shunchi極楽日記


act 371「空き巣・・・?」 

しゅんちの住むアパートはいわゆる閑静な住宅街の一角にある。
「平和なはずの閑静な住宅街が・・・」とニュースなんかで出てきそうなまさにそんな場所なのである。

そんなある日・・・
昼間からパトカーが来て、近所でなにやら捜査をしていた。


しゅ「なんかだ・・・物騒だねぇ。何かあったの?」


タカ「んー・・・なんか最近近所で空き巣事件が多発してるらしいよ。」


しゅ「うぇえ!?マジで?」


タカ「うん・・・うちも大丈夫かな?」


なんとなく不穏な空気に不安を募らせるしゅんち達。
そんな話をしている矢先、玄関のチャイムが鳴り響いた。


ピンポ〜〜ン♪


警「お忙しいところすみません。長野県警ですが。」


やましいことはないのだけれど、警察が来ると妙な緊張感がある。


しゅ「ど、どうも・・・ご、ご苦労様です。」


警「昨日の晩、近所で不審な人物は見なかったでしょうか?」


しゅ「い、いや・・・特に見てないですねぇ。」


なんか安っぽい刑事ドラマのワンシーンのような展開である。


しゅ「な、なんかあったんですか?」


警「はい・・・。どうも近所のアパートに空き巣が入ったようで・・・」


しゅ「うわっ・・・マジですか・・・。」


警「何か情報があったら連絡下さい!ではっ!」


と、ベタな台詞を残し警察の方々は帰っていった。


しゅ「こうなってくるといよいよ緊張感高まるねぇ・・・。」


タカ「何か嫌だねえ・・・。」


しばらくして・・・


ピンポ〜〜ン♪


しゅ「は、はい?」


警「す、すみません。何度も。」


警察再び。


やましいことはないのだけれど、警察が戻って来ても妙な緊張感がある。

しゅ「・・・ど、どうしました?」

どうも慌てた様子の警察官。

警「実は・・・



ゴクリ・・・



お宅のベランダから足跡が発見されまして・・・」



事件発生。



しゅ「ま、ま、ま、マジですかっ!?」


警「どうもベランダから侵入した形跡がみられるんです。」


しゃれにならない展開に青ざめるしゅんち。

特に最近そんな変な雰囲気は部屋には無かった。
知らない間にあんなものやこんなものが捕られていたりするのだろうかと変な汗が吹き出るしゅんち。

警「ちょっとベランダを調べさせてもらっていいですか?」


しゅ「え、ええ・・・・ど、どうぞ。」


すると刑事風の人や鑑識の方々がゾロゾロ部屋に入って来てベランダで調査をし始めた。


刑「何か貴重品は取られてないでしょうか?」


タカ「ちょ、ちょっと調べてみます。」


慌てて通帳や現金をチェック。

しかしどれも無事であった。
一体何を盗っていったのだろうか・・・。

しばらくして鑑識の方が物々しく刑事を呼ぶ。
慌ててベランダに向かう刑事。


鑑「すみません。こんな足跡が出てきました・・・。」


ベランダの柵の上から足跡の痕跡が発見された。
どうもベランダ用に置いてある女物サンダルとは明らかに違う足形らしい。

「証拠発見か!?」とざわざわと色めきだつ警察陣。


しゅ「ど、どんな足形ですか・・・?」


鑑「26.5cmのサンダルですね!男物です!」




あれ?





・・・




・・・




・・・



・・あれは夏の日。




しゅんちは鍵を持って出ずにゴルフの打ちっぱなしに出掛け・・・




帰ってみたら家族全員昼寝をしてて家に入れず・・・




やむなく・・・






ベランダから侵入したっけ。







それ俺んだわ。




しゅ「す、すみません・・・。それ、自分の足跡です・・・。」


鑑「え・・・?えぇえ!!」


しゅ「す、すみません・・・。」


刑「い、いや!!無事ならいいんですよ!ぶ、無事なら!!あははは・・」



これは・・・




公務執行妨害でしょうか?



結局、しゅんち以外にベランダから侵入された形跡は無く、無事に事なきを得るのだった。
とはいえこの機会に「戸締りをしっかりと」を戒めるしゅんち達であった。


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