shunchi極楽日記


act 250「パルコでチャンス」

タカコと松本パルコに行った。

長野県内にパルコは松本にしかなく、松本市民にとって自慢のデパートなのである。
オシャレだと自称する長野県民は皆、各方面からわざわざ松本パルコに集うのである。
パルコに置いてあるものは大体オシャレなものに違いないと信じ、皆買い物に出かけるのだ。
松本パルコは松本市民(若者限定)の誇りなのだ。

・・パルコに着くと、おしゃれな若者達で賑わっていた。
しゅんち達はその人ごみをかき分け店内へと進む。
そしてようやくそれぞれの目的の物を買う。
するとなにやらチケットを何枚かもらった。

しゅんち「なになにそれ?」

タカコ「ん〜スクラッチカードを削ると、なんか当たるみたい。」

4000円お買い上げ毎に1枚もらえるらしく、特別賞は旅行券。
他はキャラクターグッズ。
今年のパルコのキャラクターはなんとスーパーマリオである。

しゅんち「うおおお!!マリオグッズか!!こりゃ欲しい!」

スーパーマリオといえばしゅんちが小学生の頃に夢にまで出るほど熱中したゲームである。
しゅんちは興奮してタカコからカードを奪い取り爪でこすってみる。
貰ったスクラッチカードは8枚。




見事はずれ8連発。



かすりもしない結果にうなだれるしゅんちだった。

タカコ「ねえねえしゅんちゃん、なんかはずれ券を10枚集めるとセカンドチャンスだって。」

しゅんち「え?本当?」

タカコ「一等は・・・ゲームボーイミクロだって!」

しゅんち「ま・・・マジで!?」


それが一番欲しい。


今手元にあるのは8枚なので残り2枚である。

しゅんち「な、何か今買うものない?」

タカコ「ああ〜・・・そういえば今欲しいものあるから買えばちょうど2枚もらえると思うよ。」

しゅんち「それだあぁぁ!!」


こうして、2人は無印良品へと足早(しゅんちのみ)に向かう。
無印良品はシンプルなデザインの服や生活用品、食品などが揃ったタカコご用達のお店である。

・・・

店員「申し訳ございません・・・。ただいま在庫が切れておりまして・・・。」


しゅんち「ぐぇええ〜!マジッすか・・・。」

タカコの欲しいものは売り切れたらしく買うものも無くなってしまった。

しゅんち「あと、8000円も買い物なんかしないよねぇ・・・。」

タカコ「ん〜・・・いっそのこと、そのお金でゲームボーイミクロを買えばいいんじゃない?



だよね。(納得)



・・しかし、買うほど欲しいわけでもなく、・・でも貰えるものならば嬉しかったりする物なのである。
やはりここは是非とも当てたいしゅんちだった。

タカコ「ああ!じゃあ私、服買っちゃおうっかなー!」

しゅんち「おお!いいねぇいいねぇ!」

こうして、服を物色し始めるタカコ。
しかし、無印良品の服は安く目標金額には届きそうになかった。

しゅんち「そうだ!前から欲しがってた鏡を買ってあげるよ。」

タカコ「ホントぉー?」

しゅんち「確か2100円だったよねあの鏡。」

タカコ「じゃあ、私は6000円くらい買えばいいね。」


鏡2100円+服6000円=8100チケット2枚 チーン


完璧だ。


こうして、服をタカコが選んでいる間に雑貨売り場に向かう。

・・・

店員「申し訳ございません・・・。ただいま在庫が切れておりまして・・・。」(今日2回目)

しゅんち「じゃあ、あの展示品はダメなんですか?」

店員「あれでよろしいんですか?」

しゅんち「はいはい!」

店員「それじゃあ、3割引きにしますので。」



しゅんち「え・・・?」



こうして服売り場に戻るしゅんち。

タカコ「決まったよー。」

しゅんち「鏡さ・・・展示品だから3割引だって。」

タカコ「3割ったらどのくらい安くなるの?」


2100円-3割引=1470円チーン


タカコ「や、安いなぁ・・・。」


・・ということは


鏡1470円+服6000円=7470円チケット1枚 チーン



足りねえ。



・・こうして、足りない金額で無駄な食材を買い込みなんとか目標金額に到達した。

しゅんち「よっしゃあぁ!!これでチャレンジできる!」

タカコ「とりあえず削ってみなきゃだね。」

手分けして削る。

しゅんち「よっしゃ!はずれぇぇ!!そっちは!?」



タカコ「・・・。」



しゅんち「あれ?どうした?」






タカコ「け・・・





携帯ストラップ当たり。」






余計な運を発揮。


はずれ券が10枚でなくてはならないのである。
欲しいのはゲームボーイミクロなのだ・・・。

タカコ「・・・これさ「はずれ」でいいからって言って10枚にならないかな?」

しゅんち「う〜〜〜ん・・・どうかなぁ・・・。」

ダメ元で景品交換所に足早(しゅんちのみ)に向かう二人。
必死の交渉を試みる。

・・・

店員「申し訳ございません・・・。それは無理ですねぇ〜・・・。」

しゅんち「だ、ダメですかぁ〜・・・。」

当たり券を携帯ストラップと引き換え、残りはずれ券を9枚握り締め呆然と立ち尽くすしゅんち。

しゅんち「誰かくれねえかなぁ・・・。」

道行く人たちの手に握られたチケットを羨ましく眺める。
いい歳こいて誰かにおねだりするわけにもいかず、じっと見つめるしかないしゅんちだった。

タカコ「あきらめて帰ろうか・・・。」

しゅんち「う、うん・・・。」

「うん」と言ったものの、どうにもあきらめきれずなんとか手に入れる方法はないか考えながらエスカレーターを降りるしゅんち。
するとエスカレータ降り口付近にゴミ箱発見。


もしかして、誰か捨ててやしないだろうか・・・?


人目がない隙にエスカレーターを駆け下りゴミ箱をそっと覗いてみる。
オシャレなパルコであるまじき行為である。




がさごそ・・・




・・・





あったぁぁああああぁあぁぁああぁあ〜〜!!(感動)



こうして遂にはずれ券10枚が揃った。


恥を捨てて。


再び景品交換所に足早(しゅんちのみ)に向かう二人。
苦心の末、かき集めた10枚のはずれ券を店員に手渡す。

店員「それじゃあ、こちらのルーレットで絵柄を揃えて下さい。」


ルーレットスタート・・・!



ゴクリ・・・



・・・



・・・






入浴剤(1回分)当たったぁあぁぁああああ(大泣き)。

どうやらはずれ券を発見した時点で運を使い果たしたらしい。
こうして、ゲームボーイミクロを手に入れることもなく、がっくりとパルコを後にするのだった・・・。

でもマリオストラップだけでも当たってよかったなぁ・・・。。
折角なのでそのストラップを携帯に付けてみるしゅんちであった。


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