shunchiの極楽旅行記


第2日目 AM 5:00〜

しゅんち「あれ・・・いつのまに寝てたんだろう・・・?」

毎回ながらまたまた寝そべり寝をかましてしまったしゅんち。※寝そべり寝=ちょっとだけ横になろうとして寝てしまうこと
記憶が混乱したまま2日目の朝を迎える。時刻はまだ午前5時。外はまだ薄暗い。
しゅんちはぼけーっと外を眺めながら昨日の記憶を辿ることにした。

・・・昨日はジンギスカンを食べた後、3人でそのままホテルのバーに行きカクテルを飲んだ。
そのカクテルはかなりおいしく・・・確か、2杯飲んだ。それが効いたんだった・・・。
それから・・・

そう、売店に行った。自分へのお土産としてご当地物のお菓子を買ったんだ!

フト、目の前のテーブルに目をやるしゅんち。
すると、昨日自分へのお土産と思って買ったお菓子の残骸を発見。


早速食われてる。


そして、散乱したお菓子の空き袋の横に昨日父が一緒に買っていた男性週刊誌が広がっていた。
しゅんちは暇つぶしにその週刊誌を読みながら日が昇るのを待ったのだった。

・・・しばらくするとようやく空が白々と明けてきた。
昨日の雪はすっかりやみ、見事に晴れているようだ。
しゅんちはその素晴らしい光景に感動し、早速写真に収めるのだった。

「トマムの夜明け」

しゅんちが爽やかなトマムの朝焼けに向かって背伸びをする。
フト、窓際に女性の水着のポスターが広げられていることに気付いた。


景色そっちのけでポスターに釘付け。


それは台湾出身のセクシーアイドルインリンの等身大ポスターであった。
恐らくさっき読んだ週刊誌の特別付録だろうか。


爽やかな朝っぱらから大興奮。


・・・しばらくするとようやく二人は起き始めたようだ。
しゅんちは早速父に話し掛ける。

しゅんち「と、父ちゃん!これは!?」

父「おう。しゅんちゃんの為に飾っておいてやった。ひひひ」

しゅんち「父ちゃん・・・。」

お土産を食べられたことなどすっかり忘れ、父の思いやり(?)に感動するしゅんち。
2人は親子を超えた男の友情を確かめ合・・・


母「朝から何バカなことやってんの!早く朝食に行くわよ!」


・・・というわけで朝食を食べに出掛ける3人であった。


AM 9:15〜

3人は朝食を食べた後、朝一番のリフトに乗るため早速ゲレンデに向かった。
そして、リフトに乗り込み頂上に向かうのだった。

頂上に着くと、トマムスキー場の絶景が眺められた。
3人はまだあまり人のいないゲレンデを滑り始めた。

圧雪したばかりの雪の上を3本のシュプールが描かれていく。
いまだかつてこれほどまでに滑りやすいゲレンデがあったかと思わせるほど滑りやすい。
あまりの爽快さに思わず大爆笑。

しゅんち「ぎゃははははは!やべー!俺ってこんなにうまかったけか!?」

母「あっははは あたしだって超うまいわよ!」

これまで以上に自画自賛を爆裂させる2人。そして淡々と滑る父。
それぞれに朝のスキーを楽しんだのだった。

・・・何本か滑ったあとゲレンデ横のナスターレースに眼を着けたしゅんち。
ナスターレースとはポールが立てられたコースを滑りタイムが計れるというものである。

すっかり自分の実力に酔いしれてたしゅんちは調子に乗ってチャレンジすることにした。
どうやら、計測結果はタイムだけでなく順位も表示されるらしい。

スタート地点に立ち、お金を入れ早速スタート。

さっそうと滑り始めるしゅんち。
華麗にポールを潜り抜け難なくゴール。

しゅんち「よし!どうだぁぁ!!」


結果・・・



1分52秒




17人中17位



天狗の鼻もあっさり折れた。


しゅんち「う・・・嘘だろ・・・」

スキー歴20年以上・・・。
それなりに自信はあった・・・。
今日の自分ならば誰よりも早く滑れると思っていた・・・。
そんな自分がまさかのまさかの


最下位。


すっかり落ち込んだしゅんちに母が話し掛けてきた。

母「あんたさぁ、ぶっつけ本番でいきなりやるからダメなのよ。みんなそれなりに練習してからやってるんだから、しばらくお金入れないで練習してごらんなさい?」

なるほど。

すっかりその気になったしゅんちは猛練習をはじめた。
そしてもう一度チャレンジ。今度こそは・・・!

スタートのブザーと共に勢いよく滑り始める。さっきよりはいい感じだ!
自分のもてる力を発揮し、先ほどよりも早いタイムでゴール。
今度こそは・・・!

結果・・・・

1分43秒




21人中19位




マジですか?


