shunchiの極楽旅行記


PM 5:30〜

「ホテルのプール」

フィールドスポーツを終えた後、クールダウンを兼ねてプールで少し泳ぐことにした。
しゅんちと兄はクロールよりも平泳ぎの方が速いので、平泳ぎで競争する。
そんな二人の姿に触発されてか母も参戦

古式泳法で。(横泳ぎ)

こうして一行は夕日の照りつけるプールを楽しむのだった。


・・・夕食の時刻が近づき、部屋に戻り着替えた後、レストランに向かう一行。
琉球料理フルコースを予約してあるのだ。

レストランに到着。
先ほど泳いだプールが見える窓際の席に案内された。
席に着き、オリオン生ビールを4つ注文すると、早速料理が運ばれてくる。

なんとも珍しい料理が次々にテーブルに並べられていく。

しゅんち「うわ!なんだこりゃ!?すみませんこれなんですかね?」

料理の珍しさに思わずウエイトレスのお姉さんに質問するしゅんち。

ウエイトレス「え・・っとはい。後でまとめてご説明いたしますので・・・。」

しかし・・・


母「あら!なにかしらこれ?」


ウエイトレス「あの・・・ですから後でまとめて・・・」


しゅんち「うお!なんじゃこのスープ真っ黒だ!なんですかこれ!?」


ウエイトレス「あ・・・あの・・ですから・・・」

少しは説明を聞けおまえたち。


料理が一通り運ばれ、ウエイトレスのお姉さんは順々に料理の説明をしてくれた。
ジーマミ豆腐、イカ墨の灰汁、シーラの刺身などなど沖縄の珍しい品目が続いていた。

ウエイトレス「えっと・・・それから、こちらのお漬け物はパパイヤです。私も結構好きになりましたよ。」



「私も結構好きになりましたよ。」



・・・どうもパパイヤの漬け物は食べ慣れていなかった言い方である。
しゅんちはウエイトレスの微妙な言い回しが気になり質問をする。
刑事のごとく目ざとい。

しゅんち「あれ・・・えっと、ウエイトレスさんは沖縄の人ではないんですか?」

ウエイトレス「え・・・はい。私北海道出身なんです。」

どうやらそのお姉さんは旅行でこの地に訪れ、その時沖縄に魅了され、小浜島に移り住む。
そしてこの「はいむるぶし」に就職したらしい。
極寒の地から極暖の地へ。
その話しを聞き一行は驚愕するのだった。


・・・そして食事は後半に差し掛かる。
最初に火をつけた鍋料理が食べ頃になっていた。

しゅんち「うわっ この鍋のダシめっちゃうまっ!」

魚介や野菜が色々入っている琉球鍋料理。
ソーキそば風のダシがかなり気に入ったしゅんち。

フト名案を思い浮かび、さっきのウエイトレスのおねえさんを呼び、恐る恐る質問。


しゅんち「あ・・・あの〜。ご飯と生卵って頼めます?


ここは高級琉球料理店。

しゅんちの行動は
高級フランス料理店で箸を頼むほどの勇気である。

ウエイトレス「えっと・・・はい。できますよ。

できるんかい。

しゅんち「おおお!マジっすか!」

ウエイトレス「あの・・・もしかして雑炊か何か作るんですか?だったらネギもいりますね。

しゅんち「え・・・・?」

ウエイトレス「なんなら、私がお作りしましょうか?

しゅんち「えええ?」

そう言うとウエイトレスのお姉さんは雑炊セットを持ってくるとしゅんちの食べかけの鍋で雑炊を作り始める。

しゅんち「あの・・・こんなこと頼む人って結構いるんですかねぇ?」

ウエイトレス「はい。たま〜〜に(強調)いらっしゃいますね。」

不敵な笑みを浮かべるウエイトレス。
予想外の展開にしゅんちは驚くのだった。

母「あら〜しゅんち。よかったわねぇ〜 お姉さんに作ってもらっちゃってまあ。」

三流ゴシップ誌記者としての血が騒ぎだした母。

母「この子、独身なのよ〜 うふふ あっ こっちのは婚約しちゃってるけどね。
どうしゅんち?おねえさんにお世話してもらっちゃってたまらないわよねぇ」

だまれ三流記者。

ウエイトレス「はい。それでは、しばらくフタをしたままお待ち下さい。ではごゆっくり。」

・・・そして、雑炊は完成。
予想通りかなりおいしい雑炊に完成し、大満足のしゅんち。
皆に「一口ちょうだい」と言われながらも三口ずつほど食べられるのだった。

こうして一行は琉球料理フルコースを堪能したのだった。


PM 8:30〜

食事を終え、レストランを出るとホテルのロビーでは地元アーティストによるアコースティックライブが行われていた。
どうやら、このホテルに在住する専属アーティストらしい。

