shunchi極楽日記


act 318 「社員食堂」

出張で京都に行った。
しゅんちの会社の親会社で勉強会があり、それに参加するためである。
後輩の宮田君と2人で京都に出張になったしゅんちであった。

親会社は京都でも有数の一流企業で、本社敷地内もかなりの広さである。
そこには約2000人以上の社員が働いており、まるで小さな町のようである。
勉強会では睡魔と闘いながらもようやく昼休憩になり、昼食はそこの社員食堂で済ますことにしたのだった。

宮田君と2人で社員食堂に向かうしゅんち。
するとガラスのショーケースに献立のサンプルが並んでいた。
それにしても模型とわかってても妙においしそうに見えるものである。

Aランチ、Bランチの他にうどん、そば、ラーメン、カレーと充実のラインナップ。
さらに値段も全て300円近辺と実にリーズナブル。



是非、近所に欲しい。



もし出来たら毎日通うのになぁ・・・と思うしゅんちであった。


・・食堂に着くと、まだ12時ちょっと前だったのでガランとしていた。


さて、まずは食券を買うのかな・・・?


と思いきや食券売り場は無い。


ああ、後で清算かな?


と思いきやレジ的な物も無い。


はて・・・?


仕方が無いので手前の売店のおばちゃんに聞いてみる事に。

しゅ「えーっと・・・食」

おばちゃん「まずプリペイドカード買ってね!

しゅ「プリ・・・ペイド?」

よく人に聞かれるのだろうか質問の途中で即答するおばちゃん。
クイズ王も真っ青な素早い回答である。

プリペイドカード売り場を見ると1000円、2000円と5000円まで並んでいる。

しゅ「い、いや、僕ら今日だけしか使わな」

おばちゃん「すぐ返金できますんでねー!

こうして、プリペイドカードを買うことにしたしゅんち。
宮田君の分と2人分ならば1000円買っておけばよいと判断。

・・時刻は12時を回り、スーパーの特売日の主婦のごとく人が大挙押し寄せきた。
おどおどしているしゅんち達を横目に次々に行列を作っていく。
その行列たるや凄まじいスピードで長くなっていき、モタモタしていると全てが売り切れるかのような勢いであった。

しゅ「は、早く並ぼう!」

宮田「ど、どこに並びます?」

よく見ると行列は一列ではなく、受け取りカウンターに平行に何本も出来ている。

しゅ「ど、どこに並ぶと・・な、何が食べれるんだ?」

宮田「やばいっスよ!混んできましたよ!」

皆は毎日来ていてシステムを完全に理解してる言わば我が家のようなものである。
一方しゅんち達は異国に迷い込んだ田舎者である。

しゅ「も、もうどこでもいい!とりあえず正面に並ぼう!」

というわけでミステリー昼食に突入せざるをえないしゅんち達であった。

ドキドキしながらも徐々に列に並び、徐々に受け取りカウンターへと近づいていく。
すると前方にカレーを受け取っている人を発見。

しゅ「おお!もしかしたらここカレーゾーンかもしれない!」

宮田「ああ!カレーならいいっスね!」

と、思いきやカレー受け取り口と今並んでいる列は微妙にズレていた。

しゅ「ん?ぁあ?ああ!ち、違うわ!カレーは隣の列だった!」

宮田「じゃあ、ここは何の列ですかね?」


結局しゅんち達の手にした昼食は・・・









「ソーセージと野菜豆煮定食」










微妙。



ま、まあ、昼食にありつけそうなんだから良しとしよう・・・。



・・そしてご飯と味噌汁を取り




・・箸と水を取り




・・サラダにドレッシングをかけ




無事に着席。





・・・。





・・・。






支払いはどうした?


手元には未使用のプリペイドカード。
振り返っても誰もカードを使っている様子は無く、皆黙々とお盆にご飯を取り、席に着き、そして食べている。

もう一度プリペイドカードを見てみる。

ひょっとして食堂で何を取ったのか監視していて、GPSかなんかで既に自動清算したのだろうか?
いやいやいや、こんな薄っぺらいヤマダ電機のポイントカードみたいなカードにそんなハイテク機能があるはずが無い。
もしかしたらどこかで支払いレジを通過しちゃったのでは・・・?

キョロキョロと全く落ち着かないしゅんち。

宮田「しょうがないっスよ!食べてから考えましょ!」

しゅ「そ、そうだね・・・。」

宮田君の男らしい発言にて食事を始める2人。
小心者のしゅんちは無銭飲食をしてるんではないかと気が気ではなく、味などわからなかった。

そして、食べ終わり食器を片付けようとお盆を手に取り、食器下げコーナーへと。

すると、なにやらお盆を置く場所がある。

しゅ「こ、ここに置くのかな?」




ピッ





電子音と共に横の小さいモニターに490円と表示。

そして、手元にあるポイントカードを機械にかざし・・・




ピッ




清算完了。



す、すげーええぇえええ〜〜〜!ハイテクぅうぅぅぅ〜〜〜!!


どうやら食器に電子タグがついているらしく、食器を下げる際に清算が行われるらしい。
そして、清算を済ませたお盆を目の前のベルトコンベアーに置いて終了である。

それにしても実に社員のモラルを信じきったシステムである。
お皿をごまかして清算しなかったりする人はいないのだろうか?
一流企業の社員食堂ではそんな人はいないということなのだろうか?
清算を忘れてそのまま食器を返しちゃったりしないのだろうか?
などと数々の疑問が絶えないしゅんちであった。


それにしても・・・



是非、近所に欲しい。



もし出来たら毎日通うのになぁ・・・と再び思うしゅんちであった。


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