父「そうだ。しゅんちに面白い話があったんだった。」
物々しく話し始める父。
はて・・・面白話とは?
父「昔の話しなんだけどな・・・」
そう言いながらビールを一口飲み、喉を潤してからゆっくりと話し始める父。
父「俺の同級生の話なんだ。」
・・父が中学3年生の頃。
ちなみに父は京都出身である。
文化祭で父のクラスは劇をやることになった。
どうせやるなら「笑える劇」にしたいと騒いだ男がいた。
仮に彼をT君と呼んでおこう。
T君はいつもなにか面白いことをしてやろうと企んでいるような人だった。
そのT君の提案に乗ったのが父だった。
・・文化祭当日、劇が始まり父の出番になった。
父はそこでT君の提案どおり、面白い演技をこなした。
すると見事に学校中を笑いの渦に巻き込んだのだった。
それが良かったのか劇は大成功を収めた。
そして、その時の父の演技に妙に感激していたのはT君だった。
T「マッちゃん(父)!あの演技はホンマ最高やったで!あの舞台であれだけの演技は普通できん!」
そう絶賛し「いつかコンビ組もう!」と言われ続けていたのだった。
・・そして時は流れ高校2年。
ノーベル賞受賞者を輩出した有名R高校に入学した父。
すると父はT君とたまたま同じクラスになったのだ・・・!
.
父に惚れこんでいたT君は
T「マッちゃんと同じクラスになったからには何かせなあかん!」
そんな風にいつも息巻いていた。
・・そして、その年の文化祭。
中3の頃のように面白い劇をしようということになりT君は張り切った。
そして、「ロミオとジュリエット」をやることになった。
それもただの内容ではなく、喜劇としてやろうとT君は提案した。
最大の見せ場はギャグを取り入れた父とT君のフェンシングのシーン。
そして本番のフェンシングのシーンでは父の持ち前のアドリブとT君のお笑いセンスが冴え渡り、思惑通りの大爆笑を呼んだのだった。
それからの2人はその劇をきっかけにR高校のスターになった。
T君はその後も「一緒に吉本行こうや!」と父に執拗にラブコールを送った。
しかし、自分の才能を見切っていた父はその誘いには乗らず、自然派な生き方を目指し長野県で永住する事になる。
そしてT君とは高校卒業後、縁遠くなり、お互いの消息も知らず40年近くの月日が経っていったのだった。
父「・・という話があるんだよな。」
しゅ「ふぅ〜ん。確かに父ちゃんの結婚式の挨拶とか面白いもんな。」
父「で、ここからがメインなんだけどな。」
しゅ「え?ここから・・・?」
思わせぶりに話を持ったいつける父。
父「この間一緒にテレビ見てた時に・・・なんつったっけ?お笑いの・・・チュー・・・なんとか。」
しゅ「チュー・・?・・ああもしかしてチュートリアル?」
父「ああ!そうそうチュートリアルだな。」
しゅ「2006年のM−1の覇者だよ。」
父「似てるんだよなぁ・・・。」
しゅ「・・え!?T君に?」
父「なんか、初めて見た時もどっかで見たことあるなぁ・・・って思ってたんだよ。」
しゅ「ま、まさかぁ〜」
父「どこか懐かしい雰囲気っていうのかな。しゃべり方も似てるんだ。」
しゅ「う、嘘だろ??」
父「でさ、T君の名前もさ・・・
「徳井」って言うんだよ。」
しゅ「うぇえええええ!!??ま、マジで!!?」
父「俺もさ、最初、チュートリアルの背の高い方が「徳井」って名前だって知らなかったんだ。」
しゅ「そ、そうなの?」
父「名前を後から知って「ああああ!!」ってビックリしたんだわ。」
しゅ「り、リアルだなぁ・・・。」
父「でな、その時の写真があるんだよ。見てみろ。」
しゅ「どれどれ・・・」
・・・
かなり似てる。
白黒のその写真は修学旅行だったのだろうか電車に乗っている学生がたくさん写っていた。
身を乗り出してふざけているような格好をしているのが徳井さんであるらしい。
大柄の体格で鼻筋が通り、口を斜めに引きつらせて笑う写真はまさにテレビでよく見る徳井さんの面影があった。
しゅ「この引きつったような笑い方はかなり似てるなぁ・・・。」
父「これは本当に息子かもしれんと思ってさ!」
しゅ「いや・・・他人の空似ってこともあるかもよ・・・。」
父「で、俺なりにインターネットで色々調べたんだけどな、チュートの徳井って歳もお前より2つ上なんだよな。」
しゅ「あ、そうなの?もっと上かと思ってた。」
父「・・だとしたら俺と同じくらいの親父がいてもおかしくないだろ?」
しゅ「ほう・・・なるほど。」
父「それから出身地を調べたら、徳井が住んでた場所とほぼ一緒なんだ。」
しゅ「うわぁ・・・か、可能性高いな・・・。」
父「色々とつじつまが合うんだなこれが!」
しゅ「・・も、もしかして、ありえるかもしれん!最悪でも親戚筋かもしれん!」
父「いや実はさ、来月ちょうど同級会があるんだけど、そこで確認できるかもしれないんだ。」
しゅ「そりゃ!是非裏とってみてよ!いや〜〜そりゃすごい!」
・・父の衝撃の告白の1ヵ月後
予定通り同級会が行われた。
しかし、父は参加できずに友人達のメールで同級会の様子が伝えられたのだった。
父「しゅんち・・・このメールを見てみろ。」
しゅ「え?なになに?」
メールにはこうかかれていた。
徳井君の息子くんは今や超売れっ子でした。
しゅ「ま、ま、まじでぇえええ!!?」
父「な!な!やっぱり本当だったろ!?」
しゅ「うわぁ〜〜・・・・マジかぁ・・・」
父の知る徳井さんはチュートの徳井さんの父だった。(確定)
そして次の文章・・・
イケメンの小杉君の息子もお笑いで大活躍。
父「おまけつきだ!小杉の息子も吉本だよ!」
え・・・
こすぎ?
