shunchi極楽日記


act 296「信州そば」

信州の名物といえば「そば」
信州に住むしゅんちは仕事などで他県の人と話をすると、そばの事を聞かれることが多い。
しかし地元人の実態は・・・


実はそれほど食べてない。


よほどそば好きで毎週休日になると自分でそばを打って、自分のそばこそが日本一だと豪語しているおじさんもいることは確かである。
しかし、ごく普通の家庭においては「今日の夕飯はおそばよ〜!」「わ〜いお母さんの手打ちだ〜!」と親子で会話を繰り広げ、食卓に出されるなんていう風景は皆無と考えてよい。
しゅんちの実家も年に1回年越しに乾麺をゆでて食べるくらいで、実はうどんの方がよっぽど食べる回数が多いのだ。
むしろ、そばを食べるときといえば他県から来たお客に合わせてイベント的に食べる程度なのである。

そばの世界というのはとっても繊細で奥が深い。
よく聞く「通」の食べ方だが



そばとは一口目は水で食べるべし。



あまり噛まずに食べ、鼻に抜ける香りを楽しむべし。



実際試したところでよくわからない

そばの世界とは素人にはなかなか難しい世界であるらしい。
その証拠に地元人に「うまい店はどこ?」と聞くと、大体が



「てんぷらがおいしい」



「つゆがうまい」



「よく評判だと聞く」



と言った感想が多く、「そば粉の風味が良い」「そばの打ち方が良い」という意見はあまり聞かないのである。

しかし、信州そばがブランドであることは間違いない。
そのブランドを知らず知らずに食べてきていることは確かなのだ。

ある時、都内でそばを食べる機会があり、レベルの低さに愕然とした経験もある。
信州人とは知らずにそばレベルが高いのだ。
ただ、うまいのは確かだが、うまさの違いがわかりにくいのである。

他県の人に良く聞かれる質問。



質問:どの店がうまいのか・・・?




答え:どこで食べてもそこそこうまい。


と、結論に達してしまうのだが・・・自称B級グルメ家を気取るしゅんちである。
地元の名物の良さを伝えられないでどうする?
というわけで、変に闘志を燃やし色んなそば屋に行き研究すると決めたのだった。


・・今日も仕事で車を運転するしゅんち。
そば屋がないかキョロキョロしながら車を走らせるのだった。

いままであまり意識してなかったが、本当に「信州そば」という単語がよく目に付く。
駅前そばののれんにまで信州そばと書かれている。

いやいや、しゅんちが求める物は生そばである。
ある程度手打ちや生そばという部分を大事にしたい。



「更科そば 左手500m」



地名か・・・?
何がどう違うんだろうか・・・?



「鴨南そば この先500m」



ほほう・・・
これが噂に聞く鴨がネギしょってきたというそばか・・・。



「行者そば 次の信号左折500m」


なんじゃ・・・行者って・・・
にんにく?餃子の親戚?


探せば探すほどに色々と種類が多い信州そば。
これは食べつくすには時間がかかりそうだと熱くハンドルを握り締めるしゅんち。



「ロータリーそば 志水屋 3km先」


よ・・・


よ、横文字!?


ロータリーって・・・回るって意味か?


なにが回るんだ・・・?


ああぁああ!!


流しそーめん
みたいなやつか!!?


これだ!!


決めた!!


今日の昼飯はロータリーそばだ!!

こうして一気にヒートアップしたしゅんちは志水屋を目指す。

・・3kmほど直進し、バス停のような場所に到着。



・・・あれ



そば屋なんてないぞ・・・



あ・・あの建物は・・・



志水漬物屋・・・?




ロータリーのそばにある漬物屋に到着。



とんだそば違いだ。



そば道。
それは険しい道のりである・・・。


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