PM 1:30〜
「白浜海岸到着」
一行は白浜に到着。
あまりに綺麗な白い砂の海岸。しゅんちは慌てて写真を撮る。
感動・・・。
海岸の横に食事処が立ち並んでいる。
昼食はまだだったので一行はここで昼食をとることにした。
しゅんち達が向かった店は白を基調にしたおしゃれな感じの店。
「白い良波」という名のお店で、旅行雑誌「るるぶ」に8年間載りつづけているということだ。
偶然有名店に入ったのだった!
名物メニューはカツオのたたき丼。
兄と母はめずらしくカレーライスが食べたいらしく、カツオのたたき丼とカレーを2つずつ頼むことにした。
そして、料理が運ばれてくる。
しゅんちはさっそうと撮影を試みる・・・
ピッ・・・ピピピ
ありゃ?いつもと違う音が・・・。
先ほどの兄の言い訳ではないがボタンが効かない!
・・・・・ひょっとして
データー容量オーバー?(フィルム切れ)
・・・しゅんちのデジカメは安物なので内臓メモリーしかなく、さらに液晶モニターもついてないのでパソコンで吸い出さない限りデーターを消すこともできない。デジカメは打ち止めである。
さっきの兄とのくだらない激写バトルが非常に悔やまれる・・・。
さて・・・どうしましょ・・・
ま・・・とりあえず喰うか。
写真よりも食い気のしゅんちであった。
カツオ丼は御飯と具が別々に盛られており、ホタテの貝殻の上にカツオ、ウニが盛られておりそれに醤油を付け自分で御飯にのせるというものであった。
ウニを醤油につけケチっぽくちょこっとだけ御飯にのせ、一気に口にかき込む。
う・・・・うまい!!とろける甘さ!!
カツオはもちろんウニがまた絶品であった。
臭みはなく、ただ純粋にウニの甘くてコクのあるうま味だけが口に広がっていく。
こうして、御飯を2回くらいおかわりをし(食い過ぎ)食べまくるしゅんちだった・・・。
父「あんまりゆっくりしてられないぞ!3時からテニス予約してあるんだ。」
父にせかされ食後のお茶を一気飲みする。
こうして、カツオのたたき丼を満喫し店を後にするのだった。
PM 2:30〜
一行はホテル「XYV」(エクシブ)に到着。
かなり豪華なホテルである。
兄のコネクションで実は素泊まりなら一泊目のホテルより安いのだ。
「お待ちしておりました。お荷物をどうぞ。」
ビシッと制服に身を包んだホテルボーイが荷物を預かってくれる。
まるで社長気分。
そして、受付でチェックイン。
館内の説明を聞いたあと部屋に案内される。
・・・そして部屋に到着。
さすがに広い!
なんと一部屋に洋間と和室があり、しゅんちはいち早く洋室窓側のベットにダイビング。そして確保。
だらしなく靴を脱ぎ捨て早速ベットでのんべんだらりんモードのしゅんち。
父「おい!のんびりしてんなよ!テニスの準備しろ!」
案の上怒られる。
結局時間ぎりぎりまでのんびりしたあと、のそのそと着替えテニスコートに向かうのだった・・・。
PM 3:00〜
家の家族はテニスが好きだ。(しゅんちはそれほどではないが・・・)
しゅんち家の国技・・・いや、家技と言っても過言ではない・・・。
父母はテニスクラブをやっていて、父はクラブ長を務め、毎週のごとくテニス三昧を送っている。
そして兄は高校の時、硬式テニス部の部長を務め、実力は県で8位。
さらに負けた相手が県で優勝。各関係者曰く兄は実質、県で4本の指に入る程の実力らしい。
・・・・で、しゅんちといえば一応高校までうだつの上がらない軟式テニス部員だったのであるが・・・実力はイマイチ。
3:00から5:00までホテル備え付けのテニスコートを予約してある。
なぜ旅行に来てまでテニスしなけりゃならんのだとしゅんちは反対したが、家族揃うことは結構珍しいのでということでテニスをすることになったのだった。
コートに着き早速軽くストレッチ。
兄「おい。しゅんちちょっと軽く乱打しようか?」(乱打=打ち合い)
久々のテニスで調子を取り戻すために兄と乱打をする事にしたのだった。
兄との乱打は非常に打ちやすく、調子が上がってくるのだ。
しゅんちも珍しくナイスショットを繰り出す。
30分程乱打をした後、早速ダブルスの試合をすることにした。
<第1戦 しゅんち&父 VS 母&兄>
しゅんちの調子はムラが激しいのだが、今日はなんだか調子が良い感じ。
もしかしたら勝てるかもしれない!
