shunchi極楽日記


act 206「たこ焼き」

出張で東京方面に行った。
その日、無事仕事を終え電車で松本に帰る。
途中、小腹が減ったしゅんちは八王子で途中下車し、デパートの食品売り場をブラブラするのだった。

しばらくブラブラしているとたこ焼き屋を発見。
どうもそのたこ焼き屋はテイクアウトだけでなくカウンターが設置してあり、その場で食べていけるらしい。
今の腹減り具合や状況を考えるとこれ以上に無いシチュエーションだったので迷い無くカウンターに座るしゅんちであった。

そのたこ焼き屋は本場大阪「たこ焼き専門店 道頓堀 くくる」
カウンターは親子連れや若い女性で賑わっており、しゅんちが端っこに空いてた席に座って満席となったのだった。

メニューは「たこ焼き」「明石焼き」の他にご飯と一緒に炊き上げた「たこめし」など珍しいものもあった。
しゅんちは定番の「たこ焼き10個」を頼む。

・・しばらくして、たこ焼き鉄板そのままに目の前に出される。
焼き立てをすぐに食べてもらおうと粋な計らいである。
「店頭で食べて正解だ・・・。」と心の中で喜びを噛み締め、早速取り皿にたこ焼きを一個移す。
そこへカウンターに置いてある壷の中に入っているソースを刷毛でたこ焼きに塗りたくる。
そして青海苔とかつお節をパラパラ。仕上げはマヨネーズをべっちゃりと付けた。
準備は完了。

焼きたてのたこ焼きは口のなかでハフハフ冷ましながら食べるのが醍醐味である。
しゅんちは箸を割り、たこ焼きを口にほおばる。

口の中で・・・



あぢぢぢぢぢぃぃいいいぃぃぃい〜〜〜!!






激熱。



どうも外はカリッと中はとろーりというタイプのたこ焼きらしく、噛んだ瞬間にグツグツに煮えたぎった熱々の生地が口の中ではじけた。
例えるなら焼きたてのグラタンを躊躇無く口の中にほおばった時のイメージである。考えただけで恐ろしい。

しゅんちは真っ赤な顔で悶絶し、受け皿に口に入れたたこ焼きを吐き出そうとした。
しかし、口の中に入っているたこ焼きはすでに原型をとどめていない。
更に隣に座るのは小さな女の子。
今ここでスーツ姿の明らかに大人に見えるしゅんちがくねくねしながら何かドロドロしたものを皿に吐き出そう物ならば


教育上よろしくない。


口の中で溶岩魔人と戦いながらそんなことを考えるしゅんち。
理性はかろうじて失わなかった。

隣に座る親子にこの緊急事態を悟られぬように小さなアクションでヒッヒフーと口の中でお手玉をするのだった。
ようやく乗り越えた時には口の中はあちこち火傷してしまった。

・・残ったたこ焼きは9個。
第1戦目にしてこの大打撃。
この状況で残りどう戦っていけばよいのか氷水で口の中を冷やしつつしばらく考え込むのだった。

まずは鉄板から取り皿にたこ焼きを全て移すことにした。
鉄板に乗せたままだと冷めようがないと判断。
更に、検証するに最初の冷まし活動が足り無すぎたと思われた。

しゅんちはたこ焼きを一個皿に手前に置き、ソース、青海苔をかけたあと、しつこいくらいにフーフーする事にした。
しかし、



宙に舞う青海苔。



順序間違えた。


青海苔がかかっていない部分を入念に冷ました後、たこ焼きを口へ。
しかし熱さをさほど解消することはできずに口の中で再びたこ焼きお手玉。


第2戦も敗退。


たこ焼きの中だけでなく口の中もデロデロである。

やはり中が熱いのだから中を冷まさなくては意味が無い。
そこで食べる前にたこ焼きを半分にしてみる。
しかし、トロトロになった生地が皿に流れ出す。
そして、その生地と一緒にタコも流れる。


見事に三つに分離。


仕方が無いのでタコを口に放りこみ、「たこ焼き」ならぬ「焼き」を後から口に放り込み口の中でなんとかたこ焼きとして味わう。
確かに冷めてはいるものの、これでは折角のここのたこ焼きのウリが台無しである。
第3戦もある意味敗退である。


なんとかして全て一緒に且つ熱すぎないようにして食べたい。




中の生地をこぼさずに・・・




なおかつ中を冷やす方法・・・




中だけを・・・





ピコリ〜〜〜ン♪



しゅんちはたこ焼きの端っこ部分だけをかじる。
するとかじった部分から中身が覗けた。



そこへピンポイントフーフー開始ぃぃぃ!



先にかじりった部分へ目掛けてフーフー攻撃。
勝利の手ごたえを感じる。

そしてしばらく冷ました後、恐る恐る口へ運ぶ。


・・・


んまい!!


外はカリっと中はトロリとコクのある生地。
やわらかいタコに甘辛いソースが絶妙である。

ようやくたこ焼きのうまさへと辿りついたしゅんち。
しかしその時には既に終盤7個目であった。

そして、たこ焼きを食べ終えたしゅんち。
お店を立つときにお冷の氷を口にほおばり火傷治療するのだった。



今回あみ出した秘技「ピンポイントフーフー」



小龍包の時でも使えそうだ。



今度、中華料理店で試してみようと駅のホームで氷を口の中で転がしながら思うしゅんちであった。


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