shunchi極楽日記


act 246「新人対決」

ある日、行きつけの食堂に行った。
そこはアットホームな感じで、子供連れの家族なんかもよく来ている店なのである。

しゅんちはカウンターに座り食事を済ませ、帰ろうとレジに向かうと小さい子供がお母さんの財布を抱え立っていた。
お母さんの財布は大きくその子からするとハンドバックぐらいの大きさに見えた。


お母さん「ほら、まーちゃんお兄さんに伝票を渡すんだよ。」

まーちゃん「う・・・うん。」


どうやら、お会計の練習をさせているようだった。
こうやって1つずつ人生勉強をしていくんだよなぁ〜とほほえましくその光景を眺めるのだった。

お兄さん「は、はい。で、伝票をお預かりします。」

フトレジを見るとまだ若い店員さん。
恐らくまだバイトの日の浅い高校生だったのだろうか。

ここでも社会に出るための人生勉強をする若者がいたのである。
しゅんちは2人のまだ初々しい光景に更に目を細めるのだった。(←おっさんかよ)

お母さん「ほら、まーちゃん。」

まーちゃん「えぇ・・・?」

お母さん「お兄さんにお会計お願いしますって言いなさい。」

まーちゃん「えっと・・・おか・・いけい?」

お母さん「そうそう。お願いしますって。」

まーちゃん「お、おねがいしますって?」

お母さん「そう。お兄さんにちゃんと聞こえるように言うんだよ。」

まーちゃん「おかいけい・・お願いします!」

お母さん「はい。よくできたね!」

お兄さん「は、はい。ありがとうございます。」

そしてぎこちなくレジを打つお兄さん。

お兄さん「2560円になります。」

子供に笑いかけるお兄さん。

お母さん「それじゃ、お財布からお金を出して。」

まーちゃん「うん!」

お母さん「その前に・・・






安くしてって言いなさい。」




まーちゃん「安くして下さい!」

お兄ちゃん「え・・・。いや・・・あの・・・」






まーちゃん大勝利。



普通の食堂で値切りを教えるお母さん。

将来まーちゃんは大物になるになるだろう・・・。


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