shunchiの極楽旅行記


AM 7:45〜

案の定、30分早くの開園であった。

どどどどど・・・と音を立て、一斉に走り出す他の入場者。
しゅんち達も思わず走り出しそうになったが・・・
目的地もわからないのに走るわけにも行かないと、しゅんちはみんなを制し、「急がば回れだ!」と念仏のように唱えた。

まずは・・・目的地を決定せねば・・・。
入園の際にもらった園内マップを広げ、じっくりと見ることに・・・。

母「そうそう!インディージョーンズのトロッコてのに行きましょうよ!」

しゅんち「おお!それは面白そう!あのスリル満点なトロッコ体験したいよな!」



・・・・・しばらく園内マップを眺めるが、トロッコという字はどこにもない・・・。

しゅんち「・・・・そういえば、インディージョーンズって・・・ユニバーサルの映画じゃなくて、ワーナーじゃないか・・・?」

母「あら・・・(笑)」

どうやら母はガセネタを掴んできたらしい・・・。

気を取り直し、再び目的地を決める。

兄「しゅんちさー。やっぱあれじゃねえか?バックトゥーザフューチャー!」

しゅんち「おう!俺も今そう言おうと思ってたんだ!よし決定!」

「バックトゥーザフューチャー」・・・。しゅんちの中のベストオブベストな映画である。

目的地が決まり、はやる気持を押さえつつ、歩いて目的地を目指す一行。

「歩きながら園内を撮影」

「バックトゥーザフューチャーライド到着」

このアトラクションは園内の一番奥にあった。
入り口付近に設置されたスピーカーからはスリル満点なシーンを彷彿させるあのテーマ曲が流れている。
その音楽を聴いただけですでに感動。そして興奮。

やはり朝一ということもあって、客はほとんどいなく、すんなりと入れた。

近未来的な雰囲気の通路をどんどんと進む。
普段ならここは大行列なのだろうな・・・と優越感を満喫しながら歩くしゅんち。

そして、宇宙ステーション入り口のような広場に到着。
すると、モニターからはあの映画でお馴染みのエメットブラウン博士が今回の旅の説明を始める。
しゅんちはすでにマーティン気分である。

そして一行はデロリアンに乗り込み、憎っくきビフを追いかけ過去や未来の旅へとバックトゥーザフューチャー!

乗り物はヴァーチャル系で、画面に合わせてシートが動くというものであった。
映画で見慣れた町並みを大迫力で駆け抜けるデロリアン。

うぇぇぇぇうぉぉぉぎぇぇぇぇぇ〜〜〜〜



そして10分後・・・

具合悪い・・・・むちゃくちゃ酔った・・・・
大迫力ということと睡眠不足ということもあってか・・・まさにグロッキー状態のしゅんち・・・。
へろへろになりながらデロリアンを降りるしゅんち。
どうやら酔ってしまったのはしゅんちと兄だけのようで、親二人は平気で感動していたようだった。

父「よーし。次どこいこうか!?」

元気な父・・・。

そうだよ・・・折角来たのに休んでいるヒマはない!
くらくらする頭を押さえつつ、次なる目的地を決めることに・・・。

しゅんちは前に見た「USJ」オープンの時のニュースを思い出した。
あの時、たしか・・・水がざっぱーんと・・・。
そうか・・・「USJ」は水に力を入れてるはずだ!

そう思い、地図を広げる。
すると、やはりウォーターワールドというところがあるらしい。

次の目的地はウォーターワールドだ!


