shunchi極楽日記


act 353「がぶ飲み」 

久しぶりに課長と同行することになった。
上司を得意先に連れて行き、挨拶回りをする仕事である。

午前中の仕事もそこそこに、課長の行きつけの喫茶店に行くことにした。
団塊の世代の昼の憩いの場は喫茶店と決まっているらしい。

課長「ありゃ・・・定休日だって。やってないや。」

しゅ「・・・なんか怪しい雰囲気ですね。」


課長「これは永遠に定休日かもしれんな。」


明らかにの匂いを漂わせる喫茶店。
おそらくこの不況で逝ってしまったのではなかろうか。

課長「ん〜・・・久々に来たからなぁ。他にどっかない?」

しゅ「この辺だと僕はガストとか行きますけどねぇ。」

課長「俺はあんまり行ったことないけどなぁ。」

しゅ「結構良いですよ。安いし。」

というわけで、ガストに行くことになったのだった。

ガストのランチは日替わりが和と洋と二種類ある。
どちらも安くてボリュームもそこそこなので気に入っている。
そして、ガストの醍醐味といえばドリンクバーである。

いつも欲張ってついがぶ飲みしてしまうのである。
1杯では終わりたくないのがドリンクバーというものである。

課長「ホットとかもいいの?」

しゅ「何でも飲み放題ですよ。昔は違いましたけど。」

課長「へー。」

昔はコールドとホットと分かれていた。
しかし、最近は何でも無制限というのが主流である。

・・ここでしゅんちのドリンクバーの楽しみ方は紹介しよう。

まず、喉をスカッと潤すためにコーラなどの炭酸系のジュースを飲む。
そしてちょうど食事が運ばれてくることに合わせて甘くないウーロン茶などの飲み物へ移行。
ランチを食べ終えた後には締めのコーヒー。
夏ならばアイス、冬ならばホット。これが定番である。

この日は課長との会話が弾み、調子よく締めのコーヒーをつい2杯も飲んでしまった。
こうして、ランチ以上に飲み物で胃袋を満たし、午後の仕事へと向かうしゅんち達であった。


早速一件目に到着した。

上司を連れてきたということで、普段はあまり通されない応接室に案内される。
商談がスタートしたところで事務員のおばさんがコーヒーを運んできた。


し、しまった・・・!


これを忘れてた・・・。


いつもならお茶を出される事は少なくても、今日は上司と同行である。
相手もそれなりに接待してくることを忘れていた。

そして商談は軽く終わってしまったのだが、相変わらずなみなみと注がれたコーヒー。
さっきのドリンクバーでのコーヒー2杯が悔やまれる。
とても今何かを飲みたい気分になれない。

お客「あ、どうぞコーヒーでも・・・。」

課長「ああ、では・・・」

しゅ「い、いただきまーす。」



営業マンの心得「出されたお茶は飲み干すべし」



しゅんちは牛乳のCMのごとく一気にコーヒーを胃袋に流し込むのだった。
お腹をガボガボいわせながら2件目へと向かうしゅんち達であった。

そして2件目・・・

立ち話で済ますつもりが商談室に案内される。
素晴らしい上司効果。

そして、やはり


コーヒー登場。


お客「あ、どうぞー。」

しゅ「す、すみませーん。」

一口飲むと頭痛がするほどの甘さ。
しゅんちは普段ブラックか微糖しか飲まないのである。
満腹時にこの甘さはまさに拷問。



営業マンの心得「出されたお茶は飲み干すべし」



またもや一気に胃袋に流し込んだ。
ちょうど家庭訪問の先生はこんな感じだったのだろうか。
当時の担任が「お茶は出さないで下さい」と言っていた意味を身をもってして理解したしゅんちであった。


そして最後の1件・・・

最後の訪問先は納品だけの予定である。

しゅ「あっここは納品だけなので、課長は車で待ってて下さい。」

課長「あっ本当?はいよ。」

そういうと商品を手に取り、颯爽と受付に向かうしゅんち。

・・・

しゅ「こんにんちはー!」

お客「あっ!しゅんちさんちょうどよかった。」

しゅ「はい?なんでしょ?」

お客「ちょっと聞きたいことがあって・・・上がってってよ。」

しゅ「は、はい。」


商談室に案内され・・・

お客「ま、ゆっくりしてよ。」



コーヒー登場。



営業マンの心得「出されたお茶は飲み干すべし」


まさかの全訪問先でのコーヒー登場。
これほどまでに出されたお茶が恨めしく思ったことがあっただろうか。
今日5杯目のコーヒーを半泣きで飲むしかないしゅんちであった。

・・そして帰りの道中。

しゅ「す、すみません。ちょっとトイレに行ってもいいですか?」

課長「おおっ 俺も行きたかったんだ。」

さすがにあれだけの量を飲んだのである。
出るものも多いはずである。

そして車はコンビニの駐車場に入る。

しゅ「しかし、良い大人二人がトイレだけ借りるってのもどうすっかね・・・。」

課長「なんか買うか?」

しゅ「んー。」


課長「コーヒー買うか?」

しゅ「勘弁してください。」




ドリンクバー・・・

午後の仕事を考えてから頼みましょう。


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