一行は少し聴いて行くことにした。
ライブは後半を迎えているようで、アーティストはギターをポロンポロンと鳴らしながらトークを繰り広げていた。

アーティスト「え〜ここ八重山に来たらね、まず夜空を見て下さい。星がおっこちそうなくらい綺麗です。」

しゅんちは昨日ビーチでみた超絶の星空を思い出していた。
確かにおっこちそうでした。

アーティスト「南に見えるいちばーん輝く星。それが南十字星なんです。沖縄の言葉で「はいむるぶし」って言います。」

なるほど・・・このホテルの名前は南十字星という意味だったのか。
てっきり虫の名前かと思ってた。

アーティスト「是非、みなさん沖縄、この八重山に再び来て下さいね。では最後の曲を歌います。」

そう言うとギターをポロロンとかき鳴らし、「タビスカロイ」という沖縄の言葉で「旅の無事を祈る」という歌を歌ってくれた。
ギターの音と歌を聴きながら沖縄の夜は更けていくのだった・・・。


PM 9:00〜

一行はライブを聴き終え、母は洗濯をしに部屋に戻り、他の三人は「古酒(クースー)バー」に行くことにした。
様々な泡盛が呑めるらしい。
やはり沖縄に来たのなら一度はじっくり泡盛を呑みたいと思っていたしゅんち。気合いが入る。

店内に入るとカウンターのみのショットバーのようだった。
奥の棚には泡盛が入っているであろう大きい壺がずらりと並べられていた。

バーテンダー「いらっしゃいませ。こちらがメニューになります。」

メニューを渡されるしゅんち。
恐らく、泡盛の銘柄であろう品名がずらーーっと書き連ねていた。

しゅんち「えっと・・・何を頼む?」

父「う、うむ・・・。」

メニューを呆然と眺める三人。
全然わからん。

わからないくせにじっとメニューを睨み混む父を放っておき、しゅんちは店員さんに質問をしてみた。

しゅんち「あの・・・全然わからないんですけど。一番初心者向けなのはどれですか?」

しゅんちがそう言うと「待ってました」と言わんばかりに爽やかな笑みを浮かべ、順々に説明してくれた。
そして、初心者向けの「清福」と「菊之露」。辛口のタイプ「八重仙」を頼む事にした。
いよいよ泡盛初体験である。