誰よ?こすぎって?
ケインか?
父「ブラックマヨネーズのブツブツじゃない方だ!」
しゅ「うぇえええええ!!??ま、マジで!!?」
父「小杉と徳井とも同級生だったって事になるな!」
とんでもない事実が発覚。
意表をつく展開に状況が飲み込めないしゅんち。
しゅ「ん〜んんんん?」
大興奮で写真を見せる父。
父「これこれ!こっちが小杉でこっちが徳井。」
しゅ「・・・似てる。確かに雰囲気あるね。」
その白黒写真には若かりし頃の父、そして徳井さんにそっくりの徳井さんと、上品そうな端正な顔つきの小杉さんに似てない小杉さんが同じ写真に納まっていた。
父は2005,2006のM−1覇者の父と同級生だったのだ。(確定)
そして・・・
<芸人トリビア>
チュートリアル徳井の父とブラックマヨネーズ小杉の父はクラスメートだった。
父「いや〜あの2人親父同士でなんか繋がってるんじゃねえか?わはは」
しゅ「うわぁ・・・そうか。で、2人は今でも父ちゃん覚えてるかな?」
父「会えば絶対マッちゃん!って覚えてると思うよ。俺ルーム長だったしな。」
しゅ「マジで!こりゃサイン貰えるかな!」
父「でも忙しくて全然帰ってこないって噂だけどな。」
しゅ「そうかー!すげーな!すげーな!うわははは!!」
父「わははは!!すごいな!!」
わははは!!
ははは・・・
・・・・。
父よ・・・
あなたに一言告げたい・・・
あなたの息子だけは出世しなかったな。
物々しく話し始める父。
はて・・・面白話とは?
父「昔の話しなんだけどな・・・」
そう言いながらビールを一口飲み、喉を潤してからゆっくりと話し始める父。
父「俺の同級生の話なんだ。」
・・父が中学3年生の頃。
ちなみに父は京都出身である。
文化祭で父のクラスは劇をやることになった。
どうせやるなら「笑える劇」にしたいと騒いだ男がいた。
仮に彼をT君と呼んでおこう。
T君はいつもなにか面白いことをしてやろうと企んでいるような人だった。
そのT君の提案に乗ったのが父だった。
・・文化祭当日、劇が始まり父の出番になった。
父はそこでT君の提案どおり、面白い演技をこなした。
すると見事に学校中を笑いの渦に巻き込んだのだった。
それが良かったのか劇は大成功を収めた。
そして、その時の父の演技に妙に感激していたのはT君だった。
T「マッちゃん(父)!あの演技はホンマ最高やったで!あの舞台であれだけの演技は普通できん!」
そう絶賛し「いつかコンビ組もう!」と言われ続けていたのだった。
・・そして時は流れ高校2年。
ノーベル賞受賞者を輩出した有名R高校に入学した父。
すると父はT君とたまたま同じクラスになったのだ・・・!
.