しゅんち「父ちゃん!絶対勝つぞ!」
父に声を掛け、兄を倒すことに燃え上がるしゅんち。
サーブは父。
なかなか鋭いサーブが炸裂する。
ファーストサーブが入ると甘いボールが帰ってくる。
しゅんち絶好のボレーチャンス!
しゅんち「セコシャカ!!」
ぽとん・・・
しゅんち妙なかけ声と共にボレー。
強くは打たずにネット際にポトンと落とす。
兄「ぐぁぁぁぁ セコシャカだー!」
・・・セコシャカ。正確に言うと「せこい社会人テニス」の略。
学生の強いショットを繰り出すパワープレイとは反し、あまり力を使わずにプレイする社会人テニススタイルを皮肉った言葉らしい。(兄談)
下手に強く打てば兄の射程距離に入り、打ち返される可能性が高いので手が届かぬ所に落とす方が確実なのである。兄に勝つにはこれくらいしなければ勝てないのだ!
しゅんちも一応社会人。使う権利は法律(?)で許されてるのだー!
そして、しゅんちの華麗な(?)セコシャカボレーが炸裂しゲームカウントは2−0。
しゅんち達リードである。
しゅんち「ふふふ・・・俺達勝つぞ!・・・そうだ、負けたチームは罰ゲームとして、帰りの運転全部やるということにしよう。」
ネット際からサーブをしようとする兄に声をかけるしゅんち。
どうせ帰りもしゅんちと父は運転するのでこっちにとってみたらノーリスクの罰ゲームなのである。
しゅんち駆け引きまでセコシャカ!
・・・すると、兄の雰囲気が変わったように見えた。
兄はトスを上げる・・・
どっひゅっん!!
もの凄い早いサーブ。
兄の目の色は風の谷のナウシカのオームのごとく、青から赤に変わったのだ!
兄は接待テニスモードから戦闘モードに切り替えたのだ。
父はたまらず、そのサーブはとれず。
しゅんち「き・・・きったねーぞ!」
兄「・・・汚いのはどっちか自分の胸に聞いて見ろ・・・。」
フッと笑みを浮かべしゅんちにめがけて弾丸サーブを繰り出す兄。
ひぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜
・・・結局、戦闘モードの兄に手が出るわけでもなく、結果は4−2でしゅんち達の負けである。(4ゲーム先取でやりました)
・・・そして、色んな組み合わせで試合をした後、少し休憩をする一同。
しゅんち「いや〜 たまにテニスもおもろいなぁ〜。」
汗を拭きながら買ってきたスポーツドリンクを飲むしゅんち。
母「そうよー あんたちょっと運動不足よ。たまにはテニスしなさい。」
しゅんち「ふぁ〜い・・・。あっ そうだ。母ちゃんさ 俺とシングルで勝負しない?さすがに母ちゃんには負けないと思うんだよな。」
母「ムッ・・・あたしは毎週やってんのよ!あんたみたいな毎日ゲームばっかりやってる人に負けるわけないわ!」
しゅんち「ふははは だって 母ちゃん鈍足じゃん?」
母「よーーーし 何か賭けてやりましょう!そうねぇ・・・」
母「ユニクロのフリース賭けてやりましょう!(1900円)」
しゅんち「よぉーーーし 乗った!色は黒できまりだ!」
<第2回戦 しゅんちVS母>
母はショットは弱いもののかなり繋げてくるいやらしい相手。
こっちがミスをせず左右に振れば勝てるはずである。
試合開始。
サーブはしゅんち。今日は調子がいい。母ごときに負けるはずない気がしていた。
案の定サーブも華麗に決まり軽く1−0。
しゅんち「ぬははははは どうだー!黒のフリースは頂きだぜ!!」
母「くっそぉ〜〜〜悔しいわ!!あんなしゅんちごときに・・・!