1人で最下位争いをしてしまったしゅんち。
すっかり落ち込んでしまったところへ父がやってきた。
どうやら、父もチャレンジしたいらしい。

早速滑り始める父。しゅんちは目の前に置かれたタイムを刻む電光掲示板を眺めていた。

結果・・・



父「どうだ!結果は?」

しゅんち「1分40秒・・・」

父「なんだ!しゅんちと3秒しか違わないのか。」


60近くのおっさんにもあっさり抜き去られ。

しかもリハーサル抜きで。


がっくりとうなだれるしゅんちであった・・・。


PM 2:00〜

午前中のスキーを終えた3人は昼食を食べるため一旦部屋に戻った。
昼食は焼きたてのパンを買い、食べながら午後の予定を考えることにした。

母「午後はなにがしたい?」

しゅんち「う〜〜ん そうねぇ〜・・・」

しゅんちはホテルの施設案内を見ながらパンをかじる。

母「あっ プールに行かない?ここのプール施設はかなりいいらしいのよ!」

しゅんち「あ”あ”あ”あ”〜〜〜!!」

母「え・・・?何?」


しゅんち「み・・・水着忘れた・・・。」


母「わざわざ電話までしたのに忘れたの!?」

相変わらず忘れ物が多いしゅんち。
仕事中にわざわざ電話までして念を押されたのにこれである・・・。

結局、プールは断念し夕方からアイスドームビレッジに行ってみることにしたのだった。

「夕暮れのトマム」

アイスドームビレッジはしゅんち達の泊まっているホテルから少し離れたところにあり、3人は一旦外に出て歩いて向かった。
外は暗くなりはじめていた。

母「ところであなた今回は旅行記とか書くの?」

しゅんち「う〜〜ん どうしようか迷ってるんだよね。最初は書くつもりなかったんだけどさ。」

母「へ〜そうなの?」

しゅんち「そう思って写真もあんまり撮ってなかったんだよね。」

母「書けばいいじゃない?」

しゅんち「う〜ん そうだね!結構楽しい旅だし!よぉ〜〜〜し!!」

急に創作意欲が湧いたしゅんちはカメラのシャッターを勢いよく押し始めた。

「雪原の老年2人」


「夕暮れのトマム」


「時期はずれのクリスマスツリー」


「アイスドームに向かう人々」(ピンボケ)


「水の教会」(更にピンボケ)


「アイスドームの中にあるバー」


「アイスドームバー奥」


「氷のテーブル」

てか、撮りすぎ。



しゅんち「ふー 撮った撮った。」

しゅんちは満足げにカメラ氷のテーブルに置き、先ほど買ったZIMAを一口飲む。
氷のテーブルで飲むZIMAは・・・


かなり寒い。


おじさん「すみません。一枚撮ってもらってもよろしいですか?」

しゅんちは突然見知らぬおじさんに写真を頼まれた。
カメラを受け取りアイスドームをバックに写真を撮ってあげた。

おじさん「ややっ もう一枚いいですか?」

しゅんち「あっ はい。じゃ撮りま〜す。」

パシャッ

おじさん「どうも ありがとう。」

そういうとそのおじさんはテクテクと歩いて行った。

しゅんち「今の人さぁ〜1人で来てたのかな?」

母「そうみたいねぇ〜。リゾート地なのに1人ってのも珍しいわね。」

3人は見知らぬおじさんのどうでもいい素性で盛り上がり始める。

しゅんち「家族とかは部屋にいるのかもよ。」

母「いや〜どうかしらねぇ〜リュックとか背負ってたしねぇ〜。」

父「最近こういうリゾートツアーに1人で参加する中年が増えてるらしいぞ。」

しゅんち「へえ〜そうなの?」

一人旅を孤独に楽しむ中年。

とりあえずその結論に落ち着いた。

「氷のトンネル」

バーを後にし、トンネルをくぐり奥に行ってみると氷の滑り台があった。
カップル達がキャーキャー言いながら滑っていた。

母「あなたもやってみなさいよ。」

しゅんち「えー俺か?あんなカップルに紛れて滑るの恥ずかしいよ〜!」

そのときカップルの滑った後に誰か滑ろうとしている人がいる。

父「ありゃ。さっきのおじさん滑ろうとしてるぞ!?」

しゅんち「うわっ ホントだ!」

いそいそと滑り台に座ろうとするおじさん。
固唾を飲んで見守る3人。
突然・・・

おじさん「ひゃっ!」

おじさんは小さく悲鳴をあげる。
どうやら足を滑らし、予想外の勢いで滑り出してしまったらしい。

おじさん「ひゃぁぁぁ〜〜〜」

先ほどのカップルの女の子よりも色っぽい声で滑るおじさん。
3人はたまらず大爆笑。

なんだかそのおじさんとすぐさま友達になれそうな気がした3人であった。


PM 7:30〜

夕食は居酒屋風のお店で鍋を食べることにした。
しゅんちの熱望で海鮮ラーメン鍋を注文した。
味噌仕立ての鍋に魚介や野菜やらが色々入っていてなかなかボリュームがあった。
どうやら締めにうどんの変わりにラーメンを入れるらしい。

皆は鍋のホタテやら蟹やらを突っつきながら盛り上がった。

しゅんち「今回、兄ちゃん達も来れればよかったのにねぇ〜。」

母「そうね〜。ちょっと予定が合わなかったのよね。」

しゅんち「父ちゃん今年の家族旅行はどこに行こうか?」

父「そうだなぁ〜。今年からはアコちゃんも参加だからなぁ。」

兄は結婚をしたので、今年からは嫁のアコちゃんも参加が決定しているのだ。
そして、3人は次なる旅行の話しで盛り上がるのだった。

こうして2日目の夜が更けてゆくのだった・・・。


旅行記Cへ

INDEXへ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送