しゅんちはロックで出された「菊の露」を一口。

ぐびり・・

しゅんち「ほーー。これは呑みやすい!」

泡盛というともっと臭くてクセがあるのかと思いきや意外とあっさりした呑み口であった。

バーテンダー「そうですね。一番売れてるメーカーですねそれは。」

しゅんち「なるほど〜!いやいや、泡盛ってもっと臭いかと思ってましたよ。ところで泡盛って何で出来てるんですか?」

バーテンダー「えっとですね。泡盛はタイ米で出来てるんですよ。」

タイ米・・・。
今から数年前しゅんちが高校生の頃、米不足で日本中が悩まされた時期にお世話になったタイ米。
こんな形で再開するとは。

バーテンダー「・・・それをここでしか出来ない独自の製法で作るわけなんですね。」

しゅんち「ふむ・・・。なるほど。泡盛って米焼酎の一種みたいなもんなんですかねぇ。」

バーテンダーと話しを弾ませてる横でピーナツばかりボリボリ食う兄。

しゅんち「兄ちゃんちょっとこっち呑ませて・・・ふむ。こっちはちょっとクセがあるかなぁ・・・。」

バーテンダー「それは結構年輩の方が好んで呑まれますかね。」

三人はお互いの銘柄を呑み比べながら一杯目を終える。
その時、洗濯を終えた母が店にやって来た。

母「さて、私はなにを頼もうかな〜?」

母はカウンターに座り、わかりもしないメニューを眺めた。

バーテンダー「あ、よかったら、女性の方にも呑みやすいこちらの銘柄はどうです?」

しゅんち「母ちゃんそれにしてみなよ。」

バーテンダーのお兄さんは女性向きの呑みやすい銘柄「久米仙」を勧めてくれた。

母「え?なになに泡盛なのこれ?」

しゅんち「あのねぇ〜泡盛にも色々銘柄があって味が違うんだよ。」

母「へぇ・・・。」

そう言い母は出された「久米仙」を一口。

ぐびり・・・

しゅんち「どうよ?」




母「全然わからんわ。あはは」


青リンゴサワーでも呑ませておけと言ってやりたい。


(☆一口メモ しゅんち的には「久米仙」が一番香りが良く、美味しいと思いました(笑)。)


その後も二人のバーテンダーのお兄さんが色々と沖縄の話しをしてくれた。
すっかりバーテンダーのお兄さんとうち解けた父と母は色々な話しを弾ませていた。

バーテンダー「結婚式をこちらでやられたらどうですかね?」

母「結婚式?」

バーテンダー「はい。以前にはいむるぶしで結婚式をやったことがあるんですよ。」

母「へ〜。」

バーテンダー「ここから船で少し行ったところに無人島があるんですが、その島はある時期にしか潮が引かないんですね。」

バーテンダーのお兄さんはその時の出来事を身振り手振りで説明してくれた。

バーテンダー「潮が引く時期を狙ってその島に神父さんや親戚を呼んで結婚式を挙げたんです。」

母「なんか素敵ねぇ〜・・・。」

バーテンダー「もう、ホテル中のスタッフ総出で準備しまして、最後なんか親族の方よりもみんな感動して泣いてましたよ。」

はいむるぶしスタッフによる手作り結婚式。
恐らく、ホテルだけでなく島全体の話題になったのだろう。
その二人はまるで家族のように祝福されたのだろうか?
その場面をうっとりと想像するのだった。


バーテンダー「あっ・・・お兄さんおかわりどうですか?」

しゅんち「あっ・・・はい。じゃあ、お願いします。」

しゅんちの空になったグラスに気付き次のお酒を勧めてくれるバーテンダー。

バーテンダー「あっ・・・こちらのお兄さんはピーナツおかわりですね。」

兄食いすぎ。

バーテンダー「では、当店のとっておきのお酒をお出ししますよ。」

そう言うとバーテンダーのお兄さんは得意気に瓶を2本カウンターに置く。

バーテンダー「こちらの銘柄は「どなん」と「与那国」って言うんですが、なんとアルコール度数が60度なんです。」

ろ・・・ろくじゅうど!?

バーテンダー「火が着きますので火気厳禁です。」

口から火でも吹けと?

こうして、その後もバーテンダーのお兄さんと楽しく会話を弾ませ、「古酒バー」で泡盛を十二分楽しんだのだった。
すっかり呑みすぎてしまう一行であった・・・。


PM 10:30〜

呑みすぎてしまった一行は夜風に当たろうと、ランドカーで園内をドライブすることにした。
運転手はしゅんち。
おもいっきり飲酒運転。


しゅんち「うきゃきゃきゃきゃっ」


おさるにしゅんちにハンドル持たせちゃいけません。

華麗な蛇行運転で園内を爆走するのだった。

母「あ・・・ちょっと、あの小さい小屋なにかしら?止まって止まって。」

右前方のなにか動物の小屋らしき建物を見つけた母。
ランドカーを小屋に横付けをした。

母「あら!うさぎよっうさぎ!かわいいわね〜。」



まてよ・・・




動物・・・?






ということは・・・・









「うさぎ」












やっぱり撮るか兄。

酔っぱらっててもシャッターチャンスは逃さない。


今までずっと重要な場面を撮り忘れていたくせによほど動物好きなのだろうか・・・?

今日は兄の動物撮影ではじまり、動物撮影で終わる二日目であった・・・。


3日目マリンスポーツやるぞー

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送