ある日、彼女のタカコが浮かない顔をしていた。
しゅんち「どうしたの?」
タカコ「ううん・・・。なんでもない。」
明らかに暗い顔のタカコ。 仕事でなにかあったのだろうか? ちなみにタカコの仕事は看護師である。
しゅんち「仕事でなにかあった?」
タカコ「う、うん・・・ちょっとね。」
なんだか落ち込んだ様子に心配になるしゅんち。
しゅんち「話してごらん?」
タカコ「ううん。いいの・・・。」
ここが彼氏の見せ所である。
しゅんち「なーに言ってるんだー!遠慮するなよー。」
タカコ「だって・・・仕事してきたのは私だけじゃないしさ・・・。」
しゅんち「悩みは人に話すことで解決するものですってテレホン人生相談の社会心理学者の加藤先生も言ってだろ?」
タカコ「な、なにそれ?」
しゅんち「とにかく話してみ?」
どうせ看護師長に怒られたとか、注射失敗したとかそんなとこだろう。
さあ!悩みを打ち明けてごらん!
タカコ「実はね・・・」
しゅんち「うんうん」
タカコ「今日ね
担当の患者さんが死んじゃったの。」
ガビーーーン
タカコ「それで家族の人たちが・・・
遺産相続で揉めちゃって。」
ご・・・・
ごめんなさい・・・(凹)
しゅんち「そ、そりゃ・・・た、大変だったねぇ・・・。」
タカコ「うん・・・。」
しゅんちにはとても重すぎた内容であった。
看護師とは・・・
人の命を預かる大変な仕事である。
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