shunchi極楽日記


act 212「ジェネレーションギャップ」

タカコ「今日さぁ病院でね・・・」

しゅんち「ん?なになに?何かあった?」

彼女のタカコがフト話しかけてきた。
タカコはしゅんちと同い歳の看護師さんである。
いったい病院で何があったのだろうか?

タカコ「んとね・・・」


・・・・


・・タカコの病院には音楽を聴くスペースがある。
恐らく患者をリラックスさせる為なのだろうか。
その日、その音楽スペースには女子中学生の患者二人で何やら盛り上がっていた。

A子「なにこれー?」

B美「うわ〜この人たち誰?」

A子「この髪型やばくない?

B美「きもーい。」

二人の会話が気になったので近づいてみるタカコ。

タカコ「どうしたの?」

A子「タカコさんこの人たち知ってる?」

タカコ「え?どれどれ・・・」

女の子に見せられたCDを見て固まるタカコ。

タカコ「ひ・・・





光GENJI知らない・・・?」





つまづく世代。



世代というギャップに見事つまづくタカコ。

タカコ「・・・私がA子ちゃんくらいの頃に夢中だったアイドルグループなんだよ。」

A子「へぇー。」

タカコ「あのね!良く聞いて!この人たちはねぇ・・・。

なんと!ローラースケートで滑りながら踊って歌ってたのよ!」


A子「ふぅん・・・。」


どうでもよさげだ。


B美「あーそういえば私知ってるかも。」

タカコ「お!知ってた!?」

B美「前にお母さんがカラオケで歌ってた!」



もはやお母さんと世代一致。



A子「こっちのCDは・・・ん?読めないな」

B美「んーなんて読むのこれ?」

タカコ「どれどれ・・・」


・・・・。


タカコ「お・・・





男闘呼組知らない・・・?」



更につまづく世代。



タカコ「お・と・こ・ぐ・み って読むんだよ〜〜!」

A子「ふぅん・・・。」



どうでもよさげ感たっぷりだ。


世代だけでなくテンションの高さのギャップも気になるところである。
しかし、どうでもよさそうな割りに次々にCDを漁る女子中学生。

B美「じゃあ・・・この人たちは誰?」

タカコ「どれどれ・・・」


・・・・。




タカコ「ああ!この人たちは知ってると思うよ。」

A子「えー?誰誰?」

タカコ「ふふふ・・・誰だと思う?」

B美「うーーん・・・わかんないな・・・。」


タカコ「実は・・・



スマップだよ!」


A子・B美「えーー!!うっそーー!!」


タカコの若かりし頃に活躍していた人たちは今も健在だということがなんだか嬉しい。
更に健在どころか今もなおトップレベルの彼等である。
なんとなく得意気のタカコ。
これで彼女達との世代の違いもなんだか少し埋まった気が・・・



B美「なんで6人なの?」





タカコ「も、森くん知らない・・・?」



やはりつまづく世代。


彼女達は中学2年生の14歳。
見事、平成生まれである。

時代の流れの早さと、生年月日の「M・T・S」の見たときの



「T」存在に自分がなりつつあることを悲しく思うタカコであった。



昭和(S)生まれよ永遠に・・・。


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