shunchi極楽日記


act 222「隣の庭の芝は青い」

「隣の庭の芝は青い」

ということわざがある。
他人のものはなんでもよくみえてしまうという意味である。

ある日、仕事が忙しく昼飯も食べられず夕方になろうとしていた。
お腹は空いたのだが時間もないのでコンビニに飛び込むしゅんち。

しかし時刻も夕方とあってかほとんどの棚がガラガラだった。
しゅんちは仕方なくカレーパンとコーヒーを購入。
ゆっくり食べている時間もないのでそのままコンビニの駐車場で食べる事にした。


あ〜ぁ・・・もうちょっとマシな食事がしたかったよなぁ・・・。


そんなことを考えながらパンをかじる。
フト、コンビニの壁に貼られているお中元のチラシを見る。


おお・・・うまそうな牛肉セットだなぁ・・・。


こんなの食べたいよなぁ・・・。


横のソーメンもうまそうだなぁ・・・。


多分高級なソーメンだろうなぁ・・・。


それにしてもさえない昼飯だよなぁ・・・。


そう思いながらコーヒーを一口。
ボケーっと目の焦点が合わない顔でモサモサとパンを食べていく。


いいなぁ・・・・。


「いいなぁー・・・。」


ん?


確か今声が聞こえたような・・・。


「食べたいなぁ・・・。」


フト、横を見てみると





小学生ズラリ。



「おいしそうだなぁ・・・。」

「うーー腹減った〜〜。」

「おいあんまり見るな。いくぞ!」

「あーーー食べたいよーー!」



どうやら・・・




カレーパンがうらやましかったらしい。


なるほど。
小学生にとってみたらお腹のすいた夕方にコンビニでカレーパンを買い食いするということはかなりうらやましい状況なのかもしれない。
しゅんちも小学生の立場になって考えてみるとその気持ちもわかる。
そういえば昔は好きなものを好きなときに食べることが夢だった気もする。

そうか・・・。
人間というのはいつになっても他人がうらやましく思ってしまう生き物なのかもしれない。
大人がうらやましいのは子供。子供がうらやましいのは大人。
太った人は痩せている人をうらやましく、痩せた人は太った人がうらやましい。
金持ちの人をうらやましいがったって、金持ちには凡人にはわからない壮大な悩みがあったりして。
他の人をうらやんでいたら本当にキリがない。

ということは・・・
今この状況も決して悪くないのかもしれないぞ・・・。


と、


自分を強引に慰めてみたりして。


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