父に惚れこんでいたT君は
T「マッちゃんと同じクラスになったからには何かせなあかん!」
そんな風にいつも息巻いていた。
・・そして、その年の文化祭。
中3の頃のように面白い劇をしようということになりT君は張り切った。
そして、「ロミオとジュリエット」をやることになった。
それもただの内容ではなく、喜劇としてやろうとT君は提案した。
最大の見せ場はギャグを取り入れた父とT君のフェンシングのシーン。
そして本番のフェンシングのシーンでは父の持ち前のアドリブとT君のお笑いセンスが冴え渡り、思惑通りの大爆笑を呼んだのだった。
それからの2人はその劇をきっかけにR高校のスターになった。
T君はその後も「一緒に吉本行こうや!」と父に執拗にラブコールを送った。
しかし、自分の才能を見切っていた父はその誘いには乗らず、自然派な生き方を目指し長野県で永住する事になる。
そしてT君とは高校卒業後、縁遠くなり、お互いの消息も知らず40年近くの月日が経っていったのだった。
父「・・という話があるんだよな。」
しゅ「ふぅ〜ん。確かに父ちゃんの結婚式の挨拶とか面白いもんな。」
父「で、ここからがメインなんだけどな。」
しゅ「え?ここから・・・?」
思わせぶりに話を持ったいつける父。
父「この間一緒にテレビ見てた時に・・・なんつったっけ?お笑いの・・・チュー・・・なんとか。」
しゅ「チュー・・?・・ああもしかしてチュートリアル?」
父「ああ!そうそうチュートリアルだな。」
しゅ「2006年のM−1の覇者だよ。」
父「似てるんだよなぁ・・・。」
しゅ「・・え!?T君に?」
父「なんか、初めて見た時もどっかで見たことあるなぁ・・・って思ってたんだよ。」
しゅ「ま、まさかぁ〜」
父「どこか懐かしい雰囲気っていうのかな。しゃべり方も似てるんだ。」
しゅ「う、嘘だろ??」
父「でさ、T君の名前もさ・・・
「徳井」って言うんだよ。」
しゅ「うぇえええええ!!??ま、マジで!!?」
父「俺もさ、最初、チュートリアルの背の高い方が「徳井」って名前だって知らなかったんだ。」
しゅ「そ、そうなの?」
父「名前を後から知って「ああああ!!」ってビックリしたんだわ。」
しゅ「り、リアルだなぁ・・・。」
父「でな、その時の写真があるんだよ。見てみろ。」
しゅ「どれどれ・・・」
・・・
かなり似てる。
白黒のその写真は修学旅行だったのだろうか電車に乗っている学生がたくさん写っていた。
身を乗り出してふざけているような格好をしているのが徳井さんであるらしい。
大柄の体格で鼻筋が通り、口を斜めに引きつらせて笑う写真はまさにテレビでよく見る徳井さんの面影があった。
しゅ「この引きつったような笑い方はかなり似てるなぁ・・・。」
父「これは本当に息子かもしれんと思ってさ!」
しゅ「いや・・・他人の空似ってこともあるかもよ・・・。」
父「で、俺なりにインターネットで色々調べたんだけどな、チュートの徳井って歳もお前より2つ上なんだよな。」
しゅ「あ、そうなの?もっと上かと思ってた。」
父「・・だとしたら俺と同じくらいの親父がいてもおかしくないだろ?」
しゅ「ほう・・・なるほど。」
父「それから出身地を調べたら、徳井が住んでた場所とほぼ一緒なんだ。」
しゅ「うわぁ・・・か、可能性高いな・・・。」
父「色々とつじつまが合うんだなこれが!」
しゅ「・・も、もしかして、ありえるかもしれん!最悪でも親戚筋かもしれん!」
父「いや実はさ、来月ちょうど同級会があるんだけど、そこで確認できるかもしれないんだ。」
しゅ「そりゃ!是非裏とってみてよ!いや〜〜そりゃすごい!」
・・父の衝撃の告白の1ヵ月後
予定通り同級会が行われた。
しかし、父は参加できずに友人達のメールで同級会の様子が伝えられたのだった。
父「しゅんち・・・このメールを見てみろ。」
しゅ「え?なになに?」
メールにはこうかかれていた。
徳井君の息子くんは今や超売れっ子でした。
しゅ「ま、ま、まじでぇえええ!!?」
父「な!な!やっぱり本当だったろ!?」
しゅ「うわぁ〜〜・・・・マジかぁ・・・」
父の知る徳井さんはチュートの徳井さんの父だった。(確定)
そして次の文章・・・
イケメンの小杉君の息子もお笑いで大活躍。
父「おまけつきだ!小杉の息子も吉本だよ!」
え・・・
こすぎ?
誰よ?こすぎって?
ケインか?
父「ブラックマヨネーズのブツブツじゃない方だ!」
しゅ「うぇえええええ!!??ま、マジで!!?」
父「小杉と徳井とも同級生だったって事になるな!」
とんでもない事実が発覚。
意表をつく展開に状況が飲み込めないしゅんち。
しゅ「ん〜んんんん?」
大興奮で写真を見せる父。
父「これこれ!こっちが小杉でこっちが徳井。」
しゅ「・・・似てる。確かに雰囲気あるね。」
その白黒写真には若かりし頃の父、そして徳井さんにそっくりの徳井さんと、上品そうな端正な顔つきの小杉さんに似てない小杉さんが同じ写真に納まっていた。
父は2005,2006のM−1覇者の父と同級生だったのだ。(確定)
そして・・・
<芸人トリビア>
チュートリアル徳井の父とブラックマヨネーズ小杉の父はクラスメートだった。
父「いや〜あの2人親父同士でなんか繋がってるんじゃねえか?わはは」
しゅ「うわぁ・・・そうか。で、2人は今でも父ちゃん覚えてるかな?」
父「会えば絶対マッちゃん!って覚えてると思うよ。俺ルーム長だったしな。」
しゅ「マジで!こりゃサイン貰えるかな!」
父「でも忙しくて全然帰ってこないって噂だけどな。」
しゅ「そうかー!すげーな!すげーな!うわははは!!」
父「わははは!!すごいな!!」
わははは!!
ははは・・・
・・・・。
父よ・・・
あなたに一言告げたい・・・
あなたの息子だけは出世しなかったな。