shunchi極楽日記


act 220「対決三姉妹」

しゅんちには従兄弟が大勢いる。
なぜなら実は母は7姉妹なのである。

先日、母の一番上の姉の家でパーティが開かれた。
しゅんち一家もお呼ばれし、何年ぶりかに親戚が勢ぞろいするらしいのだ。

マサナオ「やあしゅんちゃんいらっしゃい!」

男の従兄弟では一番上のマサナオくん。
歳は離れているがしゅんちとはかなり仲が良い従兄弟である。

マサナオ「読んだよ〜極楽日記!」

彼は極楽日記の読者でもある。

マサナオ「リトの初恋の相手になりたいんだって?」

・・・act180「姪に会う」
しゅんちに姪のリトが誕生し、将来は彼女の「初恋の相手になる」という目標を掲げた無謀な話である。

マサナオ「甘い甘い!俺なんてもうすでに恋人扱いなんだぜっ!」

しゅんち「ま、まじで・・・?」

しゅんちの従兄弟にミトちゃんというお姉さんがいて、その子供達は三人娘らしいのだ。
長女のユキ。双子姉妹のアヤ&カン。
どうもその長女のユキちゃんがマサナオくんに恋をしているという・・・。

マサナオ「いやぁ〜まだ小学生なのに時々女を感じる時があってドキドキしちゃってさぁ〜。」

しゅんち「むむむ・・・。」

どうやらその三姉妹はもうすぐ来るらしく、マサナオくんの実力の程を見てやろうと思うしゅんちであった。

マサナオ「おお!来た来た!」

窓の向こうに三姉妹とミトちゃんの姿を見つけたマサナオくんは出迎えに行った。
するとマサナオくんの姿に驚愕



両手では双子姉妹と手を繋ぐ。




ユキちゃんは肩車。




3つの夢を同時にかなえている。


しゅんち「チィ・・・やるな・・・。」

軽く舌打ちするしゅんち。

マサナオ「はい!いらっしゃーい。」

三姉妹「わーーい!」

三姉妹はお客の多さに興奮したのか家中を走り回る。

マサナオ「はいみんなに挨拶しなさい。」

おばさんA「あら〜ユキちゃん大きくなったね〜!

おばさんB「本当双子って似てるわね〜!お名前は?」

おばさん達の質問攻めにたじろぐ三姉妹。

マサナオ「しゅんちゃん紹介するよ!」

しゅんち「こんにちわ!」

マサナオ「このおじちゃんはね〜面白いんだぜー!」

三姉妹「・・・・。」

しゅんち「やっほー!君達はいくつかな〜!?」

三姉妹「・・・・。」

しゅんち「ぶりぶり〜〜♪」

ユキ「ねぇ・・・マサナオおじちゃん・・・」

マサナオ「・・ん?ど、どした?」

ユキ「お二階に行きたい・・・。」

恋人に甘えるようにマサナオくんの袖を引っ張るユキちゃん。

マサナオ「え・・・よ、よーしわかった!じゃあドラクエでもやろうか!」

そういうと三姉妹はマサナオくんを連れて二階へ行ってしまった。
まるで2人きりになりたいと彼氏にダダをこねる彼女の図である。
まさに恋人気分。

しゅんち「チィ・・・やるな・・・。」

軽く舌打ちをするしゅんち。

ミト「初対面だから照れちゃったのかな?」

しゅんち「まあ子供なんて最初はこんなもんかな?あはは」

子供達もいなくなり、暇を持て余したしゅんちは二階に行ってみることにした。
すると、マサナオくんの部屋で三姉妹はドラクエをやっていた。

マサナオ「お!しゅんちゃんいいとこに来た。」

しゅんち「ん?」

マサナオ「このおじちゃんもね〜ゲームが得意なんだよ。教えてもらいなー。」

三姉妹「・・・・。」

マサナオ「ごめん。ちょっと下でビール飲んでくるから遊んでやってて。」

そういい残すとしゅんちと三姉妹だけになってしまった。

しゅんち「なにやってんのかな?おっ!ドラクエ8かー!おじちゃんもついこの間クリアしたんだよ!」

三姉妹「・・・・。」

しゅんち「お!ドラキーだ!がんばれ!」

三姉妹「・・・・。」

しゅんち「ああ!かいしんの一撃だ!」


アヤ「何しに来たの・・・?」


しゅんち「へ・・・。」


カン「おまえはあっちいけ。」


しゅんち「・・・ま、またまたそんな事いわないでさー。」

するとユキちゃんが背中越しに一言。




ユキ「出てって・・・。」



グサッ

ユキちゃんの言葉が鋭く胸に突き刺さる。
一瞬にして部屋が凍りついたように思えた。
まるで別れ際の夫婦の妻が離婚届を机の上に置き、最後の言葉を告げるシーンのようである。

すっかり敗退したしゅんちはとぼとぼと一階に戻る。

ミト「あ、あれ?しゅんちゃんどうした?」

しゅんち「え?い、いや出てけって言われちゃってさ・・・。あはは」

ミト「え!?なんだって!?」

しゅんち「いやまあ、子供って最初のうちは人見知りするっていうかさ・・・。」

ミト「ちょっと行ってくる!」

そういうと血相を変えて二階に駆け上がるミトちゃん。

ミト「ちょっと!!あんた達!!しゅんちおじちゃんをいじめたのは誰!?

グサッ

三姉妹「べっつにー」

ミト「あのおじちゃんはね!すっごい面白い人なのよ!!」

三姉妹「面白くないもーん。」

グサッグサッ

マサナオ「俺もちょっと行ってくる!」

しゅんち「え・・・あ・・・もう堪忍して・・・。」

マサナオ「コラーー!しゅんちおじちゃんになんてこと言うんだ!!」

ミト「そうよ!!」

マサナオ「あのおじさんはちょーーー面白いんだぜ!!」

三姉妹「ぜんぜん面白くないもん!!」


グサッグサッグサッ

ミト「すごいやさしいおじさまなんだよ!!」

マサナオ「ちょーーいい人なんだぞ!!」

三姉妹「ぜんぜーーーん」



むしろ・・・


そのフォローの方が痛いんですが・・・。


マサナオ「何がいやなんだ?」

三姉妹「だってー




気持ち悪いんだもん。」



あの・・・


田舎に帰ってもよろしいでしょうか・・・?


・・この後しゅんちは必死の営業活動を続けどうにか仲良くなったのだった・・・。
そして帰る時間がやってきた。

三姉妹「ねえねえマサナオおじちゃん。」

マサナオ「ん?」

三姉妹「あっちのおじちゃんとまた遊びたい・・・。」

マサナオ「おお!それじゃあちゃんと別れの挨拶してきなさい。」

すると三姉妹が無邪気に手を振る。

三姉妹「またねー!」

しゅんち「じゃあね〜ぶりぶり♪」

三姉妹「キャッキャッキャ♪」


子供とは無邪気でかわいいものである。


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