shunchi極楽日記


act 248「職員室」

ある日、T課長に仕事を頼まれた。
どうも高校に納めた装置が不具合を起こしているらしく、引き取りに行って欲しいという内容であった。
仕事で高校に行くのはあまりなく、なんとなく不思議な気持ちで校門をくぐるのだった。

駐輪場ではなく、職員駐車場に車を停める。
そしてキョロキョロしながら職員室を探すのだった。

生徒「こんにちわ!」

突然後ろから声を掛けられるしゅんち。

しゅんち「あ・・・こ、こんにちわ。」

どうやら、「お客さんと思われる人を見たら挨拶するように」という教育なのだろう。
そういえばしゅんちの高校時代もそんな教育をされた事を思い出した。
そして職員室を発見し、ノックする。

コンコン・・・


ガラガラ・・・


しゅんち「こんにちわ〜・・・。」


なんとなく静かな職員室。


しゅんち「すみませ〜ん・・・。」

先生「あっ?はい?」

奥にいた先生がしゅんちに気付く。

しゅんち「○○社のしゅんちですが、修理品を引き取りに来たのですが。」

先生「修理品?・・・・あっ、西田先生のかな?」

しゅんち「はいはい!西田先生の分です。」

先生「あ〜・・・今ちょうど授業中なんだよね。すみませんが、もう少し待ってもらえますか?」

しゅんち「は、はい。じゃあ、待ちます。」

先生「じゃあ、こちらに座っててもらえます?」

・・こうして職員室で待たされるしゅんち。
授業中の静まった職員室に座らされていると妙な気分である。

まさに





説教待ちの状態。


職員室に呼び出される時にろくなことはなかったと思い出すのであった。



キーンコーンカンコーン♪


チャイムの音がして何やら学校はざわついてきた。

先生「今、授業終わったと思いますので西田先生を呼び出してみますね。」

しゅんち「あ、は、はい。お願いします。」

ガラガラ・・・

生徒「失礼しまぁ〜すぅ。」

男子生徒が職員室にやってきた。
どうも先生に呼ばれたらしい。

先生「なんだそのやる気のない態度は?しゃきっとしろ!」

生徒「はぁーーい。」

先生「ったく・・・。」

学生服をだらしなく着こなし、まさに今時の高校生といった感じである。

先生「・・ところで、ポケットの物はなんだ?」

生徒「え・・・?い、いや、別に。」

先生「ちょっと見せてみろ。」

生徒「あ、いやちょっと・・・。」

先生「なんだ・・・?見せられないのか?」

なんだか雲行きが怪しくなってきた。

先生「見せろ。」

生徒「・・・・。」

先生「わかるぞ先生は!」

生徒「いや・・・。」

先生「携帯だろ・・・?」

生徒「・・・・。」

先生「出せ。」

生徒「・・・・。」

先生「お前何度目なんだ?えぇえ!?

生徒「・・・はあ。」

先生「「はあ」じゃねえだろが!?何度目だって聞いてるんだ!!」

生徒「・・・・。」

先生「早く!」

生徒「・・・。」

先生「没収な。」

生徒「いや、ちょっと・・・。」

先生「ちょっとじゃねえだろ!?えぇえええ!?」



・・・ゴクリ。



西田先生「○○社さん?」



ビクッ!!



しゅんち「は、はいぃ!!?」

西田先生「いやいやお待たせしちゃいまして。」

しゅんち「いやいやいや、ぜ、全然大丈夫ですよ!すみません!

西田先生「ずいぶん待ちました?」

しゅんち「いやいやいやいや、そ、そんなに待ってませんよ!こちらこそ突然すみません!







悪くも無いのに平謝り。



職員室はどうも苦手である・・・。


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