shunchi極楽日記


act 281「主語のない会話」

しゅんちは週に1回ジムに通っている。
ダイエットの為、健康の為、最低週1回は行くと心に決めいるのだ。
何度もやめそうになったが、自問自答を繰り返し、なんとか自分を奮い立たせ、かろうじて続いているのだった。

ジムに行くと、サウナにも入る。
毎回5分と決めている。これも健康チックなのでとりあえず続けている。
更にサウナ室はおじさん達の社交場になっており、色々な会話が盗み聞きできて楽しいのである。

いつものようにトレーニングを終え、風呂に行くしゅんち。
軽く汗を流した後タオルで前を隠しながらサウナへと向かう。

いつも混んでるはずのサウナはその日だけは誰も居なかった。
しゅんちはまるでサウナの主のように上段中央の特等席にどっかりと腰を下ろす。

・・しばらくすると、おじさんが1人入ってきた。
そして、ほどなくもう1人おじさんが入ってくる。

しばらく無言だったが1人が口を開いた。

おじさんA「えらいやったじゃん。どのくらい?」

おじさんB「珍しくフルでやっちゃってさ。もう大変。」

おじさんA「そりゃ、えれえな。」

こんばんわでもなく、久しぶりでもなく、突然の会話
どうやら知り合いだったらしい。
しかも主語もない会話は意味不明である。

しかし、週1来ているしゅんちにとってこの手の会話はなんとか理解できる。
実際に今の会話を解説してみよう。


おじさんA「えらいやったじゃん。どのくらい?」


この発言はおじさんBの焼け具合を見て放った言葉だと思われる。
「やった」とはおじさんにとって日に焼けてしまうような事である。
おじさんにとっての日に焼ける事とは海水浴や日焼けサロンではない。
間違いなくゴルフである。
以上の事から翻訳とこうなる。


<翻訳中>

おじさんA「ずいぶんと日に焼けているけれど、先週末ゴルフとかやったのかい?」

おじさんB「うん。いつもはハーフ(9ホール)しかやらないのだけど、今回は珍しくフル(18ホール)もプレイしてしまって、暑くて大変だったよ。」

おじさんA「この天気で18ホールもやってしまうなんて大変じゃないのさ。それなら日にも焼けてしまうさ。」


・・・というわけになる。
ちなみに「えれえな」とは「えらいことですな」の意である。

更におじさん達の会話は続く。


おじさんA「ところで今日行った?」

おじさんB「行った行った。」

おじさんA「で?」

おじさんB「2もやられちゃってよ。」

おじさんA「そりゃえれえな。」


今の「今日行った?」というのは会社帰りにどこかに行ったかという質問である。
おじさんが会社帰りに行くところなど飲み屋かパチンコ屋である。
この場合、酔ってジムとは考えにくいのでパチンコ屋だろう。
「2やられた」とは2万円負けたという意味である。
翻訳するとこうなる。


<翻訳中>

おじさんA「ところで、今日は会社帰りにパチンコに行ったのかい?」

おじさんB「もちろん行ったよ。」

おじさんA「相変わらずパチンコが好きなんだね。ところで、勝敗はどうだったの?」

おじさんB「2万円も負けてしまったんだ。」

おじさんA「それは大変でしたね。」


・・・というようにおじさんの会話に主語がないのである。
ある程度の経験と知識がないと理解は難しい。

と、更に会話が続く

おじさんA「今日食べた?」

おじさんB「いや、今日は半分くらいか。」

おじさんA「全部は厳しいよなぁ。」

おじさんB「えれえな。」




・・・・。




今のはわからん。


まだまだ修行不足のしゅんちであった。


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