shunchi極楽日記


act 214「ダイレクトメール」

人が二人以上集まるとルールが生まれると何かで聞いたことがある。
それは法律であったり、校則であったり。
その中で結構身近だと思われるのが家庭のルールである。
これは身近でありながら家族の主観で作られるケースが多くかなり曖昧なもので、一歩外に出てみると世間にはそのルールがまるっきりが通用しないことがあるのだ。

・・ある日、兄の家に遊びに行った時のことである。
結婚生活も板についてきた兄夫婦であるが、やはりいまだに各々の家庭のルールの違いに戸惑うらしい。

兄「しゅんちさ、車の鍵とか玄関の鍵ってどこに置く?

しゅんち「え・・・?俺は玄関かな・・・?」

アコ「やっぱりそうなんだ・・・。」

しゅんち「あれ?違うの?」

しゅんちの実家ルールでは、鍵類は玄関の下駄箱の上のカゴに入れておくのである。
よって現在も自分のアパートでも鍵は玄関付近に置いている。

しかし・・・

アコ「うちの実家は鍵は玄関に置いちゃだめなんだよ。」


しゅんち「え!?マジで?」


・・理由を聞いてみると、玄関は不特定多数の人が出入りする場所であるので、そんな場所に鍵を置いておけば誰かに持っていかれてもおかしくないということらしい。
こうして聞いてみると確かにそのルールはかなり理にかなっていて納得させられるしゅんち。

それではなぜ、しゅんちの実家では鍵を玄関に置くのであろうか?
単純に「楽だから」という理由だけではなかった事を思い出すしゅんち。

・・実家にいる頃のしゅんちは鍵を玄関に置かずにしょっちゅう怒られた。
なぜなら、家の鍵や車の鍵をポケットに入れたまま家に入り、いざ必要になった時に家族中が大捜索を始めるのである。
時には布団に紛れて発見され、時には洗濯機に入ったズボンから発見され・・・
そんな不祥事を何度も起こすのしゅんちのおかげで実家では「鍵は玄関に置く」と決められたのだった。

お互いが当たり前だと思っていることがあたりまえではない。
家庭のルールとは意外に面白いものだと感じるのだった。

アコ「あとさぁ・・・ちょっとしゅんち君に聞きたいんだけど。」

しゅんち「なになに?」

アコちゃんはしゅんちの実家でのルールを確認しようと話しかけてきた。

・・兄の家庭では家事は分担制とのこと。
そして兄の仕事は風呂掃除と決められているらしい。
そういえばいつも遊びに来るとお風呂のブラシを振り回して玄関に迎えに来てた兄を思い出すしゅんち。

ある日、兄が風呂洗いをしていた時のことである。

アコ「お風呂は結構ちゃんと洗ってくれるんだけどね。」

しゅんち「うん。」



アコ「お風呂用のスリッパで廊下を歩くんだよ・・・。」


しゅんち「え・・・。」



兄「うちの実家ではそれが普通だったんだよ。な!しゅんち?」






しゅんち「いや、それは兄ちゃんだけだろ・・・。」




兄「あれ・・・。」


恐らく当時兄は遺伝学やら心理学やらを持ち出しくどくど言い訳をしてその場をしのいだのだろう・・・。
危うくしゅんち家族全体が疑われるところであった。


兄恐ろしや。


アコちゃん確認して大正解である。
家庭のルールはお互いに確認しといた方が良いということを思い知らされるしゅんちであった。


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