悔しそうに地団駄を踏む母。
・・・コート横のベンチでは兄と父がなんだか難しい顔をして話し込んでいる。
こんな低レベルな争いには全く興味がないらしい。
恐らく、父は兄のくどくどくど政治経済話に捕まっているのだろう。
・・・そして第2ゲームはしゅんちのミスが目立ち負け。1−1
第3ゲームはしゅんちが押さえ込み2−1。
一応、3ゲーム先取にしたのであと一つとれば黒のフリースである。
・・・が、第4ゲームになり調子をくずすしゅんち。
ショットがバラバラである。
こうしてカウントは2−2。
父「おい。もう時間ないからその辺にしとけよ。」
試合ストップの声である。
母「よし・・・勝負はお預けね!」
こうしてしゅんちVS母は引き分けに終わったのだった・・・。
こうして、2時間テニスを楽しんだ一行。
道具を片づけ部屋に戻るのだった。
PM 5:30〜
一行はテニスでかいた汗を洗い流す為、大浴場に向かう。
大浴場は別館の方が広く綺麗ということでバスで別館に向かうのだった。
大浴場は別館地下7階。地下と言っても地表である。実は別館は山に建てられているのだ。
地下7階は山の中腹といったところか。
そのためエレベータがなんと斜めに進むのだ。
乗ってる分には変わりないが重力が斜めに働いてちょっと違和感。
そして大浴場に到着。
スポーンと衣類を脱ぎ捨て大浴場に入り洗い場に向かうしゅんち。
何気なく座った場所で横の人を見ると・・・
い・・・入れ墨!
背中に見事な華の絵の入れ墨が描かれている。
まぁ・・・変な事をしなきゃ別に恐れることはなにもないさ。
そして、軽く体と頭を洗った後、色々な湯船へ行くことに。
風呂は泡風呂や打たせ風呂、電気風呂。さらに展望風呂と色々とあって楽しい。
しゅんちはあちこち回ったが展望風呂が一番気に入り、展望風呂に長くつかる。
目の前に広がる景色は海・・・。そして、電車の長細い明かりの動く町並みもかすか遠くに見える。
そして、しゅんちは上を向き星の見える夜空を眺める。
星を見ながらの風呂・・・。なかなか乙なものである。
ちょっと肌寒くなってきた季節。空に向かって息を吐くとかすかに白い。
お湯の湯気と白い息がぼんやりと夜空で交差している。
・・・こうしてしばらく露天風呂を満喫するしゅんちだった。
そして、しゅんちは次にサウナ室に行ってみる。
すると見慣れた人を発見。
父だ。
父はサウナがかなり好きで、坊主の修行のように水を浴びてはサウナに入り、耐久試験のごとく繰り返すのだ。
ドアを開け父の横に座るしゅんち。
うつむいていた為、声を掛けるまでは気付かない様子。
しゅんち「おーい。俺だよ。」
父「ん?おぉ。しゅんちか。」
しゅんち「父ちゃんサウナ好きだねぇ。」
父「うむ。この後のビールが死ぬほどうまいんだ。まぁ その為でもあるかな。」
しゅんち「ふうん。あっ そうそう・・・さっきさ、入れ墨の人居たの見た?」
父「ん・・・?ああ・・・居たね。」
しゅんち「もしサウナに入ってきたらさ、昔ドリフのコントでやってた同じ状況だね。うひひひ」
父「ひひひ・・・」
サウナ室で誰にも悟られぬようひっそりと笑う親子二人の図。
・・・こうして大浴場に満足し、本館に戻る一行であった。
さあ・・・いよいよお待ちかねホテルの豪華ディナーだ!
PM 7:30〜
折角宿泊代が安いのだからとちょっと豪華に一人4000円のコース料理を予約してあったのだ。
ホテル内の和風レストラン「華」に到着。
和風料理というより創作料理のお店のようだ。
一行は席に座り早速ビールを頼む。
ビールが出され、みんなで2日目の夜に乾杯。
なかなか珍しい料理が次々に出されてくる。
料理はかなりおいしかった。
しゅんちは珍しく日本酒を頼み呑む。
他にはワインを頼んだりした。特製金柑ワインという黄色のワインも呑む。
完全にちゃんぽんぽんのしゅんち。
一行は2日目の出来事の話題で盛り上がりお酒もどんどん進んでいった・・・。
豪華ディナーを済ませホテル中庭を散歩した後、プールサイドのテーブルに座る一行。
明日の予定などを話し合う。
プールサイドのテーブルでまったりするのは実に優雅である。
タオルを振り回していた1日目とはえらい違いである。
そして、一行は部屋に戻り呑み直すことに。
お昼に梅博物館で買った梅酒を呑むことにした。
しゅんちは梅酒を一口呑みソファーに寝そべった。
こうして2日目の夜は更けていったのであった・・・。
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