AM8:20〜

「ウォーターエリア入り口」

一行は入り口に到着。そしてウォーターワールドへ向かうことに・・・。

しかし・・・ウォーターワールドは9時15分からのようだった。まだ1時間くらい先である。
仕方がないのでそれまで別のアトラクションに行くことに・・・。


引き返す時に目に付いたのが「ジュラシックパークライド」。
これはボートに乗り込み、恐竜の住みかを見学した後、一気に急降下するというタイプの乗り物であった。
 

「ジュラシックパークライド急降下の場面」

しゅんち達はあまりジュラシックパークシリーズは見たことなく、特に最初から乗る気はなかった。

しゅんち「う〜ん・・・どうする?乗る?」

みんなに意見を求めるしゅんち。

母「そうねぇ〜・・・ウォーターワールド始まるまで時間あるし、あっちこっち行くの疲れない?」

しゅんち「そうだよなぁ・・・。まぁ、それにジュラシックパークってさ今スピルバーグの作品じゃぁ看板的映画なんだよな。だから力入れてるとは思うんだよね・・・。」

しゅんちの一言で全員乗ろうと意見一致。
さっそく入り口ゲートへ・・・

すると・・・なんと既にかなりの行列ができているではないか!?
待ち時間40分。開園からわずか30分でこのありさまである。
しかし、40分といえば乗り終える頃にちょうどウォーターワールドが開園する時間なので一行はそのまま行列に並ぶことにした。


通路はジャングルのようになっていて、おおい茂る木の中を進んでいった。
それにしても長い通路である。

かれこれ15分くらい歩いただろうか・・・
ようやく最後尾にたどり着いた。
最高の来客時は今歩いてきた通路びっしりと並ぶのだろう・・・。
想像しただけでぞっとしてしまった・・・。

そして、ログハウス風な通路に入っていった。
そこにはあちこちにモニターがぶら下げられ、ジュラシックパークの解説ビデオが流れていた。

母「しゅんち。ジュラシックパークってどんな映画なの?」

どうやらしゅんち以外はこの映画を見たことはないらしい。
しゅんちも1作目しか見ていないのだが、まるで全シリーズを3回づつくらい見たような口振りで説明しだした。

しゅんち「あのな、ある化石から抽出された恐竜のDNAを利用して、人工的に恐竜をつくったわけさ。それらを飼い慣らしてさ見学できるように・・・ま〜いってみればサファリパーク恐竜版みたいなもんだよ。」

母「へぇ〜なるほどねぇ・・・。まあ私らは怪獣とかあんまり好きじゃないしねぇ・・・」

しゅんち「恐竜だって!」

恐竜と怪獣を間違える母。
後ろのほうで父もぼそっと一言・・・

父「円谷プロも真っ青だな・・・」

しゅんち「だからそっちは怪獣だって!」

そのやりとりを聞いていた兄が後ろの方でニヒニヒと笑っていた。

そして、行列も最終コーナーを回り、ボートに乗り込む人たちの姿が見えてきた。

母「あら・・・なんかカッパ着てる人が多いわねぇ・・・。やっぱりかなり濡れるのかしら・・・。」

しゅんち「う〜ん。カッパの貸し出しはしてないようだなぁ・・・。まいったなぁ・・・。」

母「でもしゅんち。濡れるからこそおもしろいんじゃない?なんかわざわざ濡れるところにいくんだからさー。」

なかなか良い意見を言う母。
そうだよ・・・。この乗り物は濡れるのもまた面白いのだ。
カッパを着ることは激辛カレー店に行って甘口カレーを頼むようなものである・・・。
しゅんちは濡れる事は大歓迎の気分で望むことにした。


そして・・・ようやく順番が来た。
しゅんちは前から2列目の一番右に座る。

母「しゅんち・・・。あんたの席、どうも見てたら一番濡れる場所らしいわよ・・・。」

濡れるの大歓迎気分のしゅんち。

しゅんち「一番濡れる場所?おうおう、そんなのこっちから座りたかったくらいさ!」

そしてボートに乗り込みゆっくりと発進する。

ボートは屋外の園内を進んでいく。
あちこちに恐竜がいっぱいいる。かなりリアル。

しゅんち「すげぇ・・・金掛かってそう・・・。」

夢をぶち壊すような事を言うしゅんち。
そして、今度は建物の中に入っていく。

前方に口から水を吐く恐竜がいる。
ボートの前方付近にホースで水まきするかのように飛ばしている。

しゅんち「このまま行けば直撃するんじゃない?」

母「・・・止まるでしょう?」

ボートはそのまま進み・・・
母の思惑ははずれ一番右にいたしゅんちにだけ直撃。

しゅんち「ま・・・まじか!?おい、これは濡れちゃったじゃなくて濡らされたぞ!

