shunchi極楽日記



act 306
「間違い訂正」

言い間違いというのは誰にでもある
本人はそう言ったつもりでも言い間違えているということもままある。
道案内をしている時に「右」と言ったつもりなのに「左」と言ってしまい、左に曲がった後で揉めるなんてトラブルはよくある事である。

そして言い間違いを訂正するかどうかでも結構迷ってしまう。
間違いとわかっているのに教えないというのも失礼な事である。
それは裸の王様に裸ですよと教えないのと同じである。

更に間違いを教える言い方も失礼が無いように言うのも難しい。
なるべく相手の自尊心を傷つけないように且つさりげなく言えればベストである。
直接的にではなく、相手に気付かせるという努力が必要である。
裸の王様に「今日はなんだか寒いですねー」と言うくらいのさりげなさである。

・・ある日、仕事でお客と打ち合わせをすることになった。
結構大事な用だったのか「もう1名同席することになりました。」と担当者から後から連絡が入った。
この場合のもう1名というのは間違いなく



お偉いさんを連れてくるのである。



担当者だけでは事が進みにくいような大事な場面でよく登場するのだ。
よりいっそう緊張した面持ちで打ち合わせに向かうしゅんちであった。

打ち合わせには予想通りお偉いさんがやってきた。
緊張感が高まりながらも打ち合わせを始めるのであった。

・・しどろもどろになりながらも何とか打ち合わせ終了。
手に汗を握りながらも打ち合わせは我ながらうまくいった。
すると和やかなムードになり、お偉いさんがしゅんちに話しかける。
打ち合わせがうまくいくと雑談モードに突入するのも上司登場シーンにはよくある事なのである。

部長「いやいや〜ところで岡島さんって元気にしてる?」

しゅんちの会社に「岡島さん」という人はいない。
うちの会社に似たような名前というと岡山部長がいる。
恐らく、岡山部長の事を言っているのだろう。

しゅ「え・・・岡・・山ですか・・・?」

部長「あれ?ああ、ごめんごめん岡山さんだったっけ?」


よし!うまいこと訂正できた!


しゅ「あ、は、はい!岡山は今部長になりました。」

部長「へー。はりきってやってるんだ。岡島さん。



直ってないよーん。



しゅ「そうですね。岡・・は春に昇進しまして。」

部長「ああ、また間違えちゃった。岡山さんだ岡山さん。」

しゅんちとその上司とのやりとりを見てキョトンとする担当者。

部長「いやさ、岡山さんとは同期でさ、俺も若い頃一緒に色々やったんだよ。わはは」

担当者「・・あ、そうなんですかー。」

部長「ところで岡山さんは今でも結構しょっちゅう怒ってる?」

しゅ「いやぁ・・・岡山は前に比べたら丸くなったという評判ですね。」

部長「へー!そうなの?昔はしょっちゅう怒ってたのになー岡島さん!わははは」





え・・・。




しゅ「へ、へぇそうなんですか。」


部長「じゃあ、また岡島さんによろしく言っといてよ。」


・・・


しゅ「は、はい!岡島によろしく言っときますね。」






しゅんちには訂正無理でした。


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