shunchi極楽日記


act 368「ウォシュレット」 

親子3人でモスバーガーに行った。
1歳の娘カホはようやく大人の物を一緒に食べれるようになってきたのである。

塩を少な目にしてもらった特注ポテトに子供用ハンバーガー。そして野菜ジュース。
つい最近までミルクや離乳食ばかりだったのに、もうポテトを夢中で食べる年頃なのである。
娘の日々の成長に思わず目を細めてしまうしゅんちであった。


・・食事も大体終わり、おもむろに席を立つしゅんち。


しゅ「ちょっと・・・トイレに行ってくるわ。」


わざわざ「トイレに行く」という物々しい言い方は・・・




大の場合だからである。



そう、しゅんちの大は突然にやってくるのだ。



・・・



・・・



・・・



・・用も大方済んだので、仕上げにウォシュレットを使うしゅんち。
最近の店には大体ウォシュレットが付いているので嬉しい。



ポチッ・・・



サピィーーーーーッ!



しゅ「は、はうっ!」



軽く的外れる。


まあ、日々色々な人に使われいるのだから、いきなりベストスポットだとかえって気持ちが悪いというものだ。
腰を軽く浮かせ、微調整をし目的スポットへと。



サピィーーーーーッ!



しゅ「ちょっと・・強いかな・・・・。」

前に使った人は相当のツワモノである。
世の中にはケツの強い人がいるもんだなぁ・・・と思いつつ水圧の弱ボタンを押した。



ポチ・・・



ポチ・・・



ポチポチポチ・・・


しゅ「あれ・・・効かないぞ・・・。」

弱ボタンを押しても押しても水の勢いは止まらない。

しゅ「ん〜・・・じゃあ、もういいか。」

水の調整が壊れているようなので、ウォシュレットを止めようと停止ボタンを押した。


ポチッ・・・



サピィーーーーーッ!!


しゅ「あれ・・・」



ポチッ




サピィーーーーーッ!!



ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチッ・・・




サピィーーーーーーーーーーッ!!




さて、どうしたものだろうか・・・?(冷や汗)


停止ボタンを押しても水の勢いは衰える事無く出続けている。
それに加え、さっきまで人肌程度に暖かかった水も徐々に冷たくなっていく。

ケツに強烈な冷水攻撃を受けながらしばらく固まるしゅんち。


このままにして帰るか・・・。


いや・・・・このまま帰ればトイレが噴水状態になり水浸しである。
店側にも結構な迷惑をかけてしまうだろう。
ここは責任を持って体を張ってでも水を食い止めるというのが大人であろう。


・・フトみると目の前には赤い非常ボタンがあった。




「非常の方はこちらのボタンを押して下さい。」




これは明らかに非常事態だよね?



今押さなくていつ押すんだというような状況だよね?



押すか・・・?



いやいやいや、まてよ・・・・

ズボンを上げられないこの状態で店員に来てもらうというのはどうだろう。



ウォシュレットの水が止まらず、下半身が裸の30代男性が緊急救助。




なんと屈辱的な事か。



その日以来この店の笑い話になってしまうではないか。

この「緊急事態」というのはそんな事も考えている余裕が無いほどの・・・
むしろ命にかかわるほどの大事な時に・・・心臓マヒでも起こした時にということなのだろう。

緊急ボタンを押すのはとりあえず保留にした。

色々と思案をめぐらせているうちにも執拗な冷水攻撃を受け続けるしゅんち。



サピィーーーーーーーーーーッ!!





まずい・・・






このままでは・・・・







このままでは・・・








ケツが溺れ死ぬ。



とりあえずケツへの冷水攻撃をなんとかしなくては・・・。


しゅんちは軽く腰を浮かせ標的をそらした。


よしっ・・・これでしばらくは凌げる!


尻の割と鈍感な部分に標的を設定した。
しかし、いつまでもこの場所が耐えられるわけではないだろう。
早く対策を考えなければ・・・。


トイレの蓋をそのまま閉じて逃げるか?


ん〜・・・この水の勢いで蓋は開いてしまわないだろうか・・・。


にわかにケツの一部が冷水によって感覚がマヒしはじめた。
だんだん水が出てるのかどうなのかさえもわからなくなってきた・・・。



薄れゆく意識の中でぼんやり考えるしゅんち・・・




なんと・・・近代科学とは恐ろしいものだろうか。



便利という事に甘え・・・



いつのまにか全てを支配されてしまっている・・・。



一つ間違えれば、このように我々人類に牙を向くのである・・・。



しかし、科学が無ければもはや人類は暮らせていけない。



もしこの世から電気が突然無くなったらどうなってしまうのだろうか・・・。




電気・・・



・・・・。



そうか!!



電気を止めればいいんだ!!


しゅんちはケツで水をガードしながらも足元を見回した。


すると壁にコンセントが刺さっているのを発見した。


もしかしたら便座を暖めるだけのコンセントかもしれんが・・・





えーーーい ままよっ!!





スポッ!!



シーーーーン・・・



水完全に沈黙。



やった!!


止まった!!


止まったぞぉおお!!


水が止まったぞぉぉおおお!!(泣)


ズボンをひざまで降ろしたまま軽く小躍りして喜ぶしゅんちであった。



ウォシュレット・・・

便利なようで危険な近代設備である。


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