような綿がついたタイプと、マスコットがついたタイプがあるが、仕上げのボンボンは欠かせないのでボンボン付きをチョイスしたい。
さらに、耳をかく部分に注目してみる。
安い物で、たまにかく部分が厚い物がある。
これは避けたほうが良いだろう。鋭い耳かきができなくなってしまうからだ。
それとかく部分の角度もチェックしたほうが良い。角度が甘く、平らに近いものも避けたい。
それから鉄の耳かき。これは摩擦が少なく、滑る為、いまいちしっくりこない。
あと、耳あかを取るにこだわった技を紹介。
まず、お風呂に潜る。
すると、お湯が自然と耳に入るだろう。そうなったらしめたものである。
お風呂からでたらしばらく放置。耳の中が半乾きの状態がベスト。
よく乾いた綿棒にて耳をかきだしてみる。すると恐ろしいまでに取れるのだ。
よだれものである。
別に食べたいわけではないが・・・
それでは極楽な耳かき生活をお送りください。(なんじゃそれ・・・)
芸術の秋・・・。
秋はクラシックでも優雅に聞いて過ごしたいものである。
・・・なんてミーハー音楽ファンを宣言したしゅんちが言うとそれだけでギャグである。※act31参照
しかし、今回本当にクラシックを聴く機会ができたのだった。
親の仕事関係の仲間の娘さんがクラシックコンサートをするというのだ。
彼女は3歳よりバイオリンを始め、数々のコンクールに入賞している実力派のバイオリニスト。
現在は東京の音楽大学に通い、いずれは留学をしたいらしい。
コンサートの前日、実家にて親の仕事の同僚やら仲間が集まり彼女とその親を交えての前夜祭が行われた。
しゅんちは彼女と会うのは実に6年振りである。
しゅんちのことはとりあえずおぼえてくれていたらしい・・・
前夜祭もそこそこに明日の為に彼女とその家族は早々に帰り、残った人たちでだらだらとお酒をのむことに・・・
そこで父がしゅんち一言・・・
「今日、みんなで会費集めて花束買うことになったんだ。そんで・・・・
おまえ、舞台に持ってく役よろしくな!」
え・・・
「Mr.上がり症」のしゅんちがそんな大役を・・・・
花束贈呈というと、レコード大賞なんかで泣き崩れる受賞者に祝福の言葉をかけながら一緒に泣き崩れるあの役?
「Mr.トラブルメーカー」のしゅんちがそんな大役を・・・
花束を持っていく最中に舞台の袖にけつまずき、持っていた花束を勢い余って彼女に叩き付けるように投げたりして・・・
様々な不安が頭をよぎった・・・。
しかし、緊張しているのは彼女の方である。しゅんちの100倍はプレッシャーがあるだろう・・・。
そんな弱音を吐いてる場合じゃない!と自分を勇気づけた。
とりあえず持っていくときには・・・・
右手と右足が同時に出ることだけは気を付けよう・・・。
そして当日・・・
ホールに到着した一行。なかなかの盛況振りである。
すでに圧倒されるしゅんち。
ホールでは音響効果の関係で真ん中辺りが一番音が良いらしい。
しかし、ド素人集団なので迷いもなく前の座席に座る。
そして、コンサートが開始された。
始めに2〜30人での迫力のある演奏が行われる。
さすがに生演奏は段違いの迫力だった。
そして、30分程演奏が行われた後、一際目立つ青いドレスを着た彼女が登場した。
2〜30人を従えての独奏である。まさに圧巻であった・・・。
初めは何か学園祭でも見に行くような感覚だったが、違った・・・ここはプロの世界。
彼女の表情はまさにプロの顔。昨日のトレーナーとジーパン姿の彼女はそこには居なかった。
初めは失敗しませんように・・・と祈っていたのだが、演奏がはじまるとそんな心配は一気に吹っ飛び、度肝を抜かれてしまった。
時にしなやかに、時に激しく鳴り響く音色・・・
凄まじいテクニックだった・・・。
まるで・・・
でたらめに弾いてるかのように見えた。
そして、独奏が終わり一度舞台を去ってゆく彼女。
拍手喝采の中、アンコールの為に再び戻ってくる彼女・・・
しゅんちの出番である!
あまりの凄まじさに一瞬役目を忘れてしまったしゅんち。
仲間に背中を押され慌てて花束を持ち、舞台に駆け寄る。
そして花束を渡すしゅんち。
気が動転しまくりのしゅんち
なにか気の利いた言葉でもかけなくちゃ・・・
「が・・・がんばってね」
ベタベタなセリフ入りました〜
(マクドナルドの店員風)
こうしてしゅんちは大役をこなした・・・。
まさに芸術の秋にふさわしい出来事であった。
たまにはクラシックもいいな・・・。
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