shunchi極楽日記


act 319「親しい古い友人」

親会社の重役がしゅんちの会社にやってきた。
親会社の重役とはいえ、うちの会社の支店長なんかはお互いが若かりし頃に一緒に仕事をしたり、飲みに行ったり、遊びに行ったりする程の仲だったということもあり、馴れ親しい感じを出すのである。
親会社の重役と馴れ親しいという事がステータスなのだろうか。

吉田「やぁやぁどうも。松本支店は久しぶりだなぁ〜!」

支店長「あれ?吉田さん。痩せたんじゃない?」

吉田さんはどう見ても太っている

吉田「え?わはは!相変わらず酷いなぁ〜支店長は。」

支店長「いやぁ・・・前よりスリムになったような感じがしてさー。わはは」

このように悪態を付ける事が親しい証拠なのである。

支店長「今日はどんな用事で?」

吉田「いやーいつも地方支店さんにはがんばってもらってるから激励に来ましてね。」

支店長「あーそうなの。いやいや、久しぶりに会えて嬉しいですよ。」

吉田「またまた〜心にも無い事言って〜!」

支店長「あっ?やっぱりわかる?」

吉田「わっはははは!!」

悪い冗談でヒヤヒヤしっぱなしのしゅんちであった。

支店長「ところで・・・先月の社内報は見ていただきました?」

吉田「え?先月の?」

支店長「ウチの支店が特集してて、私なんかもインタビューに答えてたんですよ。」

吉田「え?そうなんですか?」

支店長「あら!?見てない?やだなー!ウチの事全然気にしてくれていないんですね〜。」

吉田「いやいや・・・すみません見てなかったですね。」

支店長「気にしてくれなきゃー。」

吉田「あ・・・じゃあ、その号の最後のページはご覧頂いてました?」

支店長「え?最後のページ?」

吉田「先月の社内報の最後のページは私の仕事の特集が載ってたんですよ。写真付きで。

支店長「え・・・?い、いや見てないですね・・・。」

吉田「・・・・。」

支店長「・・・。」






実はあんまり仲良くないんじゃね?




自分の事しか興味の無い2人であった。

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