shunchi極楽日記


act 261「スーパーでお買い物」

久しぶりにゆっくりした休日になったのでタカコと2人でスーパーに行った。
タカコの最近のお気に入りの店は「ツルヤ」
品揃え豊富な上にかなり安いらしい。

スーパーに到着するとさすがに人気店とあってか、夕方前だというのに駐車場は満車に近かった。
警備員のおじさんに誘導されなんとか近場駐車場に車を停める。

カートを手に取り、早速店内へ。
まずはセオリー通りに生鮮物売り場から回っていく。
地震でも起きたら転げ落ちてきそうなほど高く積まれた果物や野菜が圧倒的であった。
タカコはさすがに慣れているのかてきぱきと目的の野菜をカゴに放りこんでいく。
好奇心旺盛なしゅんちはカートをうきうき押しながらまず食べないだろう珍しい果物に目移りしていた。

しゅんち「おお!デコポン!この前テレビでやってた。」

タカコ「食べたい?」

しゅんち「・・・いや、多分食べねえな俺。おお!アボガド。」

タカコ「欲しい?」

しゅんち「いや、言ってみただけ。」


びぎゃあぁああぁぁ〜〜〜!!


突然狂ったように泣き叫ぶ子供発見。まるで今から殺されるかのような叫びっぷりである。
心配そうに眺めるしゅんちと対照的に冷静なタカコ。
どうも日常茶飯事的な出来事らしく特に動揺はしないらしい。
意外と当事者のママも「あらここにいるわよ。」と冷静に対処して終了という出来事なのだろう。

・・生鮮売り場を過ぎると魚肉コーナーに到着。
今日はしゃぶしゃぶ(安)の予定なので肉を物色。
(安)なので豚肉も見る。
肉の単価が安い場合は牛よりも豚がうまいという自論の元に豚を多めに買う。
うまい肉は何もこんなところで買う必要ないという結論だ。
しゃぶしゃぶ用豚バラ(398円)オーストラリア産しゃぶしゃぶ用牛肉(441円)をカゴに放りこむ。

魚肉コーナーを過ぎると乳・豆製品売り場に到着。
納豆やら豆腐を買い込む。
タカコがおもむろにビタミンちくわを手に取る。

しゅんち「ああーー!!ビタミンちくわ!!」

タカコ「え・・・?どうしたの?」

しゅんち「これって ビタミンビタミンビタミンちくわ♪かーさん早くお願いね♪ってやつでしょ!」

タカコ「ああ、昔からあるよね。」

しゅんち「昔さ、CMでやってたから食べてみたくて母ちゃんにおねだりしたら却下されたんだよね。」

タカコ「そうなの?」

しゅんち「どうも俺がおねだりするとすぐ却下されてたんだよな。」

タカコ「へー厳しかったんだねぇ。」

しゅんち「でもまてよ・・・・」

タカコ「ん?」



しゅんち「100個おねだりして50個却下くらいかな・・・。」


タカコ「そりゃしゅんちゃんが悪い。」


そういわれてみると大人になった今、結構自分で色んなことを却下できるようになった。
買ってみたとろこ結局食べずに賞味期限が切れたという失敗を山ほど経験して来たからだろう。
30歳を目前にして今改めて自分が大人になったのだと実感するのだった。

1人感慨にふけっているしゅんちを尻目に次々に買うものをテキパキとカゴに入れていくタカコ。
そしてカゴをしゅんちに任せると調味料、乾き物コーナーに足早に向かっていくのだった。

しゅんちはお楽しみのお菓子コーナーに向かう。
一番テンションが上がる瞬間である。
走り回る子供達をかいくぐり、ゆっくりと新発売のお菓子たちを物色していく。

しゅんち「お!99円!安っ!」

コンビニで買うと150円くらいしそうなお菓子もここでは100円以下。
思わずまとめ買いしたい衝動にかられるが先ほど思った大人の実感を思い出しぐっとこらえる。

タカコ「おまたせー。何か欲しいのあるの?」

しゅんち「むむ・・・迷ってんだよねぇ〜・・・。」

タカコ「今、家にあんまりお菓子ないから結構買ってもいいよ。」

しゅんち「ぬぬぬ・・・前買いすぎて失敗してるしなぁ・・・。」

タカコ「そ、そんなに悩まなくてもいいんじゃない・・・?」

しゅんち「よし!!これに決めた!!」

タカコ「どれ?」



しゅんち「うす焼きせんべい 新潟仕込み!」




渋。



こうしてお菓子をゲットしお会計へ。
それにしても色々な物が安いスーパーであった。
フト値段を見ると大体が1円の位が9である。

99円

199円

299円

100円を切っている、200円を切っているという事が「安い!」と実感させるテクニックなのだろう。
営業マンであるしゅんちにとって勉強になった。
レジを待つ時間タカコに力説しはじめるしゅんち。

しゅんち「あれさ、安いって思わせるために全部末尾を9円にしてるんだと思うぜ。」

タカコ「え?そうなの?じゃああれは?88円だけど。」

しゅんち「・・・本当だ。たぶんさ・・・」


〜熱演中〜


社長「あの商品はいくらまでできるんだ!?」

店員「はい。83円くらいまではなんとかできるかと思います!」

社長「んー?安くすればいいってもんじゃねえんだぞ。」

店員「え?といいますと?」

社長「じゃあお前実際に83円で店頭に並んでたらどう思う?」

店員「いやぁ・・・どうっすかね?」


社長「どうせなら80円切って欲しいって思うだろ!?79円とかってさ。」


店員「ああ・・・そ、そうっすね。」

社長「だからここはあえて89円でいこうじゃねえか。本当は90円なんですけどあえて切りましたってな。いやまて・・・」

店員「え・・・まて?」

社長「88円で行こうや!「1円でも安く」これが商売の心意気ってもんじゃねえかい?」


〜熱演終了〜





タカコ「とんだバカ社長だね。」



しゅんちの熱演がタカコにバッサリと斬られているうちに順番が回ってきた。
こうして無事買い物が済んだのだった。


やはりスーパーでの買い物は楽しいものである。


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