母「まぁ・・・あんたさっき濡れるの大歓迎っていってたじゃない。」

しゅんち「・・・・・・・。」

そしてボートはついに登りに入り、カタカタと上に上がっていく。
この瞬間はドキドキである。


そして・・・頂上に着き・・・いっきに・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!

あまりの急降下に声も出ないしゅんち。
一瞬頭の中が真っ白になった。
その瞬間・・・

ざっぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!

豪快な水しぶきの音と共にバケツ一杯分くらいの水がしゅんちの頭の上から降ってきた。

びしゃばしゃ〜〜〜!

しゅんちはこの瞬間、銭湯で湯船に入る前のかけ湯を頭からかぶった時の感覚がシンクロした。

しゅんち「・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、シャレにならんぞ・・・。」

どうやら、こんなに濡れたのはしゅんちだけのようで、他の人たちはちょっと濡れたという程度。
しゅんちは大量の水を頭からかぶり、髪は水がしたたり、服はびしょびしょで透ける程であった。たぶん絞れるだろう・・・。
一行はしゅんちの悲惨な姿に大笑いし、ボートを降りた。
兄が一番うれしそうにニヒニヒ笑っていた。

髪の毛を絞りながら自分の無惨な姿を鏡に映してみる。
それを見た兄が・・・

兄「おまえ・・・なんか服が透けてて色っぽいぞ・・・。」

弟に欲情したか兄。

しかし、カッパ着ときゃよかった・・・。

「ジュラシックパークライドの滝」


AM 9:00〜

時間はちょうどウォーターワールド開園の時間が迫っていた。

「ウォーターワールド入り口」

ウォーターワールド。ケビンコスナー主演。
時は近未来。地球温暖化が進み、北極と南極の氷が溶け、海水の水位は上昇し、水が大陸のほとんどを埋め尽くしてしまう。
人類は海上に機械仕掛けの建物を作り、生活していた・・・。
こんなストーリーだ。

一行はゲートをくぐり、人が集まっていくところへ習って歩いていく。
・・・どうやら、しゅんちの想像とは違い、ウォーターワールドとは乗り物系ではなくショーのようであった。

一行は円形のホールのような場所に到着する。
中央にはプールがあり、その周りは建物などの大がかりなセットがあった。


しばらくして、案内人のような人があいさつを始める。

案内人「みなさ〜〜〜ん こんにちわ〜〜〜!」

パラパラとあいさつをするギャラリー。

案内人「あらら・・・元気がないなぁ・・・。よーーし、もう一回!こんにちわ〜〜〜!」

お約束のパターンである。

案内人「あれ〜〜今日のお客さんは元気がないなぁ〜。よし!一番元気がなかった人は・・・
水をかけます!」

また水!!?

水恐怖症に陥っていたしゅんち。必死に声を張り上げてあいさつをした。

案内人「はい!それじゃあ ショーをはじめまーーす!」

いよいよショーの始まりである。


内容はお約束の悪者を正義のヒーローがやっつけるという単純なものではあったが、アクションが尋常じゃなかった。

どっかんどっかんと爆発する建物。
火を噴く建物。
ばっしゃばっしゃと観客席にまで飛び散る水。
そして、過激なアクション。

すごい大迫力!!
ドリフも真っ青である。

一行は食い入るようにしてショーを見入っていた。


そして、ショーは20分程度で終わった。

しゅんち「いや〜すごかったねぇ・・・どうだった?」

しゅんちは一番辛口評価をする父に感想を聞いてみた。

父「おう?・・・ん、うん、いや・・・かなりおもしろかったかな・・・。」

照れくさそうに答える父。
言葉では大したことは言わなかったが、顔はかなりおもしろかったことを物語っていた。
ちょうど、デパートの屋上のヒーローショーを見終わった後の子供の顔である。


母「そうよ・・・やっぱりさ・・・ハリウッドなんだから乗り物よりもショーの方がおもしろいのよきっと!」

そして、一行は乗り物系を全て却下し、ショーを回ることにしたのだった・・・。


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